フォーティファイドワインの世界

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酒はほどほどに好きで、量より味を求めて飲んでいる。といってもほとんどビールでたまにワインという感じだったが、最近フォーティファイドワインという種類の酒にはまっている。

フォーティファイドというのは英語の“fortified”、“fortify”の過去分詞で「強化された」という意味だ。何を強化したかというとアルコールで、醸造の時にブランデーを注ぎ足すのだ。そのため、アルコール度数はふつうのワイン(スティルワインと呼ばれる)より高くて15度から20度くらいある。

スティルワインだとコルクをあけたあと鮮度が落ちるのが早いので、極端な話その日飲みきらないと味が変わってしまうが、フォーティファイドワインはかなり日持ちする。そのためコルクでなく、開け閉め可能な栓がついている。

味はスティルワインより深みがある。といってもフォーティファイドワインはこういう味というのはなくて多種多様だ。主なタイプを紹介する。

シェリーはスペインのヘラス周辺で作られている。すべて白ブドウから作られる。フォーティファイドワインの中では一番有名で、たぶん銘柄も一番多くて、味も多彩だ。

シェリーのフィノと呼ばれるタイプは、フォーティファイドワインの中では異色の味わいといっていいと思う。白の辛口のスティルワインにさらに活をいれたようなドライさと、フルーティな香りが特徴で、色は淡い黄色だ。フィノならテオペペという銘柄がバランスがとれていてお勧め。マンサニージャも似た感じ。

シェリーのクリームとかオロロソと呼ばれるタイプは干しぶどうのような濃厚な甘みがあって色が褐色。アモンティリャードはクリームとかオロロソの甘みを抑えてドライにしたもの。

ポートワインはポルトガル北部で作られる。赤白あって、白はシェリーのクリームとかオロロソに似た味だが、赤はそこに渋みが加わって独特の風味に仕上がっている。ポートワインを飲んでみようと思うならまずは赤がお勧め。

マディラワインはポルトガル領のマディラという島で作られている。ポートワインの白をさらに濃厚にしたような感じ。かすかにカラメルソースの味がする。

番外で、ヴェルモット。にがよもぎなどのハーブを加えているので、厳密にいうとフォーティファイドワインの仲間には入らない。南フランス、イタリアで作られている。居酒屋やバーでマティーニというカクテルを飲んだことがあると思うけど、ジンとブレンドされているのがこの酒。ストレートで飲むとちょっとくせがあるが、ロックにするといける。

という感じで毎日へべれけだ。

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