青山ブックセンター(ABC)が全店閉店してしまうというのは、毎日いろいろイヤなニュースが飛び交う中でも、直接的に影響を受けるショッキングなニュースだった。
ABCは品揃えが豊富な大型店ではなく、規模は中規模だが、自分たちがいいと思うものをチョイスし、それらにキャッチーなコピーをポップをはりつけるという、文化の発信地的なところがある本屋だった。そういう個性的な本屋がなくなってしまうのはさみしい。
そうでなくとも、本屋というのは単に本を買う場所ではなく、ひとつの街であり、体験でもあると思う。街がダムに沈んであとかたもなく消えてしまうように、そこで過ごしたひとときの時間は記憶の奥底に消え、もう二度と浮かび上がることはない。
万引き、Amazonなどのオンライン書店の進出等、閉店にいたった原因についてはいろいろいわれているが、ABCの経営努力が足りなかったということではなく、もっと大きな変化がおきつつあるのかもしれない。市場経済においては、よいものが勝つのではなくある意味姑息なものが勝つ。それは仕方ないとしても勝者でないものが淘汰されてしまう世の中は退屈だし、息苦しい。
プロ野球はどうでもいいから、ライブドアがABCを買収して営業を続けてくれないだろうか。

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