ふらんせ入門: 2000年アーカイブ

過去分詞

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過去分詞は、複合形を作ったり、受身形を作るときに用いられます。用法の説明はそれぞれの項目で行い、ここでは活用のみ紹介します。とはいうものの、過去分詞は他の活用形から自動的に作ることはできず、それぞれ覚えなければなりません。

語形

これまでに活用を紹介した動詞全てについて過去分詞を示します。

原形 過去分詞
avoir eu
être été
aimer(第1群規則動詞) aimé
finir(第2群動詞) fini
valoir valu
vouloir voulu
ouvrir ouvert
venir venu
courir couru
lire lu
voir vu
acheter acheté
prendre pris
mettre mis
aller allé
dire dit
faire fait
connaître connu

"é"でおわるもの、"i"でおわるもの、"u"でおわるものなど様々です。

現在分詞

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語形

語尾は"-ant"、語幹は基本的には直説法の第一人称複数形と同じです。例えば"aimer"の現在分詞は"aimant"、"finir"は"finissant"、"faire"は"faisant"(フザ)です。

例外が3つあります。"être"の現在分詞は"étant"、"avoir"は"ayant"、"savoir"は" sachant"です。

用法

形容詞的に名詞を修飾したり、副詞的に主節全体を修飾したりします。

Je me assois, étant fatigué, (疲れているのでわたしは座る)
J'ai un ami parlant français.(わたしにはフランス語を話す友人がいる)
Le film finissant, ils sortent.(映画が終わったので、彼らは外に出る)

最後の例のように独自の主語をもつこともできます。

ジェロンディフ

"en + 現在分詞" という形をジェロンディフとよび、同時、時間、原因・手段、条件、譲歩・対立などの意味を持ちます。

Elle se promène en écoutant la musique.(彼女は音楽を聴きながら散歩をする)←同時
En arrivant à Paris, J'ai eu un rhume.(パリについたら、風邪をひいた)←時間
Il a mal au ventre en mangeant trop.(食べ過ぎて彼はおなかがいたい)←原因
En courant, tu arriveras à l'heure.(走れば間に合うよ)←条件
En étant triste, j'ai ri.(悲しいにもかかわらず、わたしは笑った)←譲歩

主語は必ず主節と同じになります。

代名動詞

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フランス語の辞書をみていると"se ~"というように動詞の頭に"se"がついた形が見出しになっていることに気がつくと思います。これが代名動詞です。

代名動詞とは、補語となる代名詞が主語と同じ対象を指している動詞のことです。つまり英語でいうと、目的語にmyself, yourselfなどの代名詞が使われているだけということになってしまうのですが、フランス語の場合はもともとの動詞とは異なる意味をもつので、別の見出しになっています。

辞書の見出しでは"se"がついていますが、主語に応じて、"je"の場合は"me"、" tu"の場合は"te"、"nous"の場合は" nous"、"vous"の場合は"vous"という形をとります。ただし主語が三人称の場合は、補語は性・数に関係なく常に" se"という形になります。

Je m'appelle Paul.(わたしの名前はポールです)
Jules et Jim se détestent.(ジュールとジムは憎みあっている)

もともとの動詞と代名動詞の意味の違いはおよそ次の4つに分類できます。

対象が自分自身
appeler(~を~と呼ぶ)→se appeler(自分を~と呼ぶ)
他動詞が自動詞になる
guérir(~を治す)→se guérir(治る)
受身の意味になる
oublier(忘れる)→s'oublier(忘れられる)
相互作用
aimer(愛する)→s'aimer(愛し合う)

一つの代名動詞が上記の複数の意味をもつこともあります。

主語と補語代名詞が同じ対象を指していて代名動詞だと思ったら、辞書を引くときには、動詞単独の意味ではなく、"se + 動詞"の方の意味を調べるようにしてください。

比較の表現

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英語でいうところの比較級、最上級、つまり形容詞や副詞に比較の意味を追加する方法を説明します。

2つのものの間の比較

比較の方向、つまりより甚だしくそうなのか(優等比較級)、より控えめにそうなのか(劣等比較級)、同程度にそうなのか(同等比較級)によって3つの形があります。

Paul est plus vieux que moi.(ポールはわたしより年上だ)
Je cours moins vite que Paul.(わたしはポールより走るのが速くない)
Elle est aussi belle que sa sœur.(彼女は彼女の姉と同じくらい美しい)

このように形容詞や副詞の前に、plus, moins, aussiをつけqueのあとに比較の対象をおきます。ただし、形容詞 bon(よい) の優等比較級はplus bonではなくmeilleurで、副詞 bien(よく)の優等比較級はplus bienではなくmieuxになります。例外的なのでこの2つだけは覚えてください。(形容詞mauvais(悪い)の比較級にpireを用いることもあります。)

比較級を強調して、「はるかに~」という意味をもたせるにはplusの前にbienbeaucoupを置きます。

Elle est bien plus grande que moi.(彼女はわたしよりはるかに背が高い)

plusやmoinsを単独で用いたり、あとにdeを伴ったりして、数量や程度の比較を行うこともできます。

Ils ont plus d'argent que toi.(彼らは君よりたくさんお金をもっている)
Paul travalle moins qu'elle.(ポールは彼女ほどは働かない)
Henri a autant de courage que Paul.(アンリはポールと同じくらい勇敢だ)

最後の例のように、他の形容詞、副詞を伴わない同等比較級は"aussi"でなく"autant"を用いることに注意してください。

最上級

「一番~だ」という最上級の作り方はとても簡単で、比較級の前に定冠詞(または所有形容詞)をつけるだけです。

La cuisine de ce restaurant est la meilleure de la ville.(このレストランの料理は町じゅうで一番美味しい)

このように、「~じゅうで」という最上級の表現の有効範囲を示すには "de" を使います。

Paul est le plus vieux de mes amis.(ポールはぼくの友人の中では一番年上だ)
Je cours le moins vite de la classe.(ぼくはクラスじゅうで一番走るのが遅い)

副詞の場合の定冠詞は必ず"le"です。

Plends le plus grand sac possible.(できるだけ大きな袋を持っていきなさい)

不規則動詞の活用(2)

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être, avoirもそうですが、ほかにも前回紹介した規則にあてはまらない動詞があります。ここでは、aller(行く)とdire(言う)、faire(する、作る)、connaître(知っている)の活用を紹介します。

aller

一人称単数 je vais
二人称単数 tu vas
三人称単数 il va
一人称複数 nous allons
二人称複数 vous allez
三人称複数 ils vont

dire

一人称単数 je dis
二人称単数 tu dis
三人称単数 il dit
一人称複数 nous dison
二人称複数 vous dites
三人称複数 ils disent

faire

一人称単数 je fais
二人称単数 tu fais
三人称単数 il fait
一人称複数 nous faisons(発音はフゾ
二人称複数 vous faites(発音はフェトゥ)
三人称複数 ils font

connaître

三人称単数形が特殊です。

一人称単数 je connais
二人称単数 tu connais
三人称単数 il connaît
一人称複数 nous connaissons
二人称複数 vous connaissez
三人称複数 ils connaissent

不規則動詞の活用(1)

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いままで規則動詞とêtre, avoirの活用(直説法現在のみ)を紹介しました。今回と次回でそれ以外の動詞の活用を紹介します。

規則動詞ではないので、不規則動詞とは呼ばれますが、完全に不規則というわけではありません。語尾の部分には一定の法則性があります。ただ、語幹の部分が、辞書の見出しになっている不定法の形から推測できないものがほとんどです。

語尾の変化の仕方は大きく2つにわかれます。規則動詞のところでとりあげた第1群規則動詞-erの型と第二群-irの型です。復習してみましょう。

-er型 -ir型
一人称単数 -e -s(-x)
二人称単数 -es -s(-x)
三人称単数 -e -t
一人称複数 -ons -ons
二人称複数 -ez -ez
三人称複数 -ent -ent

単数形はすべて同じ語幹になり、一人称複数と二人称複数も同じ語幹です。三人称複数は単数形と同じ語幹になる場合もありますし、一人称複数や二人称複数と同じ場合になる場合もありますし、全く独自の形になることもあります。つまり覚えることは4つあるということになります。

  1. -er型、-ir型どちらの活用か?
  2. 単数形の語幹
  3. 一人称複数と二人称複数の語幹
  4. 三人称複数形の語幹

なお、-ir型で-xという活用になるのは語幹の末尾が-eu, -ou, -eau, -auなどで終わる場合です。

vivre(生きる)という動詞について見てみましょう。

  1. -ir型です。
  2. vi-
  3. viv-
  4. viv-

devoir(~しなければならない)という動詞について見てみましょう。

  1. -ir型
  2. doi-
  3. dov-
  4. doiv-

代表的なものをまとめて一覧で紹介します。

valoir
(価値がある)
vouloir
(~したい)
ouvrir
(開く)
venir
(来る)
courir
(走る)
mettre
(置く)
lire
(読む)
voir
(見る)
acheter
(買う)
prendre
(とる)
活用の種別 -ir型(-x) -ir型(-x) -er型 -ir型 -ir型 -ir型 -ir型 -ir型 -er型 -ir型
単数形の語幹 vau- veu- ouvr- vien- cour- met-
(ただし三人称単数はmet)
li- voi- achèt- prend-
(ただし三人称単数はprend)
一人称複数と二人称複数の語幹 val- voul- ouvr- ven- cour- mett- lis- voy- achet- pren-
三人称複数形の語幹 val- veul- ouvr- vienn- cour- mett- lis- voi- achèt- prenn-
  • mettreやprendreのように単数形の語幹が-tや-dで終わる場合には三人称単数形の語尾-tは省略
  • c, gなどのように後続の母音により発音が異なる文字が含まれる場合、発音にあわせてスペルが変更されるため、同じ単数形同士や一人称、二人称複数形でも微妙に活用が異なる場合があります。

不定法と命令法

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英語の動詞にも仮定法というのがあったように、フランス語の動詞にも法があります。法(mood)という言葉を広辞苑で調べると、「 インド‐ヨーロッパ語で、文の内容に対する話者の心的態度を示す動詞の語形変化。」だそうです。フランス語の場合には、直説法、条件法、接続法、命令法、不定法の5つがあります。それぞれの法の中に、さらに現在・過去・未来という時制があり、それがさらに人称と数によって変化するので、フランス語の動詞の活用形はものすごい数になります。なお、これまで紹介してきた動詞の活用は、直説法のなかの現在時制です。

今回は、これらの中から不定法と命令法をとりあげます。

不定法

不定法とは動詞を名詞的に扱う法です。日本語に訳すと、「~すること」になります。英語にも、動詞の頭に"to"をつけて不定詞にするというのがありますが、ちょうどそれに対応します。

不定法の活用は、辞書の見出しそのままです。つまり、être, avoir, aimerなどが不定法の活用です。不定法は動詞の補語などに使われることが多いです。辞書には"~+inf"という表記で、その位置に不定法の動詞がくることが示されています。

いくつか例を示します。

Il dit avoir faim.(彼はおなかがへったと言っている)
Je sais nager.(わたしは泳ぐことができる)
Nous marchons sans parler.(わたしたちは話さずに歩く)
Ce poisson est bon à manger.(この魚は食用に適している)

命令法

その名のとおり、命令するための形です。命令する相手によって三種類の形があります。

  • 二人称単数(tuでよびかける人に対する命令)
  • 二人称複数(vousでよびかける人もしくは人たちに対する命令)
  • 一人称複数(nousに対する命令;~しよう)

それぞれ基本には対応する直説法現在形と同じ活用をします。

Cours à toutes jambes.(全速力で走りなさい)
Regardez-moi.(わたしを見なさい)
Allons en voiture.(車で行きましょう)

例外として、-er動詞の二人称単数に対する命令の場合、最後の"s"を省きます。例えばregarderの直説法現在二人称単数形はregardesですが、命令の場合、regardeになります。

Regarde-moi.(わたしを見なさい)

ただし、-er動詞の二人称単数でも、次に"en"か"y"が続く場合は"s"をつけます。

  • aimes-en.

このほか、不規則な活用をする動詞があります。しかし、これらは高々4つなので、簡単に覚えられるでしょう。

être avoir savoir vouloir
二人称単数 sois aie sache veuille
一人称複数 soyons ayons sachons veuillons
二人称複数 soyez ayez sachez veuillez
Sois sage.(大人しくしなさい)
Ayez une conversation avec lui.(彼と会話をしなさい)

enとy

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今回はフランス語をわかりにくくしている元凶のような人称代名詞二つをとりあげます。

en

前置詞のところでも"en"をとりあげましたが、今回は人称代名詞としてのenです。enが受けるのは"de + 物・人"です。

Elle était très belle. Je m'en souviens.(彼女はとても美しかった。わたしは彼女のことを覚えている。)

enを使わないならば、

Je me souviens d'elle.

となりますが、"d'elle"全体を一語の"en"で受けているわけです。人称代名詞なので、動詞の前に来ていることに注意してください。

As-tu lu ce livre?(その本を読みましたか?)
Non, je n'en sais que le nom.(いいえ、名前だけ知っています。)

enを使わないと、以下のようになります。

Non, je ne sais que le nom de ce livre.
Avez-vous de l'argent?(お金をもっていますか?)
- Oui, j'en ai beaucoup.(うん、たくさんもっている。)

enを使わないと、以下のようになります。

Oui, j'ai beaucoup d'argent.

この他、複数不定冠詞つきの名詞や、部分冠詞つきの名詞を受けて、「~のうちいくつか(いくらか)」という意味を表すこともあります。

Il y a de l'eau. En voulez-vous? (水があります。いくらかほしいですか?)
Ces tableaux coûtent cher, mais j'en achètrai.(それらの絵は高いが、いくつか買うつもりだ。)

y

yが受けるのは「à, dans, en等の場所を表す前置詞 + 名詞」です。

Est-ce qu'il est à Paris?(彼はパリにいますか?)
- Non, il n'y est pas.(いいえ、そこにはいません。)

「à + ~」については場所を表す意味でない場合でも、yで受けることがあります。

J'y pense toujours. (いつもそのことを考えている。)

否定文と疑問文

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否定文

フランス語で否定文を作るには主語の後から動詞の後までをnepasで囲みます。

例えば

Je suis étudiant.(わたしは学生です)

を否定すると

Je ne suis pas étudiant.

になります。

neは次に母音または無声のhがくるとエリジョンして"n'"になります。

Ce n'est pas une pipe.

否定文の直接目的補語(~を)や"il n'y a pas ~" (~がない)という構文では不定冠詞、部分冠詞はすべて"de"に変わります。

Je ne veux pas d'eau.(わたしは水はほしくない)
Il n'y a pas de maison près de moi.(わたしのそばに家はない)

ただし、属詞の場合はdeにならない。

Ceci n'est pas une pipe.(これはパイプではない)

"ne ~ pas"の代わりに"ne ~ jamais" で囲むと「決して~ない」という意味になり、"ne ~ plus"だと、「もはや~ない」、"ne ~ que"だと「~しかない」、"ne ~ guère"は「ほとんどない」という意味になります。

Je n'y vais jamais.(わたしは決してそこへいかない)
Il ne pleut plus.(もう雨は降っていない)

疑問文

フランス語で疑問文を作るには3つの方法があります。

  1. 基本的には。主語を動詞の後ろに倒置します。主語が代名詞の場合は間に"-"をつけます。
  2. 語順はそのままで主語の前にest-ce queをつける形もあります。
  3. (会話のみ)語順はそのままで最後に"?"をつけます。発音上は語尾のイントネーションをあげます。

「あなたは学生ですか?」をフランス語でいうと次の3通りが考えられます。

Vous êtes étudiant?
Est-ce que vous êtes étudiant?
Êtes-vous étudiant?

"est-ce que"の"que"は次が母音または無声のhの場合エリジョンして、"qu'"になります。

Est-ce qu'il y a la gare?(駅がありますか)

倒置して母音が続く場合間に"t"をはさみます。

Y a-t-il la gare?(駅がありますか)

否定疑問文(~じゃないですか?)は、以下のように主語まで含めて、"ne ~ pas"で囲みます。

N'y a-t-il pas la gare?

疑問文に対する返事

「はい」は"oui"、「いいえ」は"non"です。否定疑問文に対しては、相手のいうとおり「~じゃない」場合は"non"、「~だ」という場合は"si"といいます。

Ne mangez-vous pas ce pain?(そのパンを食べないんですか?)
Si, je le mange.(いいえ、食べます)
Non, je ne le mange pas.(はい、食べません)

疑問代名詞

「何」、「誰」、「どれ」といった言葉を使った疑問文を作るには、主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問代名詞をつけます。

疑問代名詞 英語 意味
que, quoi
(queは母音または無声のhとエリジョンしてqu')
what que…何を、何が、何(属詞)
quoi…何(前置詞のあと)、何を
qui who, whom 誰(前置詞のあと)、誰が、誰を、誰(属詞)
lequel(男性単数)+複数名詞
laquelle(女性単数)+複数名詞
lesquels(男性複数)+複数名詞
lesquelles(女性複数)+複数名詞
which どれ、どちら
Qui est-il?(彼は誰ですか?)
À qui est ce cahier?(このノートは誰のですか?)
Qu'aimes-tu?(君は何が好きですか?)
Lequel de ces livres aimez-vous?(それらの本のうちどれが好きですか?)

queを強調して"qu'est-ce que"(目的補語、属詞)、"qu'est-ce qui"(主語)という言い方もできます。この場合は主語と動詞の倒置はしません。

Qu'est-ce que c'est?(それは何ですか?)
Qu'est-ce qui est la question?(何が問題ですか?)

同様にquiについても"qui est-ce que"(目的補語、属詞)、"qui est-ce qui"(主語)という言い方ができます。

Qui est-ce que vous aimez?(あなたは誰を好きですか?)
Qui est-ce qui vient?(誰がきますか?)

さらに会話では以下のように平叙文と語順をかえない言い方もできます。(この場合"que"でなく"quoi"を使う)

Vous aimez qui?
C'est quoi?

de + lequel = duquel, à + lequel = auquel, de + les(quels, quelles) = des(quels, quelles), à + les(quels, quelles) = aux(quels, quelles)と縮約します。

Auquelle de tes amies est ce livre?(その本はあなたの(女)友達のうち誰のものですか?)

疑問形容詞

ここでは"quel"を紹介します。意味は「どんな」とか「どれくらいの」です。形容詞なので性・数の一致をします。ただし、女性形は l を重ねて"quelle"です。

Quelle heure est-il maintenant?(今、何時ですか?)
Quel âge aves-vous?(あなたは何歳ですか?)
De quelle couleur sont ses cheveux?(彼(女)の髪は何色ですか?)

疑問副詞

主語を動詞の後ろに転置して、その前に以下の疑問副詞をつけます。

疑問副詞 英語 意味
quand when いつ
where どこ
pourquoi why なぜ
combien how many, how mach いくつ、いくら、どれくらい
comment how どうやって

Combien de pommes y a-t-il?(いくつのりんごがありますか?)

Où vas-tu?(君はどこへ行くんですか?)
Quand part le train?(その列車はいつ出発しますか?)
Pourquoi vous excusez-vous?(なぜ謝るんですか?)
- Parce que je n'ai pas d'argent.(お金をもっていないからです)

会話では"est-ce que"を使った言い方もできます。

Où est-ce que tu vas?

会話ではさらに以下のような言い方も出来ます。

Tu vas où?

規則動詞

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前回は非常に不規則に活用する動詞を紹介したので、今回は逆に整然と規則的に活用する規則動詞と呼ばれる動詞を紹介しましょう。規則動詞には第一群と第二群とよばれる二つのグループが存在します。動詞の数ベースでいうと、かなりの割合の動詞がこのグループに入るのですが、よく使う動詞ほど不規則に活用するのが実情だったりもするので、使用される割合でいうとせいぜい半分程度かもしれません。ただ不規則動詞の活用を覚えるときに、すべてを覚えようとするのではなく、規則動詞との違いのみを覚えるようにすれば、少し楽ができるかもしれません。

第一群規則動詞

辞書の見出しになっている動詞の形を不定法といいますが、その不定法の語尾が"-er"となっている動詞がこのグループに属します(例外あり)。

第一群規則動詞の特徴として、おしりの語尾の部分だけが活用され、頭の語幹の部分は一定ということがいえます。

ここではpenser(考える)を例として、その活用を示します。

一人称単数 je pens-e
二人称単数 tu pens-es
三人称単数 il pens-e
一人称複数 nous pens-ons
二人称複数 vous pens-ez
三人称複数 ils pens-ent

(ハイフンは語幹と語尾をわかりやすく区切るため。実際には書かない)

以上のうち三人称複数の語尾"-ent"は発音しないので注意が必要です。つまり、一人称複数形と二人称複数形をのぞいては発音はすべて同じです。

第二群規則動詞

不定法の語尾が"-ir"となっている動詞がこのグループに属します(例外あり)。

ここではfinir(終わる)を例として、その活用を示します。

一人称単数 je fini-s
二人称単数 tu fini-s
三人称単数 il fini-t
一人称複数 nous finiss-ons
二人称複数 vous finiss-ez
三人称複数 ils finiss-ent

(ハイフンは語幹と語尾をわかりやすく区切るため。実際には書かない)

このように、単数と複数で語幹が変わります。複数形の語尾が、第一群と同じなのに注意してください。不規則動詞でも複数形の語尾は同様に活用するものが多いので、覚えておいて損はありません。

êtreとavoir

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今回は二つの基本的な動詞êtreとavoirを紹介します。

être

êtreは英語でいうところのbe動詞。属詞をとって「~である」という意味になったり、単独で「いる」、「ある」という意味になります。

用例を紹介する前にまず動詞の活用について触れておきましょう。英語では過去形、過去分詞など時制が変わるものは別として、現在形では俗にいう三単現、つまり三人称単数のみ原形から変化しました。フランス語では現在形であっても、すべての人称について動詞が変化します。これはいくつかの動詞のグループごとに逐一覚えなければならないので、フランス語の勉強を難しくしている要因の一つでもあります。

では、êtreの現在形の活用を紹介しましょう。なお、女性名詞、男性名詞の性には関係なく同一の活用をします。

一人称単数 je suis
二人称単数 tu es
三人称単数 il est
一人称複数 nous sommes
二人称複数 vous êtes(ヴーゼトゥ)
三人称複数 ils sont

見事なまでにばらばらです。これがすべて同じ動詞だということに驚かされます。

次にいくつか例を紹介します。

Je suis japonais.(わたしは日本人です)

このように職業、国籍などを表す場合、冠詞はつけず、また、英語のように先頭を大文字にすることはありません。

Elle est très belle.(彼女はとても美しい)
Les fleurs sont rouges.(それらの花は赤い)

属詞が形容詞の場合、主語と性・数の一致をすることに注意してください。

Vous êtes aux États-Unis.(あなた(たち)はアメリカにいる)
Cette maison est près de la gare.(その家は駅のそばにある)

avoir

avoirは英語でいうところのhave。「~をもっている」という意味です。まず現在形の活用を紹介しましょう。

一人称単数 j'ai
二人称単数 tu as
三人称単数 il a
一人称複数 nous avons
二人称複数 vous avez
三人称複数 ils ont

いくつか例を紹介します。

Tu as un livre.(君は一冊の本をもっている)
Elle a un mari.(彼女には夫がいる)
Ils ont de beaux yeux.(彼らは美しい目をしている)
J'ai mal aux dents.(わたしは歯が痛い)
Nous avons soif.(わたしたちはのどがかわいている)

il y a ~

avoirを使った慣用表現"il y a ~"を紹介します。意味は「ある」、「いる」。英語でいうと、"there is"とか"there are"に相当する表現です。

Il y a beaucoup de œufs.(たくさんの卵がある)
Il y a une auto dans la rue.(通りに車がある)

たとえ複数でも、女性名詞でも、"il y a ~"です。

人称代名詞

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今回は一人称、二人称、三人称の各人称を指す代名詞を紹介します。

主格

まずは主語として用いる場合です。

単数
一人称
(わたしは)
二人称
(君は)
三人称男性
(彼は、それは)
三人称女性
(彼女は、それは)
je tu il elle
複数
一人称
(わたしたちは)
二人称
(あなたは、あなたたちは)
三人称男性
(彼らは、それらは)
三人称女性
(彼女たちは、それらは)
nous vous ils elles
  • jeは次に母音または無声のhが来る場合エリジョンしてeが消えます。
  • 二人称単数は親しい間柄でしか用いません。あまり親しくない場合は代わりに二人称複数を用います。
  • 三人称男性形は人だけでなく男性名詞であれば何にでも使います。三人称女性形も同様。

例として「~はりんごが好きです」を各人称でいってみます。

J'aime une pomme.
Tu aimes une pomme.
Il aime une pomme.
Elle aime une pomme.
Nous aimons une pomme.
Vous aimez une pomme.
Ils aiment une pomme.
Elles aiment une pomme.

直接目的補語

動詞の直接目的語(~を)となる場合です。

単数
一人称
(わたしを)
二人称
(君を)
三人称男性
(彼を、それを)
三人称女性
(彼女を、それを)
me te le la
複数
一人称
(わたしたちを)
二人称
(あなたを、あなたたちを)
三人称男性
(彼らを、それらを)
三人称女性
(彼女たちを、それらを)
nous vous les les
  • me, te, le, laは次に母音または無声のhが来る場合エリジョンしてeが消えます。
  • 二人称単数は親しい間柄でしか用いません。あまり親しくない場合は代わりに二人称複数を用います。

フランス語の語順は基本的には英語と同じ

主語+動詞+直接目的補語

ですが、目的補語が人称代名詞の場合は、

主語+直接目的補語+動詞

となります。

Je t'aime.(ぼくは君がすきだ)

間接目的補語

動詞の間接目的補語(「~に」「~から」、"à + 名詞"、"de +名詞"の代わり)となる場合です。

単数
一人称
(わたしに)
二人称
(君に)
三人称男性
(彼に、それに)
三人称女性
(彼女に、それに)
me te lui lui
複数
一人称
(わたしたちに)
二人称
(あなたに、あなたたちに)
三人称男性
(彼らに、それらに)
三人称女性
(彼女たちに、それらに)
nous vous leur leur
  • me, te, le, laは次に母音または無声のhが来る場合エリジョンしてeが消えます。
  • 二人称単数は親しい間柄でしか用いません。あまり親しくない場合は代わりに二人称複数を用います。

直接目的補語と同様、間接目的補語が人称代名詞の場合は以下の語順になります。

主語+間接目的補語+動詞

なお、直接目的補語、間接目的補語ともに人称代名詞の場合は以下の語順になります。

主語+直接目的補語 + 間接目的補語+動詞
Je te donne un stylo.(ぼくは君にペンをあげる)
Je le te donne.(ぼくは君にそれをあげる)

強勢形

意味を強める場合に使う。

単数
一人称
(わたし)
二人称
(君)
三人称男性
(彼、それ)
三人称女性
(彼女、それ)
moi toi lui elle
複数
一人称
(わたしたち)
二人称
(あなた、あなたたち)
三人称男性
(彼ら、それら)
三人称女性
(彼女たち、それら)
nous vous eux elles

強調という用途のほか、次の場合には必ず強勢形を使う。

前置詞のあと
Je vais en France avec toi.(ぼくは君といっしょにフランスへいく)
比較のque(~より)のあと
Elle est plus grande que lui.(彼女は彼より大きい)
être動詞等の属詞
C'est moi.(それはぼくだ)

所有形容詞

「~の」という意味の形容詞として使う。形容詞なのでもちろん性・数の一致があります。(所有する人の性・数ではなく所有されているものの性・数なので注意してください)。

下表で、三段で示した単語のうち、最上段が形容する名詞が男性単数の場合、二段目が女性単数の場合、最下段が男女問わず複数の場合です。

単数
一人称
(わたしの)
二人称
(君の)
三人称男性
(彼の、それの)
三人称女性
(彼女の、それの)
mon
ma
mes
ton
ta
tes
son
sa
ses
son
sa
ses
複数
一人称
(わたしたちの)
二人称
(あなたの、あなたたちの)
三人称男性
(彼らの、それらの)
三人称女性
(彼女たちの、それらの)
notre
notre
nos
votre
votre
vos
leur
leur
leurs
leur
leur
leurs
  • 位置は名詞の前です。
  • ma, ta, saは母音または無声のhの前ではそれぞれmon, ton, sonになります。

所有代名詞

「~のもの」という場合に使います。

下表で、四段で示した単語のうち、最上段が形容する名詞が男性単数の場合、二段目が女性単数の場合、三段目が男性複数の場合、最下段が女性複数の場合です。

単数
一人称
(わたしのもの)
二人称
(君のもの)
三人称男性
(彼のもの、それのもの)
三人称女性
(彼女のもの、それのもの)
le mien
la mienne
les miens
les miennes
le tien
la tienne
les tiens
les tiennes
le sien
la sienne
les siens
les siennes
le sien
la sienne
les siens
les siennes
複数
一人称
(わたしたちのもの)
二人称
(あなたのもの、あなたたちのもの)
三人称男性
(彼らのもの、それらのもの)
三人称女性
(彼女たちのもの、それらのもの)
le nôtre
la nôtre
les nôtres
les nôtres
le vôtre
la vôtre
les vôtres
les vôtres
le leur
la leur
les leurs
les leurs
le leur
la leur
les leurs
les leurs

on

onは不特定の人を指します。意味としては「誰かが」、「人というものは」、「人々は」となります。"l'on"というように定冠詞をつけることもあります。

On parle japonais au Japon.(日本では日本語が話されている)

このほか会話では、単数・複数すべての人称の代名詞(主格)の代用をすることもあります。

指示代名詞

ここでは英語のthis, that, these, thoseに相当する言葉を紹介します。

実はフランス語ではこれらはすべて一語"ce"で表すことができます。

では、英語の教科書の一番最初に載っている文"This is a pen."をフランス語で書いてみましょう。

C'est un stylo.

Ceが次のest(英語でいうとbe動詞)とエリジョンを起こして"C'est"になっています。

「これ」なのか「あれ」なのかを明示するには、それぞれ、"ceci"、"cela"を使います。「これはパイプではない」はフランス語では次のように書きます。

Ceci n'est pas une pipe.

ちなみに、これはマルグリットの絵のタイトルです。なお、celaは口語では"ça"といわれることが多いです。

これらは複数でも不変で、例えば最初の例で、ペンがいくつかある場合でも、

Ce sont des stylos.

となります。

指示代名詞をもう一つ紹介しましょう。"celui"です。単独で使うことはなく、deや関係代名詞を伴います。ここではdeを使った例をみてみます。

mon cahier et celui de Paul(わたしのノートとポールのノート)

celuiは直前のcahierを受けています。

celuiは受ける言葉の性数によって変化します。

性/数 単数 複数
男性 celui ceux
女性 celle celles

指示形容詞

"ce"を「この」とか「あの」のように形容詞として使う場合を見てみましょう。

ce livre(この本またはあの本)

「この」なのか「あの」なのかを明示する場合には、

ce livre-ci(この本)
ce livre-la(あの本)

といいます。

なお、形容詞なので、もちろん性・数の一致を受けます。

cet hôtel(このホテル。男性名詞でも、母音・無声のhの前ではcet)
cette table(このテーブル)
ces pommes(これらのりんご)
ces oranges(これらのオレンジ)

前置詞

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英語同様フランス語も名詞の格変化がないので、前置詞が大活躍します。今回はまずそれら前置詞から代表的なものを紹介しましょう。

à
英語ではatまたはto。(方向)~へ。(場所)~に。(時間)~に。~に対して。~のもの。 例)à Paris(パリへ)、au Japon(日本へ)、à la gare(駅に)、à deux heures(二時に)、au printemps(春に)、à ma mère(わたしの母に対して)、à moi(わたしのもの)
dans
英語ではin。(場所)~の中に。(時間)~の間に。
de
英語ではofまたはfrom。~の。~から。~のうちで。~についての。
pour
英語ではfor。~に向かって。~のために。(期間)~の間。
avec
英語ではwith。~といっしょに。~を使って。アベックの語源。
par
英語ではbyまたはthrough。~によって。~を通って。~につき。
sans
英語ではwithout。~なしで。例:"Sans toi, mamie"。
vers
英語ではtowardsまたはabout。~の方に。~あたりで。~くらいに。
après
英語ではafter。
avant
英語ではbefore。
en
英語ではinまたはto。この後の名詞は冠詞をとらない。àとの使い分けがかなり微妙。(場所)~に(国名の場合、女性国名または、母音で始まる男性国名に用いる。それ以外はàを用いる)。(時間)~に。~に乗って。~でできた。 例)en France(フランスへ)、en hiver(冬に)、en 2000(2000年に)、en auto(車で)、en fer(鉄製の)
sur
英語では、on, above。~の上に。~に接して。~について。
sous
英語では、below。~の下に。
près de
正確には副詞ですが、ついでに紹介します。英語ではnear。~の近くに。
autour de
同じく副詞です。英語ではaround。~のまわりに。
après
英語ではafter。~のあとで。
avant
英語ではbefore。~以前。
depuis
英語ではsince。~以来。
devant
英語ではin front of。~の前に。
derrière
英語ではbehind。~のうしろで。

縮約

前置詞+冠詞という組み合わせが一つに単語にまとまることを縮約といいます。縮約は起きるときには必ず起きます。わたしは几帳面なので、すべての単語を省略しないで書きたいということはできません。

  • à le→au
  • à les→aux
  • de le→du
  • de les→des

人の職業、地位、国籍などを表すフランス語の名詞にはたいてい男性形と女性形があります。たとえば、男性のフランス人は"français"で、女性のフランス人は"française"です。ところがこれには例外があって、"professueur"(教師)、"ministre"(大臣)、"président"(大統領)、"sénatour"(上院議員)、"ambassadeur"(大使)、"chancelier"(総裁)などは男性形しかなく、たとえ女性の場合でも、"un"、"le"など男性名詞用の冠詞をつけていました。女性がこれらの地位を占める場合には、"Madame le professueur"というように頭に"Madame"をつけて女性であることを示していたようです。

"What's in a Noun? Gender and Power en Français"というページによると、最近こういう慣用が見直され、新聞や公的文書では、女性形を用いるようになったそうです。おそらく例えば"la professure"と書くようになったのだと思います。

このような動きに反対する学者もいるようで、「女性が男性と同等の権利をもつようになったからといってフランス語の文法まで変える必要はない。これではアメリカの「政治的な正しさ」のくだらない模倣にすぎない」と主張しています。

これに対して、ある女性の学者は「"instituteur"(小学校の先生)、"servante"(女中)、"domestique"(使用人)、"assistant"(助手)、"secrétaire"(秘書)などには女性形が存在するので、これは文法の問題ではなく権力と権威の問題だ」と反論しています。

個人的には後者の意見の方に説得力があるように思えます。その後、この方針が覆ったという話はきかないので、古い辞書などでは、男性形のみしかないこれらの言葉も、女性形をもつようになったと考えていいでしょう。

なお、蛇足ですが、このページによると、フランスは西ヨーロッパ諸国のなかで、女性代議士の割合が著しく低いようです。

名詞と形容詞は性と数で活用するといいましたが、いくつか例外的な活用をするものがあるので、それらをまとめて紹介してしまいます。

語尾 女性形にするには 複数形にするには
-s -se -s(変化せず)
-x -se -x(変化せず)
-eau -eaux
-al -ale -aux
-e -e(変化せず) -es
-er -ère -ers
-en
-on
-enne
-onne
-ens
-ons

注:語尾が-eau, -ou、-auで終わる形容詞は、第二形といって別の形を持っていることがあります。母音や無声のhではじまる男性名詞の前ではそちらが使われます。また女性形になる場合も、第二形の方を変化させます。例えば、beau(美しい)の第二形はbel、女性形にするときはこちらを変化させて、belleとなります。

形容詞

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形容詞の使い方

基本的には英語と同じような使い方です。つまり以下の2通りあります。

  1. 名詞を修飾する。
  2. être(~である)、devenir(~になる)などの動詞の後について意味を補完する。

動詞についてはまだ紹介していないので、ここでは1.の使い方のみ説明しますが、以下で説明する「性と数の一致」という法則は2.の場合でもあてはまるので、覚えておいてください。

性と数の一致

フランス語では形容詞にも活用があります。修飾する名詞の性・数に応じて4通りに変化するのです。一部不規則なものもありますが、基本的には次のように変化します。

性/数 単数 複数
男性 基本形 基本形+s
女性 基本形+e 女性単数形+s

例えば、vert(緑の)は以下のように活用します。

性/数 単数 複数
男性 vert(ヴェール) verts(ヴェール)
女性 verte(ヴェールト) vertes(ヴェールト)

形容詞の位置

フランス語では形容詞は名詞の後ろにきます。冠詞、名詞、形容詞が並ぶ場合は次の順番です。

冠詞 +名詞 + 形容詞(語順1)

ただし一部の形容詞は、英語と同様、名詞の前に来ることがあります。その場合には以下の語順です。

冠詞 + 形容詞 + 名詞(語順2)

これには、使用頻度が高く、短い形容詞がそうなりやすいということ以外法則性はありません。一応主だったところを挙げると、beau(美しい)、joli(可愛い)、grand(大きい)、petit(小さい)、bon(よい)、mauvais(悪い)、mou(やわらかい)、dur(かたい)などです。これらは、必ず名詞の前にくるというわけではなく、後ろにくることもあります。また、前にくる場合と後ろにくる場合で意味が異なる場合もあります。

注:複数の不定冠詞 des は語順2の場合は deという形になります。

いくつか例をあげましょう。なお、男性名詞、形容詞の男性形はこういう表示、女性名詞、形容詞の女性形はこういう表示で示しています。

le rayon vert(緑の光線)
une grande ville(大きな町)
du vin rouge(赤ワイン)
des oiseaux blues(青い鳥たち)
de petites fleurs(小さな花たち)

冠詞

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フランス語の冠詞には、不定冠詞、定冠詞、部分冠詞の3つがあります。不定冠詞は英語でいうと"a"で、一般的なものや、不特定のものにつきます。定冠詞は英語でいうと"the"で、特定されているものや一つしかないもの、ぼんやりと全体をさす場合などにつきます。この辺は英語と同じなので詳しく説明しません。

部分冠詞は英語にはないものです。英語の名詞に、"countable"と"uncountable"の区別があったのを覚えているでしょうか。一つ、二つと数えられる名詞と、水とか情熱とかのように数えられない名詞です。この数えられない名詞の方に部分冠詞はつきます。意味としては「いくらかの」というような感じです。

それでは、これら3つの冠詞が名詞の「数」、「性」によってどう変わるかを表で示しましょう。なお、冠詞に関しては複数は男女同形なので一つにまとめます。

男性単数 女性単数 複数
不定冠詞 un(ア une(ユヌ) des(デ)
定冠詞 le(ル) la(ラ) les(レ)
部分冠詞 du(デュ) de la(ドゥラ) -

例えば、(ある一冊の)本は"un livre"で、(その)椅子は"la chaise"、(いくらかの)コーヒーは(男性名詞なので)"du café"です。

いうまでもありませんが、数えられない名詞全てに部分冠詞がつくわけではなく、あくまでも「部分」を示す場合にのみつきます。

J'écoutais de la musique.(わたしは音楽を聴いていた)
J'aime la musique.(わたしは音楽が好きだ)

前者は音楽というものの中の一部を聴いていたにすぎないので、部分冠詞がつき、後者は一般に音楽というもの(全体)が好きだといっているので定冠詞です。

なお、名詞を覚えるときは、頭に不定冠詞をつけて覚えると、いっしょに性まで暗記できて便利です。(定冠詞じゃだめなんです。なぜだめかはすぐ下で説明しています)。

エリジョン

エリジョン"élision"というのは母音を省略することを指します。英語でいうと、"I am"を"I'm"と略すようなものです。ただし、英語では略しても略さなくてもどちらでもよく、むしろ略さない方が丁寧であるともいえますが、フランス語では 略すべきところでは必ず略さなければなりません

エリジョンはある特定の単語のあとに、母音または無声のhではじまる単語があらわれるときに発生します。ある特定の単語というのは、上で紹介した定冠詞や部分冠詞、このほか否定の"ne"や疑問の"que"などです。

ここでは定冠詞と部分冠詞のエリジョンをとりあげます。

"le", "la"はエリジョンされると"l' "になり、"du"、"de la"は"de l' "になります。

「(その)オレンジ」は"l'orange"で、「(いくらかの)水」は"de l'eau"です。

エリジョンされると定冠詞、部分冠詞とも男女問わず同じ形になってしまいます。名詞の性の暗記に使えない理由はそれです。

なお、エリジョンとは異なりますが"de des(複数の不定冠詞)"は"des"が完全に省略されて、"de"になります。

名詞

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フランス語のボキャブラリ

同じインドヨーロッパ語族というグループに属していても、フランス語というのはラテン語系の言葉、英語というのはゲルマン語系の言葉ではるか昔に枝分かれした言葉です。普通に考えれば、似たような単語などはあまりないはずです。ところが、イギリスは11世紀から12世紀にかけて、ノルマン人とよばれるフランス語を話す人たちに征服されていた時期がありました。この時期にフランス語の単語が英語の中にどっと流れ込んできたのです。したがって、今でも、英語とフランス語で同じかとてもよく似ているスペルの単語が多数あります。もちろん発音は異なるわけですが。

例えば、orange(オラージュ)、chance(シャース)、information(アフォルマスィオ)などなどです。

名詞の数と性

フランス語の名詞にも英語同様複数形というのがあります。形は英語とほとんど同じ、最後に"s"がつきます。まあ、このあたりについてはあらためて説明する必要はないでしょう。なお、この 複数形の"s"は発音しません(一部例外があります)。

フランス語の名詞にはもうひとつ男性、女性という「」があります。まあ、男性の日本人、"japonais"(ジャポネ)が男性名詞で、女性の日本人、"japonaise"(ジャポネーズ)が女性名詞というのは理解できると思いますが、まったく性とは無縁の無生物にまで男性、女性の区別があります。例えば、本 "livre"は男性ですし、椅子"chaise"は女性です。へえ、そうなんだとすませるわけにはいかず、それぞれの名詞が男性か女性かは逐一覚える必要があります。最後が"e"で終わる名詞には女性が多いということはいえなくもありませんが、下駄をけって天気予報をするのとあまり変わらないレベルの法則です。

なぜ、「性」を覚えなければいけないかというと、その名詞の「数」と「性」によって付加される形容詞や冠詞の形が異なってくるからです。考えられる4つの場合、「男性で単数」、「女性で単数」、「男性で複数」、「女性で複数」に応じて、形容詞と冠詞は形を変えます。

あいさつと敬称

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あいさつ

"Bonjour"(ボジュール)は「こんにちは」です。朝でもやはりBonjourで、フランス語では「おはよう」にあたる言葉は特にありません。

夕方になると"Bonsoir"(ボスワール)、「こんばんわ」です。夜寝る前は、"Bonne nuit"(ボヌ ニュイ)で「おやすみなさい」です。

英語の"How are you?"にあたるのは"Comment allez-vous?"(コマタレヴー)、それに対しては"Je vais bien. Et vous?"(ジュヴェ ビア.エ ヴー)と返します。親しい仲では代わりに、"Ça va?"(サヴァ)というききかたもします。それに対しては"Ça va bien."(サヴァ ビアン)または単に"Ça va."と返します。

さようならは"Au revoir."(オ ルヴォワール)で、直訳すると「今度会うときに」という意味で、つまり短いお別れのときに使います。永遠とか長いお別れの時には"Adieu"(アデュー)です。

"Salut."(サリュ)というのは便利な言葉で、会ったときにも別れるときに両方使うことができます。比較的くだけた場面で使うようです。

知らない人とはじめて会うときは"Enchanté"(アシャテ)といいます。もともとは「非常にうれしい」という意味で、「あなたに会えて非常にうれしい」というのを省略した言い方です。名前を名乗るときは"Je m'appelle ~."(ジュ マペル ~)といいます。

「すいません」は"Pardon"(パルド)または"Excusez-moi"(エクスキュゼ ムワ)です。Pardonの方が軽い感じがします。

有名だと思いますが、お礼の言葉は"Merci"(メルスィ)です。

人にお願いするときとか何かを勧めるときにつける言葉、英語でいうと"please"に相当するのは"s'il vous plaît"(スィル ヴー プレ)です。直訳すると「もしそのことがあなたを喜ばすのならば」です。「コーヒー1つください」というのは"Un café, s'il vous plaît."といいます。

敬称

英語のMr, Mrs, Missのように、フランス語でも、相手の性別、未婚、既婚によって敬称を使い分けます。

男性 monsieur(ムスュー) M.
既婚女性 madame(マダム) Mme
未婚女性 mademoiselle(マドゥムワゼル) Mlle

表の右端は略称です。

日付と時刻

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曜日

週はsemaine(スメーヌ)といいます。フランスでは週の最初は月曜日です。

lundi
(ラディ)
mardi
(マルディ)
mercredi
(メルクルディ)
jeudi
(ジューディ)
vendredi
(ヴァドゥルディ)
samedi
(サムディ)
dimanche
(ディマシュ)

英語のように先頭文字を大文字でなく、小文字で書くことに注意してください。

フランソワ・トリュフォ監督の『日曜日が待ち遠しい』の原題は"Vivement Dimanche!"です。

月はmoi(ムワ)といいます。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
janvier
(ジャヴィエ)
février
(フェヴリエ)
mars
(マルス)
avril
(アヴリル)
mai
(メ)
juin
(ジャ
7月 8月 9月 10月 11月 12月
juillet
(ジュイエ)
août
(ウ)
septembre
(セプタブル)
octobre
(オクトブル)
novembre
(ノヴァブル)
décembre
(デサブル)

先頭の文字はやはり小文字です。9月~12月は英語と似てますね。

日はjour(ジュール)といいます。日付の前にはle(ル)という定冠詞(英語でいうとthe)をつけます。例えば、2000年4月1日は、"le premier avril 2000"です。なお、1日以外は序数でなく基数で表します。ぼくの誕生日の3月22日は"le vingt-deuxième mars"ではなく"le vingt-deux mars"です。2000年の3月22日は水曜日だったので、曜日もつけると"le mercredi vingt-deux mars"となります。

この他以下のような言い方があります。

一昨日 昨日 今日 明日 明後日
avant-hier
(アヴァティエール)
hier
(イエール)
aujourd'hui
(オジュルデュイ)
demain
(ドゥマ
après-demain
(アプレドゥマ

時刻

~時はheure(ウール)。1時は"une heure"(ユヌール)(なぜunでなくuneなのかはいずれ説明します)、5時は"cinq heures"(サクール)です。

4時10分は"quatre heures dix"。この他"et quart"で15分、"et demie"で30分を表します。2時半は"deux heures et demie"です。

10分前などの「前」はmoins(ムワ)を使います。1時10分前は"une heure moins dix"です。

この他以下のような言い方があります。

正午 午後 晩(寝るまで) 真夜中(午前0時)
matin
(マタ
midi
(ミディ)
aprés-midi
(アプレミディ)
soirまたはsoirée
(スワールまたはスワレ)
nuit
(ニュイ)
minuit
(ミニュイ)

午前7時は、朝の7時で、"sept heures du matin"、午後2時は"deux heures de l'après-mid"と書きます。

サン・テグジュペリの『夜間飛行』は"Le Vol De Nuit"です。

季節

ついでに季節も紹介しておきます。

printemps
(プラ
été
(エテ)
automne
(オトーヌ)
hiver
(イヴェール)

春は銀座のデパートの名前。秋のスペルは英語に似ています。

「夏に」などのように副詞的に使う場合には、printemps以外は頭に"en"(ア)という前置詞をつけます。なぜか春だけは"au"(オ)(= à + le)をつけて"au printemps"になります。

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1から10

今回は数の数え方を説明します。まずは基本中の基本1から10まで。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
un deux trois quatre cinq six sept huit neuf dix
ドゥー トゥルワ カトゥル スィス セット ユィット ヌフ ディス

クラシックバレーの練習でリズムをとるときに使われるので、un, deux, troisまでは誰もが知っていると思います。quatre saison(四季)のquatre。sixはシックスではなくシスです。ノストラダムスの予言騒ぎのときに話題になりましたが、September(フランス語ではseptembre)は意味としては7番目の月です。

11から99

まずは19まで。

11 12 13 14 15 16 17 18 19
onze douze treize quatorze quinze seize dix-sept dix-huit dix-neuf
ドゥーズ トゥレーズ カトルズ セーズ ディセット ディズュィット ディズヌフ

11~16までは独特な呼び方がありますが、17~19はそれぞれ10+7~10+9という呼び方になっています。

次に99まで。

20 21 22 30 40 50 60
vingt vingt et un vingt-deux trente quarante cinquante soixante
ヴァ ヴァンテア ヴァンドゥー トゥラ カラ スワサ
70 71 72 80 81 90 99
soixante-dix soixante et onze soixante-douze quatre-vingts quatre-vingt-un quatre-vingt-dix quatre-vingt-dix-neuf
スワサトディス スワサテオ スワサトドゥーズ カトゥルヴァ カトゥルヴァ カトゥルヴァディス カトゥルヴァディズヌフ

25歳は"vingt-cinq ans"つまりヴァンサンカンです。

面白いのが、70、80、90が、それぞれ60+10、4x20、4x20+10というように表現されることですね。80、"quatre-vingts"の最後の"s"に注意してください。後ろに何もないと複数形になります。

100以上

100は"cent"(サ)、1,000は"mille"(ミル)、1,000,000は"million"(ミリョ)です。

単に100といった場合は"cent"、101は"cent un"、200は"deux cents"、201は"deux cent un"です。"quatre-vingts"同様、後に何もない場合だけ複数形になります。

1,000は"mille"、1,001は"mille un"、2,000は"deux mille"、10,000は"dix mille"、100,000は"cent mille"です。どの場合も最後に"s"がつかないことに注意してください。

1,000,000は"un million"、2,000,000は"deux millions"です。

序数

今まで説明してきたのは1つ、2つと数える基数の方です。英語にはone, two, threeという基数に対してfirst, second, thirdという序数があるのと同様、フランス語にも序数があります。

基本的には基数の語尾に("e"や複数形の"s"を抜いて)"ième"をつければ序数になると思ってください。例えば、3番目は"troisième"(トゥルワズィエーム)で、4番目は"quatrième"(カトゥリエーム)、21番目は"vingt et unième"(ヴァンテユニエーム)、80番目は"quatre-vingtième"(カトゥルヴァティエーム)です。

1番目は例外的に"premier"(プルミエ)で、女性名詞を形容する場合は"première"(プルミエール)になります。2番目は規則どおり"deuxième"(ドゥーズィエーム)でも構いませんが、"second"(スゴ)ということもあります。"second"も女性名詞を形容する場合は変化して"seconde"(スゴド)になります。(男性名詞と女性名詞については別の回で説明します)。

","(カンマ)と"."(ピリオド)

フランス語では数字を表記するときのカンマとピリオドの使い方が英語とちょうど逆になっています。小数点はカンマ。3桁ごとの区切りはピリオドです。フランス語を習うまでは英語の表記が世界共通だと思っていましたが、ちがうんですね。

子音の発音

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子音の発音は基本的にローマ字通りです。そうでないものだけ説明します。

b
次に無声子音("s", "t"など)が続く場合はプと発音します。
例:"absent" 「アプサ
c
次の文字が"i", "e"である場合だけサ行で発音する。それ以外はカ行。
例:"cahier"「カイエ」 "cirque"「スィルク」
ç
サ行。
例:"leçon"「ルソ
ch
シャ行。
例:"chez"「シェ」。
g
次の文字が"i", "e"である場合だけジ、ジェ(ジュ)と発音する。それ以外はガ行。
例:"garage"「ガラージュ」 "gens"「ジャ
gu
ガ行。
例:"guide" 「ギドゥ」
gn
ニャ行。
例:"cognac"「コニャック」。
h
有声と無声の区別があるがどちらも発音しない(あとで説明します)。
例:"humour"「ユムール」。
l
日本語のラ行と同じ発音。
ll
直前に"i"があると、ヤ行の発音。
例:"fille"「フィーユ」
qu
カ行。
例:"quiter" 「キテ」
r
ちょうど二日酔いのときに洗面所付近で聞かれるような音で、のどの奥から出します。日本人がもっとも難しい発音です。
ph
ファ行。
例:"phase" 「ファーズ」
s
母音と母音にはさまれている場合ザ行で発音し、それ以外はサ行で発音します。
例:"misérable"「ミゼラブル」 "escargo"「エスカルゴ」
ss
サ行で発音します。
例:"mission"「ミスョ
th
タ行です。フランス語には英語のようなthの発音はありません。
例:"thé"「テ」
x
母音と母音にはさまれている場合グ+ザ行と発音し、そうでない場合、ク+サ行と発音します。単語の末尾などでスと発音する場合もあったりします。
例:"examen"「エグザマ」 "excuse"「エクスキューズ」

さて、上の例にもいくつかありますが、単語の語尾が子音である場合は発音しないことが多いです。ということは発音する場合もあるということで、これはケースバイケース。逐一覚えなければだめです。

リエゾン

フランス語では語尾の子音が発音しないことが多いです。ただし、次に 母音または無声のhではじまる単語があらわれるときにはその母音とあわせて発音します。これがリエゾンです。

"Comment allez-vous?"(コマタレヴー)というあいさつの場合は"comment"(コマ)の最後の"t"は通常発音しないにも関わらず、次の"allez"の"a"と結びついて発音するようになっているわけです。

なお、英語の"and"にあたる"et"(エ)の"t"はリエゾンしないので注意が必要です。

無声のhと有声のh

フランス語では"h"は発音しません。でも、なぜか無声と有声の区別があるんです。上記のリエゾンやあとで説明するエリジョンのときにこの違いがきいてきます。

例えば、ホテル"hôtel"の"h"は無声のhなので、定冠詞をつけると、"l'hôtel"です。これに対し、オードブル"hors-d'œuvre"の"h"は有声なので"le hors-d'œuvre"となります。

これらも逐一覚えなければならないので面倒です。ただ数としては無声の方がかなり多いので、有声のものを例外として覚える方法がいいかもしれません。

母音の発音

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フランス語には単語ごとに定まったアクセントはありません。言葉の流れの中で自然に強弱をつけて発音します。それがフランス語独特の流れるようなリズムの所以かもしれません。

スペルと発音の関係はローマ字通りというと嘘になりますが、英語に比べるとはるかに規則的です。スペルからほぼ発音を推測することが可能です。まずは母音から紹介しましょう。

フランス語には母音が16種類あります。英語のような二重母音(アィ、エィ、オゥなど)はありませんが、代わりに鼻母音という特殊なものが4種類含まれます。それを抜くとしても、12種類もの母音があるということになります。日本語の5個と比べると倍以上です。それらを全て区別するのはつらいですし、ぼくの能力にもあまるので、このコーナーでは細かい違いにはこだわらず、カタカナ書きで全て押し通そうと思います。

スペル a, â i, î ou eu, œu e e, ai, ei, ê, è, é o, ô, au, eau u
発音 ウとエの中間 弱いウ

表の中に"e"が2回出てきているの気がつくと思います。"e"の発音は単語の中にどこに出てくるかによって変わります。音節の最後の文字の場合は「弱いウ」と発音し、そうでない場合は、「エ」と発音します。例えば、"menu"を音節に分けると"me-nu"なので「メニュ」でなく「ムニュ」と発音し、"chez"は一音節なので、「シュ」でなく「シェ」と読みます。

"y"は一般的には"ii"というようにiが2つあるものとして扱われます。例えば"voyage"という単語は"voiiage"なので、ヴワヤージュと発音されます。ただし語尾などでは"y"が"i"と全く同じように発音されます。

鼻母音

フランス人のまねをするとき鼻にかかったようなしゃべり方をしますよね。あれが鼻母音です。母音を発音するときにその息を最後に鼻に抜くように発音します。

スペル im, in, aim, ain, ein, um, un om, on am, an, em, en
発音 (口は大きく開かない) (オに近く聞こえることがある)

半母音

スペル oi ui oui ia io
発音 ユィ ウィ

アルファベット

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フランス語のアルファベット(フランス語の発音で言えばアルファベ)は英語と同じです。早速読み方を紹介しましょう。

A a
B b
C c
D d
E e
F fエフ
G gジェ
H hアッシュ
I i
J j
K k
L lエル
M mエム
N nエヌ
O o
P p
Q qキュ
R rエール
S sエス
T t
U u
V vヴェ
W wドゥブルヴェ
X xイクス
Y yイグレク
Z zゼッド

Wは英語ではdouble Uですが、フランス語ではdouble Vです。フランス語の方が文字の形から見れば正しい呼び方です。Yは" I grec"、つまりギリシャ語の"I"といいます。

KとWはフランス固有の言葉では使わず、外来語のみに使われます。

はじめに

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別に大学時代仏文専攻だったわけでも、幼い頃フランスに住んでいたわけでも、フランス人の親しい友だちがいるわけでもなく、それどころかフランスに行ったことは一度もないのですが、なぜか大学時代第二外国語で選択したフランス語をいまだに覚えています。このまま、フランス語に関する知識をぼくの頭の中で眠らせておくのはもったいないので、たたき起こして、必要としている人に役立ててもらおうというコーナーです。

基本的には文法の話が中心なので、海外旅行にいったときの会話とかにはほとんど役立たないと思います。フランス語のテキストが読めるようになるのが目標です。

このコーナーに間違いとかわかりにくい点とかありましたら遠慮なくご連絡ください。

一応、中学程度の英語はわかるけど、フランス語は全く勉強したことがない人を対象にしています。

参考文献

  • 三省堂 クラウン仏和辞典
  • 旺文社 フランス語会話表現辞典
  • 白水社 西村牧夫著『解説がくわしいフランス文法問題集』