レクイエム

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これでほんとうにアキバも終わったんだな、とそのニュースをきいたとき思ったのだった。数年前までは、自分だけの小さな物欲の世界に逃げ込めるアジールだったのだが、そういう無邪気さはこれで根こそぎ失われてしまうだろう。

ほんとうに孤独でほんとうに絶望しているなら、彼は、歩行者天国のアキバで、無差別な殺人でなく、無差別なナンパをすればよかったのだ。

「ヘイ!パンツ何色?」

それがどんな色であれ、血の赤色よりずっとこの街の終わりには似つかわしかったと思う。

コメント(2)

通りすがりの読者ですが。

「…は終わった」「…は滅ぶ」という物言いを受け入れることを
私は潔しとしません。

「終わった」「滅ぶ」の定義があいまいに過ぎる。
それゆえ、責任も生じない。
定義と言っても科学者が行うような厳密な定義が必要とは言いません。
「言い換え」で十分。
責任と言っても、誤りがあった場合に実際に何かしら責任をとる行為を
求めるわけではありません。ただ、言いっ放ししかなりえない言葉は
気持ちが悪いのです。

「終わった」「滅ぶ」という語彙のセンセーショナルさだけを利用して
センセーショナルな物言いをするだけになっていないか。

これまで「…は終わった」と言われたものはたいてい、実際に終わっては
いません。たいていのものは変貌しながらも、あるいは変貌もせずに
存続します。

ただ、「彼は、歩行者天国のアキバで、…よかったのだ」は素直に
受け入れます(^^)

> 「…は終わった」「…は滅ぶ」という物言いを受け入れることを私は潔しとしません。

100%同意ですね。確かに、センセーショナルな物言いをしてみたくてこの言葉使ったんですよね。ただ、ぼくが秋葉原にいだいていたある種の感情が終わりかけているのは、それとは別に確かなことではありますが。

コメントうれしかったです。

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