SAQ: 2007年アーカイブ

Q

村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』は「最初の中国人に出会ったのはいつのことだったろう?」という「考古学的な疑問」からはじまります。それは1959年か1960年のどちらかで、ヨハンソンとパターソンがヘヴィー・ウェイトのチャンピオン・タイトルを争った年でした。主人公はそれを調べに図書館にいこうとしますが、にわとりが餌を食べるのをみているうちにばからくしくなってやめたので、結局どちらかは不明のままでした。

ずばり正解はどちらなのでしょう。

A

Ingemar JohanssonとFloyd Pattersonは実は1959年、1960年両方ともタイトルマッチを戦っています。1959年はJohanssonが勝利し、翌年はPattersonがタイトルを奪い返しました。つまり、図書館で調べたとしても、最初の中国人に出会った年はわからなかったわけです。

とても手の込んだ文学的というよりスポーティーないたずらだと思います。

ククレ

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Q

ククレカレーの「ククレ」って何?

A

ハウス食品のククレカレーの「ククレ」は英語の"cookless"をもじったもので、つまり料理しなくてもいいということです。個人的には、お湯をわかしてレトルトをいれて時間をはかるのも立派に料理の範疇にはいるような気がしますが。

なお、ククレカレーのライバル、大塚食品のボンカレーの「ボン」はフランス語の"bon"(おいしい)に由来しているそうです。先に発売されたのはボンカレーで1968年のことでした。世界初のレトルト食品だったそうです。ククレカレーはそれから遅れること3年で、1971年に発売されています。

ククレカレーもボンカレーも、エスニック料理や洋食屋の本格的なカレーとは別物ですが、今食べても十分いける味だと思います。ただ、カレー屋で出てきたカレーがこの系統の味だと、なぜかとてもがっかりします。

宇宙飛行士と魔女

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I Dream of Jeannie: Complete First Season (4pc)

Q

子供の頃の記憶ですが、奥様は魔女のオープニングのアニメ部分で、旦那さんが、むかし宇宙飛行士で、月で、魔女の奥さんを発見した。というようなのは、なかったでしょうか?(ぽーきーさんの質問)

A

おそらく『奥様は魔女』(原題:Bewitched)ではなく、『かわいい魔女ジニー』(原題:I Dream of Jeannie)ではないでしょうか。こちらでアニメをみることができます。

『かわいい魔女ジニー』はアメリカで1965年から1970年まで放映されていました。『奥様は魔女』が1964年から1972年までですから、ほぼ同時期ということになります。プロジュース・脚本として先頃(2007年1月30日)亡くなられたシドニー・シェルダンが参加しています。

宇宙飛行士のトニー・ネルソンは不時着した無人島で奇妙な壺を見つけます。そこから出てきたのはアラビア風の服装をした女性ジニーでした。彼女は2000年も壺の中に閉じこめられていたのです。救い出してくれたお礼にジニーはトニーとともにアメリカに渡り、彼に仕えることにします。ジニーには瞬き一つでものを出現させたり、状況を変えたりする不思議な力がありました。

ジニーは魔女というよりは壺の精霊で、わかりやすくいえばハクション大魔王的存在です。壺の精霊は英語でいうと"genie"で名前の"Jeannie"はそれと同じ発音になっているわけです。タイトルの"I Dream of Jeannie" は、(若干スペルが違いますが)フォスターの名曲『金髪のジェニー』("Jeanie With the Light Brown Hair")の歌い出しです(英語の発音では「ジェニー」ではなく「ジニー」の方が近いんですね)。

精霊といいながら、能力的には『奥様は魔女』のサマンサとかと変わらないようです。パクリとはいわないまでも、『奥様は魔女』に強くインスパイアされたのは間違いないところでしょう。そこに当時アポロ計画で注目の職業だった宇宙飛行士をもってくるあたり、節操のなさ感がただよってしまいますが、5年も続き、いまだにシドニー・シェルダンの傑作といわれるところをみると、やはりおもしろい番組だったのでしょう。なんだか、みたくなりました。