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    <updated>2008-07-08T16:57:08Z</updated>
    <subtitle>ここではないどこか</subtitle>
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    <title>モーム（中野好夫訳）『雨・赤毛』</title>
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    <published>2008-07-08T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-08T16:57:08Z</updated>

    <summary> サマセット・モームの作品を読むのは、中学生の時に読んだ『月と六ペンス』以来ではなかろうか。 雨あられと微妙に韻を踏んでいるけど、『雨・赤毛』という単独の作品ではなく、『雨』、『赤毛』それに『ホノルル』という南太平洋を舞台にした作品3編からなる短編集。いつになく本格的な梅雨に嫌気...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410213008X/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/G/09/icons/books/comingsoon_books.gif" alt="雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>サマセット・モームの作品を読むのは、中学生の時に読んだ『月と六ペンス』以来ではなかろうか。</p>

<p>雨あられと微妙に韻を踏んでいるけど、『雨・赤毛』という単独の作品ではなく、『雨』、『赤毛』それに『ホノルル』という南太平洋を舞台にした作品3編からなる短編集。いつになく本格的な梅雨に嫌気がさして、熱帯のバカンス気分にひたろうと思ったのだ。</p>

<p>20世紀に書かれたとは思えないくらいセンチメンタルな文体だし、偏見まじりのオリエンタリズムが気になったりもするが、ストーリーテラーとしての舵捌きはやはり見事で、湾内一周西から目線クルーズを楽しんだのだった。</p>
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    <title>ティナ・ターナーからバター飴</title>
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    <published>2008-07-06T14:32:54Z</published>
    <updated>2008-07-06T16:08:26Z</updated>

    <summary> 七夕前日。昨日より風がある分だけ過ごしやすい。 日吉まで延長された東急目黒線に乗ってみることにした。延長されたのは6月22日のことなのだけど、都内で芝居をみる日や雨が続いたりして、なかなか乗る機会がなかった。延長といっても東横線と併走する区間が武蔵小杉から日吉までのびるだけで車...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2642430376/" title="IMGP2611 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3174/2642430376_d6b7ce874e_m.jpg" width="240" height="161" alt="IMGP2611"  class="mt-image-left" /></a></p>

<p>七夕前日。昨日より風がある分だけ過ごしやすい。</p>

<p>日吉まで延長された東急目黒線に乗ってみることにした。延長されたのは6月22日のことなのだけど、都内で芝居をみる日や雨が続いたりして、なかなか乗る機会がなかった。延長といっても東横線と併走する区間が武蔵小杉から日吉までのびるだけで車窓の風景も東横線からみるのとほとんど変わらない（目黒線は元住吉駅付近で高架でなく地上線を走るので、そこだけが違う）。</p>

<p>あっけなく日吉にたどりついて、開業の日以来二度目の横浜市営地下鉄グリーンライン。今日は日吉から一駅目の日吉本町でおりてみた。本町を名乗るくらいだから古くから開けた街を想像していたが、駅前にはコンビニすらなく、駅はデラックスな公衆トイレと見紛うくらいだった。</p>

<p>1枚だけ花の写真を撮ったらデジカメの電池が一気になくなった。もう一月に一度の定例の儀式みたいになってしまっている。そろそろどうにかしなくてはいけないな。電池切れのカメラをぶらさげて歩く街並は、ただぼくから想像力と気力と汗を奪っていく。</p>

<p>暗渠を地下に隠した緑道をどこまでもついてゆくが、結局隠しきれなくなって、貧相な流れを明るみに出し、町工場の中に吸い込まれてゆく。</p>

<p>ついこないだ新横浜駅にできたばかりのキュービックプラザ新横浜をのぞいてみた。ビックカメラが各フロアの半分くらいを占めている。予備の充電池を買ってしまうことにしたが、6680円という価格をきいてのけぞった。ついでに食事もすませたが、単価の高い店ばかりで、こんどはうずくまった。</p>

<p>せっかくカメラの電池が補給できたので、もう一駅菊名まで歩くことにしたが、ただでさえものさみしい道筋に、青みがかった夕暮れが訪れて、写真は結局ほとんど撮れなかった。</p>

<p>なんだかとても眠くなってきた。今すぐ、のどの渇きをうるおしてエアコンのきいた部屋で眠りたかった。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>曇りときどき晴れ</dd>
<dt>散歩</dt>
<dd>日吉本町駅～新田緑道～北新横浜駅～新横浜～菊名駅(8.7km)-[<a href="http://maps.google.co.jp/?q=http://chez-sugi.net/maps/200807.kml" name="maplink">地図</a>]</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/07/05/">1</a>/4</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>かつくら（キュービックプラザ新横浜）：ヒレカツ膳（70g）-1220円</dd>
<dt>買い物</dt>
<dd>ビックカメラ（新横浜）：ペンタックスK10D用充電池-6680円</dd>
</dl>
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    <title>夏が待ち遠しい、</title>
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    <published>2008-07-05T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-06T16:19:01Z</updated>

    <summary> 夏が待ち遠しい、と思ったのは今年の梅雨がかなり本格的で、しかも週末をねらいすましたように雨をぶつけてくるせいなのだけど、30分後に前言撤回。団子状態の熱気に包まれて汗がとめどなくしたたってきた。 高尾といえば高尾山だが、今日は高尾駅から高尾山とは逆の八王子市街に向かう。高尾駅前...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2639157758/" title="IMGP2600 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3011/2639157758_0d0ac95a83_m.jpg" width="240" height="161" alt="IMGP2600"  class="mt-image-left"/></a></p>

<p>夏が待ち遠しい、と思ったのは今年の梅雨がかなり本格的で、しかも週末をねらいすましたように雨をぶつけてくるせいなのだけど、30分後に前言撤回。団子状態の熱気に包まれて汗がとめどなくしたたってきた。</p>

<p>高尾といえば高尾山だが、今日は高尾駅から高尾山とは逆の八王子市街に向かう。高尾駅前は、それなりに開けていて、高尾山の存在は背後にのびた影のように感じるだけだった。</p>

<p>さびれはてた場末の街で生まれ育った反作用で、郊外の無機的で清潔な風景にひかれてしまうのだが、写真ということになると、郊外に撮るべきシーンは乏しくて、マクロで花をねらうしかなくなってしまう。その中から今日のテーマは枯れたアジサイと決めてみたが、結局いい被写体にめぐりあうことはできなかった。ピントをあわせているだけで汗がこぼれる。</p>

<p>南浅川にかかる水無瀬橋を渡ると、風景が一変して市街地っぽくなった。先週に引き続き今日もまた6時から芝居だったので（場所は吉祥寺）、八王子に近づいたと思って、安心したのだが、実はそこから先が長かった。八王子の街のふところの深さを思い知らされた。</p>

<p>結局八王子駅についたのは5時15分で、食事をとっている時間はなく、それどころか時間通りにつけるかどうかも危うい。6時からの芝居というのはぼくにとってかなり挑発的なチャレンジなのだ。特急電車を見送り、次の次の電車がホリデー快速というのをみてラッキーと思った。停車駅が立川、三鷹ときわめて少ないし、三鷹で乗り換えれば余裕で吉祥寺にたどり着けると思った。ところがホリデー快速はホリデーの余裕を見せつけて徐行に次ぐ徐行。三鷹でふつうの快速電車に接続してないし、結局吉祥寺についたのは開演5分前だった。劇場までは小走り。</p>

<p>芝居がはけて、夜の吉祥寺。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>曇りときどき晴れ</dd>
<dt>散歩</dt>
<dd>高尾駅～長房団地～八王子駅(7.3km)-[<a href="http://maps.google.co.jp/?q=http://chez-sugi.net/maps/200807.kml" name="maplink">地図</a>]</dd>
<dt>イベント</dt>
<dd>吉祥寺シアター（吉祥寺）：青年団『眠れない夜なんてない』</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/07/05/">3</a>/13</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>タリーズ（吉祥寺）：ハニーミルクラテ-470円</dd>
<dt>買い物</dt>
<dd>啓文堂書店（吉祥寺）：堀江敏幸『回送電車』、『チェーホフ・ユモレスカ』-1300円</dd>
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    <title>青年団『眠れない夜なんてない』</title>
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    <published>2008-07-05T09:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-05T17:43:06Z</updated>

    <summary> 作・演出：平田オリザ／吉祥寺シアター／指定席3500円／★★★★ 出演：志賀廣太郎、大崎由利子、渡辺香奈、堀夏子、篠塚祥司、辻美奈子、大塚洋、山村崇子、山内健司、松田弘子、天明留理子、足立誠、ひらたよーこ、大竹直、髙橋智子 マレーシアの高原にある日本人向けのリゾート施設。リタイ...</summary>
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        <![CDATA[<p><img src="/play/20080705.jpg" alt="青年団『眠れない夜なんてない』" class="mt-image-left" /></p>

<p><strong>作・演出：平田オリザ／吉祥寺シアター／指定席3500円／★★★★</strong></p>

<p><strong>出演：志賀廣太郎、大崎由利子、渡辺香奈、堀夏子、篠塚祥司、辻美奈子、大塚洋、山村崇子、山内健司、松田弘子、天明留理子、足立誠、ひらたよーこ、大竹直、髙橋智子</strong></p>

<p>マレーシアの高原にある日本人向けのリゾート施設。リタイアして移住してきた人々とその家族、休暇で短期滞在の人々たちの姿を「夢」というキーワードをからめて描いてゆく。</p>

<p>老いと死というそれはそれで主軸になりうるテーマも扱われているが、今回はそこに集った人々がそれぞれにかかえる日本という祖国に対するぬぐいきれない違和感がメインテーマだ。重大な病を宣告されながら日本に帰りたくないという父親、学校時代の同調圧力をいまだにトラウマとして抱えている中年女性、そしてマレーシアのほうが楽だという元引きこもりの若者。</p>

<p>確かに相対的には日本は豊かでとても暮らしやすい国であるのは間違いないのだが、その実質に比べて各種世論調査などをみると自己評価がとても低い。実際、自殺率もとても高いわけだ。それは気の持ちようとか、思い込みによるものではなく、実体として確かに存在する何かがもたらしているのは間違いのないことだと思う。それが何かということは舞台の上ではあげつらわれることはなく、たとえば花瓶のなかの枯れた花のように、ある種の寂しさとして提示されるだけだ。</p>

<p>けっこうぼくにはそれがぐっときたのだった。</p>
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    <title>町田康『浄土』</title>
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    <published>2008-07-04T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-04T17:47:51Z</updated>

    <summary> ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062760800/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51-hwRVd6nL._SL160_.jpg" alt="浄土 (講談社文庫 ま 46-5)" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバ！カッパ！ビバｚ</p>

<p>とコピペでなく手打ちで入力したくなるくらい（最後の誤入力がその証拠）、この短編集の中を流れる神々しいくらいのだめだめの美学に魅せられてしまった。</p>

<p>「死ぬかどうかは分からない。ただ、どんよりとした悪い感じが今後どこまでもつきまとう、ということだけは、なぜだかはっきりと分かった」（『犬死』）。「気を失う瞬間のなかの瞬間、俺は黄金の世界に行くのだ、どぶの水面下には汚物が蠢くのではなく、黄金の世界があるのだ」（『どぶさらえ』）。「おかしいのは男の脇にふたりの背いの低い、二十九歳くらいの女と三十二歳くらいの女がいて一心に踊りを踊っているということで」（『あぱぱ踊り』）。「ギャオスによって首都の中心部を無茶苦茶にされた我が国はギャオス出現以降急速に貧しくなり、自殺と殺人が急増した」（『ギャオスの話』）。「森ビル」（『一言主の神』）。「それでも温夫の首は暫くの間、けけけ、と笑い、紙屑をかさかさ言わせていたが、やがて静かになった」（『自分の群像』）。</p>

<p>よくもこれだけ鋭く的確に人間のだめだめを見抜き、描けるものだと感心する。</p>

<p>『本音街』という作品はほかのに比べて特にすぐれているわけでもないのだけど、人々が本音をいいあう街という設定がおもしろかった。それでつかみあいのけんかになるかというとさにあらず、別れ話をする男女、作品の評価をめぐって険悪な作家と編集者、どちらの場合でも、自分の意志を虚飾なく相手に伝えているので、それが通用する限界を理解し、互いに納得して別れてゆくのだった。もちろん現実にそうなるという保証はまったくないけど、空気を読み過ぎて息苦しいこの国の現状をみていると、一種のユートピアのようなすがすがしさを感じたのだった。また、本音というのは、インターネットの一部で通用しているような薄汚い言葉のことではなくて、意志を的確に伝える技術だということに目を啓かされた。</p>
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    <title>ブッツァーティ『神を見た犬』</title>
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    <published>2008-07-01T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-07-02T01:12:11Z</updated>

    <summary> 1906年に生まれ1972年に亡くなったイタリアの小説家ブッツァーティの短編集。 ブッツァーティなんて（日本人にとっては）とてもおぼえにくい名前だけど、難解なところはどこもなく、訳文もこなれていてとても読みやすかった。 おおざっぱにジャンルに関連づけると幻想文学ということになる...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433475127X/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41vBgR7NX2L._SL160_.jpg" alt="神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>1906年に生まれ1972年に亡くなったイタリアの小説家ブッツァーティの短編集。</p>

<p>ブッツァーティなんて（日本人にとっては）とてもおぼえにくい名前だけど、難解なところはどこもなく、訳文もこなれていてとても読みやすかった。</p>

<p>おおざっぱにジャンルに関連づけると幻想文学ということになるらしいが、もうちょっと絞り込んでこんな感じというのは難しい。最初思いついたキャッチフレーズはイタリアの星新一だが、シニカルな視線や巧妙なオチは共通するものの、そこまで濾過されてなくてかなり土着的なにおいがする。聖人や教会に絡んだ話が多いので、カトリックのエバンジェリストかとも思ったが、神を擬人化したり司祭を茶化したりする描き方は正統的な信仰とは相容れないはずだし、特に道徳的な寓意が強調されているわけでもない。謎めいたストーリーにカフカを連想させるところがないではないが、根源的な不条理が描かれているわけではない。</p>

<p>まあ、そんなことを考えるのはやめて、一編一編の不思議な味わいを楽しめばいいんだと思う。</p>
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    <title>白いカーテン</title>
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    <published>2008-06-29T11:58:38Z</published>
    <updated>2008-06-30T16:55:54Z</updated>

    <summary> 日曜なのに雨はフルタイム勤務で、雨音はまるできりのない愚痴のようだった。出かけたのは、ちょうど雨が遅いランチタイム休憩をとっていたときで、このまま天気がもつのかどうか、ぼくは困難な判断を求められた。 結局、今年の雨の粘着質な性格を見越して、六本木ヒルズの森美術館にいくことにする...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2620987080/" title="IMGP2595 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3251/2620987080_8a27f56154_m.jpg" width="240" height="161" alt="IMGP2595" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>日曜なのに雨はフルタイム勤務で、雨音はまるできりのない愚痴のようだった。出かけたのは、ちょうど雨が遅いランチタイム休憩をとっていたときで、このまま天気がもつのかどうか、ぼくは困難な判断を求められた。</p>

<p>結局、今年の雨の粘着質な性格を見越して、六本木ヒルズの森美術館にいくことにする。その読みは大当たりで、六本木でぼくを出迎えたのは大粒の雨だった。</p>

<p>耳をつんとさせながらエレベータで52F。そしてエスカレータで53Fにのぼり「英国美術の現在史：ターナー賞の歩み展」をみる。ターナー賞というのは50歳以下のイギリスで活躍するアーティストに与えられる賞で、1984年から1990年をのぞいて毎年実施されている。今回見たのはその歩みを振り返る展覧会で、受賞作や候補作などが展示されているのだけど、牛の親子をそれぞれ真っ二つに切り裂いてホルマリン漬けにした作品など、確かに衝撃的だったが、これで牛丼作れば親子丼だなんて思ったりして、いまひとつおもしろいと思える作品にめぐりあえなかったのだった。</p>

<p>再び52Fにおりて東京シティビュー。実は心情的には美術館より雨に烟る東京を撮る方がメインだったりしたのだが、青白い光の中に足を踏み入れると、窓は白い帳に閉ざされていた。一瞬カーテンかと思ったが、一面の霧に覆われているのだった。眼下に広がっているはずの街並は、ときおり蜃気楼のように垣間見えるだけで、カメラを向けても写るのはぼくの途方に暮れた姿だけだった。ある意味非日常的な光景だが、それを納得するためには、ふだんはここから東京の街を見下ろすことができるという説明が必要で、そんなまわりくどい説明をしてくれる人は誰もいなかった。</p>

<p>見えるはずなのに見えなかった下界におりる。六本木、日比谷では激しく降っていた雨が、秋葉原ではあがっていた。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>雨</dd>
<dt>イベント</dt>
<dd>森美術館（六本木ヒルズ）：「英国美術の現在史：ターナー賞の歩み展」-1500円</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/06/29/">4</a>/12</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>家族亭（日比谷シャンテ）：鴨つけせいろ-900円</dd>
<dd>スターバックス（日比谷）：カフェモカ-460円</dd>
</dl>
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    <title>歩いた道が吉祥寺通り</title>
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    <published>2008-06-28T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-29T12:31:54Z</updated>

    <summary> 6時から芝居なので、さすがに早めに出る。 久しぶりの吉祥寺。さらに久しぶりの井の頭公園のにぎわいを通り抜けていったん外にでる。池の周りとか、ジブリ美術館とか井の頭公園のメジャーな地域はほとんど三鷹市に含まれるが、その間の地味な木陰は武蔵野市に入っていて、そこから再び公園に入り、...</summary>
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2618303978/" title="IMGP2584 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3270/2618303978_3546dfb835_m.jpg" width="240" height="161" alt="IMGP2584" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>6時から芝居なので、さすがに早めに出る。</p>

<p>久しぶりの吉祥寺。さらに久しぶりの井の頭公園のにぎわいを通り抜けていったん外にでる。池の周りとか、ジブリ美術館とか井の頭公園のメジャーな地域はほとんど三鷹市に含まれるが、その間の地味な木陰は武蔵野市に入っていて、そこから再び公園に入り、ジブリの前で最終的に公園を後にする。</p>

<p>そして離れようと思ってもなかなか離れることのできない吉祥寺通り。吉祥寺通りなんて存在しない、歩いた道が吉祥寺通りなのだ、という感じだった。</p>

<p>島屋敷という三鷹市新川の地名は中世の豪族の屋敷跡からついたらしい。そのあたりをさまよっているうちに、いつの間にか時間がせまってきていた。しかも例によってチケットの引き替えはまだだった。ナビウォークで現在位置を確認するが、どの駅からもほぼ等距離に離れている場所だった。その中から最初仙川を選択するが、やがて柴崎に変わり、結局つつじヶ丘に到着したのだった。チケットも甲州街道の手前のファミリーマートで無事入手した。</p>

<p>駅前の松屋で食事をとっていたら、急行に乗り損ねて各駅停車で初台にたどりついたのは開演10分前だった。</p>

<p>芝居が終わっても、まだ外は明るい。いつものように新宿まで歩いた。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>曇り</dd>
<dt>散歩</dt>
<dd>吉祥寺駅～井の頭公園～吉祥寺通り～つつじヶ丘駅(9.1km)-[<a href="http://maps.google.co.jp/?q=http://chez-sugi.net/maps/200806.kml" name="maplink">地図</a>]</dd>
<dt>イベント</dt>
<dd>新国立劇場小劇場（初台）：『混じりあうこと、消えること』</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/06/28/">4</a>/14</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>松屋（つつじヶ丘）：麻婆カレー-490円</dd>
</dl>
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    </content>
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    <title>『混じりあうこと、消えること』</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://chez-sugi.net/play/20080628.html" />
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    <published>2008-06-28T09:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-28T16:14:19Z</updated>

    <summary> 作：前田司郎、演出：白井晃／新国立劇場小劇場／A席5250円／★★★ 出演：國村隼、橋爪遼、南果歩、初音映莉子 夜の児童公園に葬式帰りの男がやってくる。ベンチに座って黒ネクタイをゆるめていると、奇妙な形の遊具の中から、少年、続いて女性があらわれる。見知った女性だ。男は彼女に「カ...</summary>
    <author>
        <name>sugi</name>
        
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        <category term="演劇ノート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><img src="/play/20080628.jpg" alt="『混じりあうこと、消えること』" class="mt-image-left" /></p>

<p><strong>作：前田司郎、演出：白井晃／新国立劇場小劇場／A席5250円／★★★</strong></p>

<p><strong>出演：國村隼、橋爪遼、南果歩、初音映莉子</strong></p>

<p>夜の児童公園に葬式帰りの男がやってくる。ベンチに座って黒ネクタイをゆるめていると、奇妙な形の遊具の中から、少年、続いて女性があらわれる。見知った女性だ。男は彼女に「カナ」と呼びかける。さらにピラニアから人間になりかけているというロープでつながれた少女が登場し、女は二人は彼と自分の間の子供だという。こうして彼らのぎこちないつかの間の家族生活がはじまる。</p>

<p>別役実風のおかしくて笑える不条理劇のようなテーストをまじえながら、彼らの神話的な関係が物語られる。そこは心の痛みからの逃避が生み出した場所だったのだ。やがて、彼らはそこから現実世界に戻ることを選択する。</p>

<p>國村隼と南果歩の存在感がすばらしかった。</p>
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    <title>森山大道『犬の記憶』、『犬の記憶 終章』</title>
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    <published>2008-06-26T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-26T17:21:55Z</updated>

    <summary> 森山大道本人の言葉を借りるなら、「自身の記憶に基づき、僕を通り過ぎた時間にあった幾多の出会いや出来事について、撮り、記すこと」というテーマはどちらの本も共通しているが、タッチはかなり違っていて、1980年代はじめに書かれた『犬の記憶』は、微細なひとつひとつの記憶の根源をクローズ...</summary>
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309474144/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5172Y54HCHL._SL160_.jpg" alt="犬の記憶 (河出文庫)" class="mt-image-left" /></a>
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309474241/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://images-jp.amazon.com/images/G/09/icons/books/comingsoon_books.gif" alt="犬の記憶 終章 (河出文庫)" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>森山大道本人の言葉を借りるなら、「自身の記憶に基づき、僕を通り過ぎた時間にあった幾多の出会いや出来事について、撮り、記すこと」というテーマはどちらの本も共通しているが、タッチはかなり違っていて、1980年代はじめに書かれた『犬の記憶』は、微細なひとつひとつの記憶の根源をクローズアップで深くえぐっていくような力のこもった文章だったが、それから15年おいた『終章』では、森山大道の半生を俯瞰して、関わった街や人物についてナチュラルに語っている。どちらも彼の写真同様、陰影に富んだ魅力的な文章で、思わず引き込まれてしまう。森山大道に限らず、おそらく、撮った写真と書いた文章は不可避的に同じ強さと弱点をもってしまうのだろう。</p>

<p>引用しがいのある文章ばかりだが、印象深い以下のパラグラフを載せる。</p>

<blockquote>
  <p>「国道を疾駆していると、一瞬の出会いののちにはるか後方に飛びすさっていくすべてのものに、とりかえしのつかない愛着をおぼえていいしれぬ苛立ちにとりつかれてしまうことがしばしばだった。（中略）。垣間見、無限に擦過していくそれら愛しいものすべてを、僕はせめてフィルムに所有したいと願っているのに、ほしいもののほとんどは、いくら撮っても網の目から抜けこぼれる水のようにつぎつぎと流れ去ってしまって、手元にはいつも頼りなく捉えどころのないイメージのみが、残像とも潜像ともつかない幾層もの層をなして僕の心のなかに沈み込む」。</p>
</blockquote>
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    <title>猫のはなむけ</title>
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    <published>2008-06-22T12:32:21Z</published>
    <updated>2008-06-22T18:40:44Z</updated>

    <summary> 開け放った窓から流れ込んでくる雨音は、物好きな近所の誰かがスピーカーからならしているわけじゃなく、これ以上ないくらいリアルな土砂降りなのだった。 久しぶりに髪を切りにいきつけの理髪店にいってみたら、これまで5年以上の長きにわたり強情で性根の曲がったぼくの髪を切ってくれた人が転勤...</summary>
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        <category term="散歩日和" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2599671207/" title="Alice on a rainy day - IMGP2557 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3277/2599671207_f27bc3903c_m.jpg" width="240" height="161" alt="Alice on a rainy day - IMGP2557" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>開け放った窓から流れ込んでくる雨音は、物好きな近所の誰かがスピーカーからならしているわけじゃなく、これ以上ないくらいリアルな土砂降りなのだった。</p>

<p>久しぶりに髪を切りにいきつけの理髪店にいってみたら、これまで5年以上の長きにわたり強情で性根の曲がったぼくの髪を切ってくれた人が転勤になってしまったという。ちょうど今日の午前中旅立ってしまったそうだ。馬のはなむけも猫のはなむけもできなかったけど、新天地でがんばってほしいものだ。</p>

<p>雨はやむ気配なく、せめて写真でもと新宿に向かうが、本屋で本を買ってしまうとあとは行く宛もなく、途方に暮れるばかりで、新宿三丁目から副都心線に乗り込む。別にそんな好きというわけでもないのに副都心線ばかり乗っている。まあ、はじめて急行電車に乗ったのは日記の片隅に書いておいてもいいことだ。渋谷まであっという間だった。</p>

<p>雨の日の渋谷は使い勝手が悪そうだったので、すぐさま地下鉄を乗り継ぎ、結局東京駅まで移動したのだった。</p>

<p>ただ雨ばかりが降っていた。ぼくは為す術もなく立ちつくしていた。日記にはそう書いておこう。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>雨</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/06/22/">1</a>/8</dd>
<dt>買い物</dt>
<dd>ジュンク堂（新宿）：サマセット・モーム『雨・赤毛』、町田康『浄土』-960円</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>アルプス（八重洲地下街）：カツカレー-450円</dd>
<dd>スターバックス（八重洲地下街）：キャラメルマキアート-460円</dd>
</dl>
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    </content>
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<entry>
    <title>楽観主義の末路</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://chez-sugi.net/walk/20080621.html" />
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    <published>2008-06-21T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-28T16:18:17Z</updated>

    <summary> これで4回連続で副都心と呼ばれる場所を歩いているのは、副都心線開業のせいというよりは、出かけるのが遅くて遠出ができないせいだ。明治神宮前から乗ったその副都心線は今日もまた遅れていた。 北参道駅はJRでいうと、千駄ヶ谷から代々木に向かうのに、ちょっと原宿よりに寄り道をしたような場...</summary>
    <author>
        <name>sugi</name>
        
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        <category term="散歩日和" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2597249521/" title="alone in the tunnel - IMGP2545 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm3.static.flickr.com/2179/2597249521_279f5b2896_m.jpg" width="240" height="161" alt="alone in the tunnel - IMGP2545" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>これで4回連続で副都心と呼ばれる場所を歩いているのは、副都心線開業のせいというよりは、出かけるのが遅くて遠出ができないせいだ。明治神宮前から乗ったその副都心線は今日もまた遅れていた。</p>

<p>北参道駅はJRでいうと、千駄ヶ谷から代々木に向かうのに、ちょっと原宿よりに寄り道をしたような場所にある。北参道から歩き始めたぼくは、その架空の寄り道を現実化して裏原宿の方に向かう。最初は新しい駅の新鮮さがカンフル剤になってくれたが、やがて見知った街角に取り囲まれ、充満した水蒸気に息苦しさを感じる。</p>

<p>渋谷にたどりついて、ちょうどいい感じに幕引きをつげる雨が落ちてきた。いつもの楽観主義でカサをもってこなかったので、東急ハンズで持っていることさえ忘れそうな小型軽量のやつを買った。ついでに食事もしてしまう。</p>

<p>今日は青山で芝居をみることになっているのだが、開場までまだ時間があったので、散歩続行。通りかかる人すべてがカップルだった（といっても2組だけだが）円山町のホテル街をぬけて結局代官山まで歩いた。</p>

<p>渋谷に舞い戻って劇場に向かう。まだ余裕と思っていたがちょうどいい感じの時間になっていた。実はこの時点にいたってまだチケットを引き替えていなくて、ファミリーマートを探さなくていけなかったのだが、渋谷の駅前からの視界の隅の方にぽつんと浮かび上がった緑色のロゴをみつけたものの、あそこまでいくのめんどくさいな、劇場までの道かその先あたりにきっとあるだろう、と何の根拠もない楽観から、無視して進んでいったが、劇場をすぎたあたりでナビウォークしてみて、最寄りのファミリマートはさっきの渋谷駅そばという結果に、うろたえながらながら早足で今来た道をもどる。</p>

<p>開演3分前に汗だくで劇場にすべりこんだ。教訓：どこにでもあると思うなファミリーマート。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>曇りのち雨</dd>
<dt>散歩</dt>
<dd>北参道駅～竹下通り～渋谷～代官山駅(7.1km)-[<a href="http://maps.google.co.jp/?q=http://chez-sugi.net/maps/200806.kml" name="maplink">地図</a>]</dd>
<dt>イベント</dt>
<dd>青山円形劇場（青山）：劇団♪♪ダンダンブエノ七味公演『ハイ！ミラクルズ』</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/06/21/">4</a>/24</dd>
<dt>買い物</dt>
<dd>東急ハンズ（渋谷）：折りたたみカサ - 2100円</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>おひつ家（渋谷）：カレイおろしポン酢定食-780円</dd>
</dl>
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    </content>
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    <title>劇団♪♪ダンダンブエノ七味公演『ハイ！ミラクルズ』</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://chez-sugi.net/play/20080621.html" />
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    <published>2008-06-21T10:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-21T17:49:00Z</updated>

    <summary> 作：福原充則、演出：近藤芳正／青山円形劇場／指定席6000円／★★★ 出演：南野陽子、光石研、前田健、峯村リエ、酒井敏也、山西惇、近藤芳正 新聞配達の傍ら、街の安全を守る男たち、パン工場の夜勤で働く女性たち、中年ワーキングプアたちのおりなすミュージカルコメディー（南野陽子の歌が...</summary>
    <author>
        <name>sugi</name>
        
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        <category term="演劇ノート" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><img src="/play/20080621.jpg" alt="劇団♪♪ダンダンブエノ七味公演『ハイ！ミラクルズ』" class="mt-image-left" /></p>

<p><strong>作：福原充則、演出：近藤芳正／青山円形劇場／指定席6000円／★★★</strong></p>

<p><strong>出演：南野陽子、光石研、前田健、峯村リエ、酒井敏也、山西惇、近藤芳正</strong></p>

<p>新聞配達の傍ら、街の安全を守る男たち、パン工場の夜勤で働く女性たち、中年ワーキングプアたちのおりなすミュージカルコメディー（南野陽子の歌が聞ける！）。笑いはかなりつぼだったが、全体的にもうちょっとブラックでラディカルにした方が、テーマが生きたし、深みが出せたのではないかと思う。</p>

<p>ネタバレだが、ラスト、おつかれ様という神様的な存在にお願いして世の中の不幸と幸福をあべこべにしてもらう。それでも彼らに何の変化もないのは、実は彼らがそれほど不幸じゃなくてそこそこだからという落ちなのだが、微温的で何の救いもない落ちだなと思った。ある意味ハリウッド映画的な落ちともいえるけど、これを変えるだけでも、ただおもしろい芝居から記憶に残る芝居になったような気がするので、惜しい。</p>
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    <title>シオドア・スタージョン（矢野徹訳）『人間以上』</title>
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    <published>2008-06-16T14:00:00Z</published>
    <updated>2008-06-20T19:19:07Z</updated>

    <summary> 形式的には長編小説ではあるが、ひとつのテーマのもとに書かれた3つの中編小説といったほうが近いかもしれない。この作家の本領は短・中編と思ったぼくの直感はそれなりに正しかったようだ。 世間から見捨てられているが実は超能力をもつ子供たちが登場するいわばミュータントものなのだけど、特筆...</summary>
    <author>
        <name>sugi</name>
        
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150103178/chezsugi-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://g-ecx.images-amazon.com/images/G/09/ciu/4d/ce/1fb946020ea04cc246cd5110._AA214_.L.jpg" alt="人間以上 (ハヤカワ文庫 SF 317)" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>形式的には長編小説ではあるが、ひとつのテーマのもとに書かれた3つの中編小説といったほうが近いかもしれない。この作家の本領は短・中編と思ったぼくの直感はそれなりに正しかったようだ。</p>

<p>世間から見捨てられているが実は超能力をもつ子供たちが登場するいわばミュータントものなのだけど、特筆すべきなのは、彼らが集団でひとつの個体としてふるまうというアイデアだ。彼らはホモゲシュタルト（集団人）と呼ばれる。現人類にとってかわるべく、より進化した形態なのだ。</p>

<p>確かに、集団で行動することにより彼らのパワーは桁違いになるし、一人が死んでもほかのメンバーを加入させることにより集団としての生命は続くのだけど、別に変な風に融合したりするわけじゃなく、個人は個人のまま行動することもできる。ホモゲシュタルトは個体というよりはむしろ共同体だ。短編や中編でみてとれた人間同士の多様なつながりを模索するスタージョンの倫理的な姿勢がここにもあらわれている。</p>

<p>ホモゲシュタルトはどういう道徳をもつべきなのか、とスタージョンは問いかける。いわゆる「道徳」は「個人が生存するための社会のおきて」であり、たったひとりきりのホモゲシュタルトは持つことができない。「倫理」は逆に「社会が生存するための個人のおきて」だが、社会のないホモゲシュタルトには意味がない。そこで登場するのがエートス（本書では「品性」と訳されているがむしろ「規範」の方がしっくりくる）だ。それは、社会という水平方向ではなく、世代間をつなぐ垂直方向の信頼関係なのだ。</p>

<p>たぶんスタージョンはホモゲシュタルトのためではなく、ぼくらホモサピエンスのためにこんなことを考えていたのだ。あるいはホモゲシュタルトというのはぼくら自身のことなのかもしれない。</p>

<p>訳はかなりいただけない。この作品に限らず古典SFをまとめて訳し直すべき時期にきていると思う。</p>

<p><strong>追記</strong>: 考えてみると、人類が進化すると集団的な形態をとるというのは、文脈次第ではコミュニズム賛歌とも読める。スタージョンはそのあたり意識的だったのだろうか？</p>
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    <title>新宿n丁目（n≧6）</title>
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    <published>2008-06-15T13:06:27Z</published>
    <updated>2008-06-15T16:35:07Z</updated>

    <summary> 時計の長針はもうすぐ真上をさそうとしていて、短針はそれより150度くらい先行していた。 新宿駅東南口下の路地では男女混合の5人組が普段着で舞い踊っていた。いかにも何かの練習という感じだったが、それなりに楽しそうだった。 警官の姿が目立つ歩行者天国をくぐりぬけて、新宿文化センター...</summary>
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        <name>sugi</name>
        
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        <category term="散歩日和" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://chez-sugi.net/">
        <![CDATA[<p><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/2580543002/" title="IMGP2530 by chez_sugi, on Flickr"><img src="http://farm4.static.flickr.com/3108/2580543002_1ab50943e6_m.jpg" width="240" height="161" alt="IMGP2530" class="mt-image-left" /></a></p>

<p>時計の長針はもうすぐ真上をさそうとしていて、短針はそれより150度くらい先行していた。</p>

<p>新宿駅東南口下の路地では男女混合の5人組が普段着で舞い踊っていた。いかにも何かの練習という感じだったが、それなりに楽しそうだった。</p>

<p>警官の姿が目立つ歩行者天国をくぐりぬけて、新宿文化センターに続く通りへ。伝説の飲み屋街ゴールデン街の脇をかすめて明治通りを渡ると住所が新宿六丁目に変わり、新宿文化センターはもうすぐそこだ。はすむかいの広大な空き地はまだそのままだし、ただ経年変化だけが進んでいる感じだった。そういえば、文化センターのすぐそばには東大久保一丁目アパートという古びた中層住宅や東大久保公園という小公園があり、昔このあたり一帯の地名が東大久保であったことをうかがわせる。やはり、不動産的に価値が高くなりそうだから新宿六丁目になったのだろうな。抜弁天の向こうの新宿七丁目になってしまうと、地理的にはもう完全に大久保であまりにも無理矢理だ。余丁町も新宿八丁目になりそうだったのが、住民の抵抗で地名を守り通したという話をきいたことがある。</p>

<p>何をいまさらといわれそうだが、ようやくマクロ写真の撮り方がわかったような気がする。オートフォーカスは使わない。それだけだ。ピントが合う範囲を細かくコントロールする必要があるし、少し動いただけでも大きくその範囲がずれてしまうからだ。</p>

<p>団地の中の小公園に塗装がほとんどはげてしまった動物の形をした遊具がおいてあった。残った塗装のカラフルさがポップでさみしい。</p>

<p>副都心線の西早稲田駅は駅名から想像するよりかなり南側で、山手線でいうと新大久保と高田馬場のちょうど中間くらいに位置しているのだった。そこから新大久保までもどり、中野坂上まで歩いた。</p>

<p>丸ノ内線で東京駅にでる。</p>

<dl>
<dt>天気</dt>
<dd>薄曇り</dd>
<dt>散歩</dt>
<dd>新宿駅～新宿文化センター～西早稲田駅～大久保駅～中野坂上駅(7.4km)-[<a href="http://maps.google.co.jp/?q=http://chez-sugi.net/maps/200806.kml" name="maplink">地図</a>]</dd>
<dt>写真</dt>
<dd><a href="http://www.flickr.com/photos/chez_sugi/archives/date-taken/2008/06/15/">6</a>/13</dd>
<dt>飲み食い</dt>
<dd>古奈屋（八重洲地下街）：そぼろ風鶏みそカレーうどん-1320円</dd>
<dd>スターバックス（八重洲地下街）：ソイラテ-460円</dd>
</dl>
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