キモサベうそつかない

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Q

"インディアン、うそつかない"と言われて、誰もが本当にそうだと信じたに違いない伝説的なフレーズも、このテレビ映画(「ローン・レンジャー」)の中で使われたものでした。ローンレンジャーの相棒であるインディアンのトントが、自信をもってそう言うたびに話しは大きく展開することに・・。

また、トントがローンレンジャーのことを「キモサベ」と、意味不明な名前で呼んでいたのも密かな流行語になっていたり・・相棒ではあっても、白人とインディアンという背景を考えれば、ご主人さま、に近い意味ではなかったのかと改めて想像するのですが、これもSAQ?(笑)(ダリさんの質問)

A

実はこのテレビ映画のことはまったく記憶に残っていなかったのですが、「インディアン、うそつかない」だけは聞き覚えがありました。でも、ぼくの記憶にあるのはこの番組ではなく、1973年頃に放映されていたフレンドホルダーSというたばこの脂取りパイプのCMのようです。「インディアン、うそつかない」というのは、昔から「善良なインディアンはうそつきな白人たちにだまされ続けてきた」という意味を込めて、よく使われた言葉のようです。さて、閑話休題。

キモサベ "kemosabe"は『ローン・レンジャー』独特の言葉です。その由来はいくつか説があります。

  • Tewaインディアンの方言でKemoは「友達」、Sabeは「アパッチ」を意味します。つまりキモサベとは「アパッチの友達」です。
  • Yavapaiというアリゾナの方言で「白い人」を意味します。
  • James Smartというコラムニストによれば「ずぶぬれの茂み」です。なんだか卑猥。
  • Tontoはスペイン語で「まぬけ」。それに対応するようにkemosabeはスペイン語の"qui no sabe"つまり「何も知らない人」を意味します。
  • ある漫画の中でローン・レンジャーがアパッチ語の辞書をみていて、そこにはkemosabeは「馬の尻のはじ」だと書いてありました。
  • ラジオで『ローン・レンジャー』の放送が開始されてからしばらくディレクターを担当したJim Jewellは、"Kamp Kee-Mo Sah-Bee"というミシガンにあるボーイスカウト用のキャンプ場の名前からとったといっています。その意味はインディアンの言葉で"trusty scout"、つまり「信頼の置けるやつ」です。

Kamp Kee-Mo Sah-Beeの写真もあるそうなので、おそらく最後の説が正解でしょう。Kee-Mo Sah-Beeの原義をたどると、trustyという意味はほとんど含まれておらず、単に「こそこそ人をかぎまわるやつ」というような意味のようです(scout は通常「偵察兵」を意味する)。

参考:

コメント(4)

そう言えば、そんなCMがありました。私的には、この映画のパロディだと思ったものです。これ以前に、ジョンウェインの活躍した西部劇時代では、白人とインディアンとの関係は欠かせないテーマでしたが、語彙が醸し出すニュアンスはあるとして、常套句だったかどうかは疑問ですね。

ところで、「キモサベ」は目からうろこ状態でしたが、この言葉を聞いたのも、後にも先にもこの映画の中だけです。それとも字幕では翻訳されてしまっていたのかな?

どうも。インディアンがうそをつかないというのは西部劇の中だけの話ではないですし、使われたであろう頻度からしても「西部劇の常套句」というのは適当じゃなかったですね。もうひとつ、「キモサベ」は『ローン・レンジャー』独特の言葉です。調べているうちに、自分の中で当たり前のことになってしまい、書き忘れてしまいました。といった部分を書き直すことにします(しました)。

「トント 嘘つかない・・・キモサベ」

と 言っていたと思います

キモサベ= [偽りを知らぬ友]

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