散歩日和の最近のブログ記事

2010-08-29

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IMGP1584

昨日歩いているときの空気のマイルドさで、もう夏の最悪のときは通り過ぎたんじゃないかと思っていたが、なかなかどうしてエンドレスサマー。今日は暑かった。

東急田園都市線のあざみ野。東急にはそんなつもりなかったのに、横浜市営地下鉄がここまで延長したためにターミナル駅になってしまった駅。駅の周りの商業施設は貧弱だ。ボリュームたっぷりのこってり系も場末の中華も気が進まなかったので、松屋で山かけマグロ丼、490円。

食べ終わってから歩き始める。まだ一度も近づいたことのない小田急線の柿生あたりを目指すが、例によって迷走。太陽の方角が悪戯好きの妖精みたいにあっちにいったりこっちにいったりしながら揺れ動き、そのまままっすぐ進めばあざみ野の隣たまプラーザというところまでやってきた。しかしここで一念発起。ここから再び柿生を目指そうと、左折して、真ん中に小川の流れる広い通り、県道13号横浜生田線に入る。

あたり一帯美しが丘といういかにもとってつけたような人工的な地名だが、交差点、公園、バス停などに保木という古い地名が残っている。左手の道に入って進んでいくとやがてこのあたりを歩いているとなぜか引き寄せられてしまう、横浜市と川崎市の境界の地点に出た。ここまできたらあともう少しと思った。

小型機が低空飛行でかすめ飛び、日曜日と8月を両方ともぼくらの手の届かないところに運び去ろうとしている。

歩いても歩いてもなかなかたどりつかない。柿生駅行きのバスが何本も通り過ぎるのでそれについていったのだが、結果としてそれで遠回りになってしまったのだ。それでもちゃんとバス通りを進んではいるのだろうと思っていたが、不安になってバス停の行き先をみると新百合ヶ丘に変わっていた。途中で道を見失ってしまったようだ。脇道に入り、挽回を試みて、夕闇とともに柿生にたどりついた。[あざみ野駅〜柿生駅(12.0km)[地図]]

新宿まで出てしまう。スタバでマンゴーパッションティーフラペチーノの名前の長さだけで十分のどが潤う。

2010-08-28

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IMGP1574

このところ散歩の範囲が広がって、東の方角だと千葉のあたりまで到達しているが、そのさらに向こうということになるとまだまだ未知の世界。東京から千葉まで一本でやってきた総武線がその先では、総武本線、成田線、外房線、内房線と幾股にもわかれてしまう。その分裂の仕方がいまひとつわかってなかった。実際には千葉駅では二股にわかれるだけ。片方が外房と内房、もう片方が総武本線と成田線だ。外房と内房は千葉の二駅先蘇我(京葉線との接続駅でもある)で分離するが、総武本線と成田線は5駅先の佐倉で分岐する。だから、今日向かおうとした千葉の二駅先都賀(つが)には総武本線でも成田線でもいけるわけだ。それにしても、千葉から2つめの駅が「そが」と「つが」と脚韻を踏んでるのがおもしろい。

なぜ、都賀かというと、一度千葉市若草区をちゃんと歩いておきたかったからだ。記録上若草区に足を踏み入れたことは1回だけある。その1回というのが、境界の角の部分を跨いだか跨いでないかというきわめてどっちつかずだったのがちょっと気持ち悪くて、若草区の中心の街都賀から歩いてみることにしたのだ。

東京に近い側つまり西口にでるつもりが、千葉県内では東西の感覚が逆になる奇妙な持病の症状が発現して東口にでてしまった。ほどほどに開けた駅前。目立つのはなんといってもモノレールの高架だ。千葉都市モノレールとの接続駅でもあるのだ。モノレール沿いの道は魅力的だったが、そのまま進むとかなり郊外にいってしまうので、JR線を千葉方面に戻る道をしばし歩き、陸橋が見つかったところで、予定通り向こう側に渡る。JRと併走していたモノレールが分離して、水先案内みたいにぼくの進むべき進路を示してくれた。

しばらくモノレールの下を歩き、みつわ台という駅の手前で脇にそれた。真昼は気温が上がるが、夕方近くになるとさすがに歩いてもそれほど暑くはない。汗の出方は正直で、如実に季節の変化を教えてくれた。やがて再びモノレールにぶつかる。さきほどの路線が大回りしてきたのだ。駅の名前は作草部。かなりの難読だが、「さくさべ」と読むらしい。

西千葉駅に向かう道の途中で右折し、千葉大学の東側の道。文教のかおり漂う街。いつの間にか日が落ちるのも早くなっていて、稲毛にたどりついたときにはもうとっぷりと暮れていた。[都賀駅〜みつわ台〜作草部〜千葉大〜稲毛駅(7.9km)[地図]]

駅のそばのドトールで軽く食事兼ティータイム。アイスオルゾラテというのが気になって飲んでみたら、アイスのミロだった。あと、ハムと生ハムの入ったミラノサンド。

東京という有楽町に出て買い物。イヤフォンがおかしいので買い換えようかと、ビックカメラを物色。オーディオ用の高品質のケーブルを製造する渋い会社だった Monster Cable がヘッドフォン、イヤフォンに進出していた。これが結構デザイン的にもコンセプト的にもいい。海外メーカーに広げると選択肢が多すぎて決められない。

銀座Yamayaでワインを買い、有楽町に舞い戻って三省堂で久々に技術書を買った。Web+DB PRESS Vol.59 Rails 3 特集。原理的なところから実用的なところまで網羅されているのでとても参考になる。

2010-08-22

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the end of summer  - IMGP1571

髪を切ってもらっていた。もし早めに終わったらあっち、遅くなったらこっちといくつかプランを持っていたが、実際解放されたのは、早めと遅めの間の中途半端な時間だった。一瞬迷って選んだのは遅めの方。川崎でおりた。

家族亭で穴子天せいろ(900円)を食べてから浮島バスターミナル行きのバスに乗り込む。乗客を乗せたりおろしたりしながらだいたい30分くらいで、終点浮島バスターミナルにたどりついた。その先は海、埋立地の最果てだ。ただし、今では東京湾アクアラインが開通し、真の意味でのターミナル、終わりの場所ではなくなっている。

浮島を選んだ目的は、夕暮れの、ライトアップされた工場の風景を撮ることだったのだが、まだ日は高く、まだ1時間以上かかりそうだった。それを待つだけの気力もモチヴェーションもこちらには持ち合わせがなく、古くからの地引き網漁法のように視線にひっかかったものを撮ることにした。

同じバスに終点まで乗っていた二人のうち一人の若い男性がぼくを追い越して信号を渡り入っていた先は公園。浮島町公園という名前だった。先行する男性はすたすたと進んでいき、正面と右手に海が開けている角に陣取って腰をおろした。何をするでもなくただ風を感じているようだった。その風は、3本の風力発電用の風車をまわしている。ここは彼の秘密の場所なのかも知れない。

公園を一周して外にでるとあとは頭上に首都高の高架がふさがり両側に工場の敷地が並ぶ一本道。工場の中は広大でまるでひとつの街のようだ。もちろんその中には立ち入れないのでまさにゲーティッドシティー。歩いても歩いても風景は変わらず、ただ工場の社名だけが変わってゆく。一向に夕暮れは訪れようとせず、離れた場所から太陽に照らされたプラントを撮影しても、平板であまりおもしろくなかった。

途中運河を渡った他は変化がないまま3km近く歩いて、ようやく自動販売機があらわれて、その先にはコンビニが見えた。そしてはじめての通り抜け可能な分かれ道。まっすぐ川崎中心部に進むのではなく、その分かれ道を左に曲がることにした。その先は夜光という名前の街で、まさに夜も操業を続ける工場の姿から名づけられたという。ちょうど時刻もライトアップされた工場を撮るにはいい頃合いで、これはいってみるしかない。

確かに工場はたくさんあったが、きれいにライトアップしているのは見つけられなかった。だが一応最後まで確かめてみようとその道がつきあたりにぶつかるところまで進んでみた。思ったより長い道のりだった。

臨海部の物寂しさに耐えられなくなって、産業道路の向こう側人が住む街の中に入り込んだ。もうクロージングタイム。このあたり川崎区は扇型に広がっている。その広さに比べて鉄道はあまり発達してないが、その代わりバス路線は豊富でいたせりつくせりだ。現実的な解はバス。それは最初から最後までそうだった。だが、なんとなく鉄道駅で散歩をしめくくりたいような気がして、鶴見線、南部支線に久しぶりに乗ってみたい、いやそれで遠回りして川崎に出るならな最初から歩いて川崎駅周辺に出た方がいいんじゃないかという、二つの頭の中の声がせめぎあいながら、真っ暗になった道をうろうろする。

飲み屋の入口、無地の白い暖簾の下を丸テーブルがふさいでいて、よくみるとその上にセミの死骸がのっていた。夏も終わりなんだろうか。

やがて鋼管通りに出る。今でもJFEスチールとして残っているが、かつての日本鋼管という会社の工場にちなんで名づけられた通りだ。往時は、工業高校を卒業して、日本鋼管の工員となり結婚して子供を作り、毎週日曜日には近所の中華料理屋で家族みんなで食事をする、というような人生のコースがあったのだ。

そうこうするうちに鶴見線、南武支線の連絡駅浜川崎にたどりついた。さみしい駅前だ。この時間帯電車は1時間に1本〜2本という感じだが、調べると鶴見線がまさにどんぴしゃのタイミングでやってくることがわかったので、そちらのホームに急ぐ。[浮島バスターミナル(停)〜浮島町公園〜夜光〜池上町〜浜川崎駅(11.3km)[地図]]

鶴見を経由して川崎に出た。タリーズで、エスプレッソスワークル。ストローから吸い込む氷の細かな粒が口の中に広がる。

2010-08-21

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IMGP1547

いやほんとうに。この人間はなぜずっとこんななんだろうと、あきれたり、やりきれなくなったりすることもあるが、まあそのことはおいておこう。とにかく、ぼくは地下鉄江戸川橋駅から地上に出た。

いつもなら先に食事をすませてしまうのだが、今日は観劇の予定があるので、まず歩くことにした。それ以前に江戸川橋ではあまり選択肢がない。

まず小日向の小高い丘にのぼる。階段や車が通れない細い道が多く、周囲の喧噪と隔絶した感のある静かな住宅地だ。つがいのチョウが求愛のダンスを踊りながら飛び回っている。英語では butterfly でなく skipper と呼ばれる地味な羽色のセセリチョウ科のチョウだ。一羽がぼくのかばんにとまりそれをおいかけてもう一羽が隣にやってくる。最初の一羽はぼくのシャツに移動し、それをさらにもう一羽がおいかける。ぼくはすっかり若い恋人たちのだしに使われていた。『巴里のアメリカ人』の中年歌手アンリのような役回りだ。

小日向の坂をおりるとすぐ対面に目白台の坂。のぼると東大病院の分院がある。不忍通りを渡ると雑司ヶ谷で、もはや池袋の懐に抱かれたようなものだ。池袋の懐を、中心部に近づかないままどこまでもどこまでもずりずりと進んでいき、山手線の線路を越え、東武線の北池袋に近づいたところで、時間をみると、もうそろそろやばい時間になっていた。ふだんだと、こういうターミナルからの一駅の中途半端な場所で散歩を終えることはあまりないのだが、今日は北池袋でうちどめだ。[江戸川橋駅〜北池袋駅(6.8km)[地図]]

東武線とJR埼京線を乗り継いで渋谷へ。新南口から出て、近くのサンクスでチケットを発券してもらう。食事の時間がないので、ついでにビタミン入りのゼリーも買う。渋谷の中心部から離れた新南口だが、青山方向にいくには意外と便利で、あっという間に青山円形劇場にたどりついた。主人公の役名がアンリの英語読みヘンリーだった。

2010-08-15

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IMGP1541

さてどこを歩こうかと地図をながめていて、以前計画しながらまだ歩き通すことができていないコースがあることに気がついた。多摩湖の北側から西に向かって、箱根ヶ崎やその先の青梅線沿線まで到達するコースだ。これまで2回挑戦しているのだが、2回とも途中で道をまちがえて見当違いの方向に進んでしまっている。

まず池袋で腹ごしらえ。東口の大戸屋で、鶏カツソース丼と板うどんのセット、780円。セットだから分量少なめかと思っていたが、鶏カツソース丼はけっこう食べごたえあった。

駅に戻って西武線に乗り込む。池袋線は新宿線と比べると速達性が高い。急行であっというまに所沢についてしまった。次の駅の西所沢で西武球場前行きの電車に乗り込む。今日は試合があるみたいで、かなり混雑していた。その試合を見物する予定も出場する予定もないぼくは、歩道橋を渡って球場前のにぎわいの向こう側に。その先もどんどんいけそうだったが、地図をみると駐車場しかなさそうなので引き返す。

キュ〜な坂を上りきると多摩湖をめぐる道路。あるかなきかの歩道をしばらく進んで、併走する自転車専用道に入り込むことに成功する。名前通り通るのはほとんど自転車で、たまにランナーがいる。歩いている人はぼく以外いない。暑い、とにかく暑い。さっき駅前で飲み物を買わなかったことをはげしく後悔した。しばらくは多摩湖と狭山湖の緑地にはさまれていて、コンビニも自動販売機もなさそうだ。

自転車道は左にカーブする。前回はこのカーブについていって、目的を果たせなかったのだ。今回は自転車道を離れてまっすぐ進む。やがて両側の緑が退いて人里が近づいてきた。そして夢にまでみた自動販売機。駅以外ではまだあまり見かけない、Suica が使える自動販売機だった。せっかくだから Suica を使おうとするが操作がかなり難しくて、そうして立っているだけで汗が出てくる。ようやく口にしたアイソトニック飲料のおいしかったこと。ほとんど一気に飲みきってしまったが、その瞬間汗となって一気に吹き出してきた。今日の暑さが尋常じゃないということが、ありありとわかった。

計画では、野山北・六道公園の中に入ってハイキングコースみたいなところを歩くはずだったんだけど、入口を見過ごしてしまったのをいいことに、そのまま公園には入らず市街地を歩くことにした。この暑さでアップダウンの激しい道のりは苦しすぎる。

結局そのあとほとんどは青梅街道を歩いた。退屈じゃないといえば嘘になる。ほぼ等間隔にセミの死骸が落ちていて、迷子になった人が、後戻りできるようにパンくず代わりにおいたかのようだった。中にはセミじゃなくて、ミイラ化したスズメの死骸なんかもあったりした。なんて道だ。

武蔵村山市から瑞穂町に入る。ちょっと町役場をみたくなって道をそれたが、すぐまた青梅街道に戻る。青梅線沿線までいきたかったが、もうほんとうにへとへと。精も根も尽き果てて、すぐそこの八高線の箱根ヶ崎駅で散歩を終えることにした。[西武球場前駅〜多摩湖〜青梅街道〜瑞穂町役場〜箱根ヶ崎駅(8.7km)[地図]]

電車はちょうどいったばかりだった。ローカル線なので、20分以上待つことになる。それでもまだラッキーでタイミングによっては30分以上待つこともざらなのだ。まずは水分補給だ。ふだん歩いても道中500mlのペットボトル一本飲めば渇きはいえるのだが、今日は2本必要だったということになる。それだけ暑くて、夕方になっても気温がさがらなかったのだ。

ようやく電車がきた。そのまま八王子にいってしまうことも考えたが、拝島で西武線に乗り換えて新宿にいくことにした。

西武新宿駅のスタバで今シーズンはじめてのフラペチーノ。YUZUグリーンティーフラペチーノ。今日は冷たいものがいくらでものどを通る。ブックファーストで、岸本佐知子さんのサイン入り本を入手。

2010-08-14

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IMGP1533

ちょっと出遅れたつもりだったけど、そのちょっとがちょっとではなかった。駅に近づいたところで、デジカメのメモリーカードを忘れたことに気がついたが、そこで戻らなかったのは、出遅れたこととは関係なく、単に面倒だったからだ。

肩にずっしりとくる何の役にもたたない重い箱をさげておく趣味はないので、どこかでメモリーカードを調達しなくてはいけない。最初思い浮かんだのは秋葉原だったが、駅からそれなりに歩くことになるのが面倒で(おっと、今日二回目の「面倒」)、東京駅の地下街にカメラのキタムラがあることを思い起こした。電車の進行にあわせてどちらにするか、振り子のように思いは振れたが、結局東京駅で振り子がとまり、カメラのキタムラに直行する。

4GBのカードが980円で売っていたが、単なるリリーフ目的なので、2GBで680円のカードを買う。

ついでに食事をすませてしまうことにした。古奈屋でカレーうどんと思ったが、なんと古奈屋はなくなっていて、かわりに銀座ライオンになっていた。仕方ないので、ぎりぎりやっていたランチメニューにひかれて向かいの広東炒飯店に入る。サラダと鶏の唐揚げどちらか選択でサラダにして、メインは回鍋肉石焼炒飯にした。それなりにおいしかったが、伝票をみて驚いた。1144円。確かランチメニューには890円だと書いてあったはずだ。ここで引っ込んでは男がすたる。店員に文句をいったら、メニューを差し出されて、よくみてみると「890円〜」。「〜」を見落としていた。この時点で負けは確定した。撤退あるのみ。そうと知っていればサラダは頼まず単品にしていた。

さらに気がそぞろになって、何のもくろみも成算もなく京葉線に乗って、3駅目の潮見で降りた。臨海部、倉庫と運送屋と中層アパートメントの街。うまく道を選ばないと、すぐに行き止まりか、堂々巡りになってしまう。とにかく、橋を渡らなくてはいけない。自然、車の通りの多い、広い道を歩くことになる。

あたりがようやく街らしくなったと思ったら、江東区の中心地東陽町。区役所の前を通って、その道を直進すれば錦糸町だと知る。が、広い道にあきて脇道に踏み込み、横十間川と小名木川が垂直に交差する地点のX字型の橋小名木川クローバー橋を、「\」でも「<」でも「>」でもなく「/」の形に渡り、そのまま都営新宿線の駅になだれ込もうと思っていたところ、案の定通り過ぎてしまい、結局亀戸まで歩いた。[潮見駅〜江東区役所〜小名木川クローバー橋〜亀戸駅(7.5km)[地図]]

サンストリートのタリーズでのどを潤す(アイスソイラテ)。ポイントカードを2枚持っていたので統合してもらう。とはいえ有効期限は9月末。ためる自信がない。それはそうと、この夏、フラペチーノとかスワークルとかその手のもの飲んでないな。

トイレ借りがてら、サンストリートの中を半周くらいしている間、花火の音がすぐ近くみたいに響いていた。駅に戻ってからも音は続いていたが、高架のホームからも花火の影も形も見えなかった。ホームは禁煙なのに、金髪に染めた、酔った男がベンチに座って、タバコに火をつけようとしていた。傍らには小学生くらいの男の子。タバコを吸いながら、赤くなった顔を醜くひずませて、少年に何かしきりに語りかけていた。何もわかってないのに、わかったようなことをいっているのだろう。駅のホームで、しかも少年のそばで、タバコを吸ってしまうような男がそれ以外の何をいえるだろう。

銀座に出て、ブックファーストで本を買ったり、やまやでワインを買ったり。

2010-08-08

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IMGP1525

新宿で途中下車して西口の三国一に入る。いつものように定番のハーブチキンサラダうどん、850円。ほかにもサラダうどんはあるのだが、コストパフォーマンスを考えるとどうしてもこれになってしまう。東口の店舗にも一度いってみよう。

駅に舞い戻って中央特快に乗り込み、車内のアナウンスに従って、国分寺で青梅線直通電車に乗り換えた。

地図をみていたら八王子市内を通っていて何度か遭遇している滝山街道という道が、五日市線の秋川駅近くを通り抜けて青梅市内まで続いていることを発見した。沿道にある西多摩霊園をからめて、これはちょっとエキゾチックな散歩コースになりそうだと脳内の散歩計画のフォルダーに放り込んでおいた。それで、今日は秋川から歩き始めようと思っていたのだ。ところが拝島に着いたとき、ちょうど五日市線の電車が発車するところだった。同じJR東日本の路線で、しかも五日市線は青梅線の支線みたいなものなのに、なんで連絡していないのだろう。それもわざわざ1分前に発車して、意地の悪さを見せつけようなんて、ほんとうに変なダイヤだ。ここで下車して20分近く次の電車を待つより、このまま青梅線で、青梅にいって、逆側から歩くことにした。

というわけで何度目かの青梅駅。昭和の雰囲気が漂う街ということを前面に押し出しているが、都心からこれくらいの距離で開発の波が来てないところは、多かれ少なかれ昭和が残っているのではないだろうか。昨日歩いた越谷にも昭和を感じた。青梅は古い映画の看板をあえて並べてみたりして、ちょっと作為的だ。

坂を下って、多摩川を渡ると、すぐにお目当ての街道は見つかった。このあたりでは吉野街道という名前になっている。幅が広い歩道がある歩きやすい道だ。この道についてまずは東へと進む。

2kmくらい進んだところで、さすがに飽きてきたので脇道に入った。脇を流れる小川についていくと、やがて再び街道に合流する。向きを南に転じ、名前も滝山街道に変わっていた。道はなだらかにのぼっていき、左手に急な崖が切り開かれる。少し離れたところに多摩川の流れが見えた。絶景だ。目の前にトンネルが口を開いた。新満地トンネル。歩行者や自転車はこちらではなく、脇の歩道に入って旧満地トンネルの方を通り抜けろと書いてある。指示に従って、歩道を進み、トンネルに入り込む直前で聞いていた音楽が中断した。すわ怪奇現象かと思ったが、電話がかかってきていたのだった。ちょっとホラーな体験だった。

そして、この散歩のモチーフの一つだった。西多摩霊園が近づいてくる。最初、青山霊園や、多磨霊園と同じような公営霊園で、自由に立入できるんだろうと思っていたが、調べてみたら、築地本願寺が管理する私営の霊園だということがわかった。中に入るには予約が必要らしい。それでも周りをぐるりと一周するくらいはできるんじゃないかと思っていたが、夕闇も迫ってきているし、入り込めそうな道も見つからなかった。とりあえず今日はスルーすることにする。

秋川駅到着。[青梅駅〜調布橋〜旧満地トンネル〜西多磨霊園前〜秋川駅(10.1km)[地図]]

拝島方面の電車を待っていたら反対側の武蔵五日市方面ホームに猫がいてくつろいでいた。腹をみせて身繕いしていて、近くに乗客がきても、鷹揚としている。駅長の座をねらっているのではないだろうか。

来た電車は立川まで直通でラッキー。車内には大きな蚊やアブが飛び交うワイルドネイチャー。

立川で途中下車して、スタバで休憩する。シンプルにアイスコーヒー。帰りは南武線でゆったりと帰ることにした。

2010-08-07

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IMGP1518

ぐずぐずしていたら案の定ムシャクシャすることが起きて、ムシャクシャをかかえたまま電車に乗り込む。もう時間はかなり遅かったが、ムシャクシャをかかえながら越谷レイクタウンへ。春日部は歩いているのに手前の越谷はまだだったし、レイクタウンという名前に惹かれるものがあったし、なんといっても、巨大なショッピングモール、イオン・レイクタウンを一度見ておきたかったのだ。

まだまわりにあまり建物もないので駅前から「レイク」が見通せた。不忍池の3倍もある巨大な人口の調節池ということだが、ここから見るとせいぜいが小川、あるいは蜃気楼の逃げ水くらいにしか見えない。今日は「レイク」には向かわず、駅前に入口のあるイオン・レイクタウンの中に入り込む。

3階層からなるモール。特筆すべきはその広大さで、テナントをひとつひとつ挙げていったらそれだけで長大な詩になって、それを耳にするだけでどんな憂鬱からも立ち直れそうだ。いやあ、モールという空間はほんとうに楽しい。市場→商店街という進化の次に、百貨店という間違った方向に行ってしまったのが、再びもとのラインに立ち戻って進化したのがモールのような気がする。人が歩いているのがいいのだ。

本格的に歩き始める前に食事をとることにする。1Fにはフードコートがあるが、せっかくならファーストフードでないものが食べたくて3Fにあがる。モール=家族連れの見方というイメージがあったが、結構単価が高い。結果的に一番安そうだった、無尽蔵というラーメン屋に入り、野菜塩ラーメン、810円。さっぱりしておいしかった。

食べ終わってモールの探索を再開する。モールは2つの棟にわかれていて、駅に近い方がkaze、駅から遠くてより広大なエリアがmoriと名づけられている。棟と棟の間を結ぶ橋を渡ってkazeからmoriの中に足を踏み入れた。それぞれのフロアガイドを手に取る。kazeはスカイブルー、moriはライムグリーン。この2冊がこのモールを動き回るための銀河ヒッチハイクガイドだ。

moriのはずれにある出口まで大体1kmくらいあった。各階を往復すれば6km、ほとんどハイキングだ。外に出たのは5時過ぎだったが、太陽はまだぎらぎらしていた。しばらくは熱く照りつける太陽の下を歩く。反対側からみる「レイク」もやはり蜃気楼のようにゆらゆらしている。やがて太陽が雲の隠れるのと同時に気持ちいい風が吹いてきて、肩の力がふうっと抜けた。

市民病院のあたりで街並みが一気に近代的になる。そのまま越谷駅に近づくが、直前で右折して北へ。何度か曲がりながらやがて古びた商店街へ。

橋のたもとで、ひまわりが、何かを待ち続けている間に背ばかりがひょろひょろとのびた老女みたいにたっていた。キンチョウの製品ばかりを置いている不思議な店。キンチョール、ニワトリが描かれた蚊取り線香のパッケージがいくつもいくつも並ぶ。「日本の夏」だ。

やがて北越谷駅にたどりついた。[越谷レイクタウン駅〜イオンレイクタウン〜越谷市民病院〜北越谷駅(8.9km)[地図]]

急行に乗り換えて半蔵門線経由で都心に出る。三越前でおりれば、JR東京駅はすぐそこ。丸善本店で、『ドン・キホーテ』前編3巻を買って、有楽町に出た。ビックカメラを冷やかしつつワインを買う。

2010-08-01

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IMGP1514

今日も東京西部にいこうと思っていた。西部といっても、もう手近なところは歩き尽くしていて、地図をみて思いつくのは西のまた西、山々の影が迫るワイルドウエストになってしまう。いろいろ細かな状況の積み重ねで出遅れてしまい、ワイルドウエストはすぐさま断念。中継地点の東京駅で食事をしながら行き先を考えることにする。

久々にねぎしに入ったら、がんこちゃん定食という新しいメニューができていた。タンの赤身の部分を細かく切って焼いている。がんこというだけあって少し固いが、その分、少し安くて、1050円。ここは全メニュー共通のとろろごはんがおいしい。

結局、食べることにかまけて、行き先を決められないまま、中央線の電車に乗り込んだ。ちょうどその電車が武蔵小金井止まりだったので、その示唆を素直に受け取り、武蔵小金井から歩くことにした。

北口側に出て、中央線につかず離れずで国分寺方面に向かう。一般の人が堂々と自転車で入り込んでいるのをみて、ぼくもはじめて東京学芸大学の構内に足をふみいれてみた。学芸大学という名前の駅は、東横線にあるが、大学の方はかなり前にこちらに移転ずみなのだ。威圧的な高いビルがないので、構内の雰囲気は東大の駒場キャンバスに似ている。並木道を吹き渡る風が気持ちいい。こういうところにくると、もう一度学生生活をやりなおして、しっかり勉強したくなる。昨日までできない/知らないことが、今日からできる/わかることの快感はほかのなにものにも代え難い。

出口を求めて右往左往しながら、結局正門から出た。さらに西へ。三鷹から続く連雀通りに合流するが、結末は今は忘れているが読み進めれば結末がわかってしまうミステリーのようなものなので、道をそれようとするが、結局引き戻される。

府中街道を渡り、このあたりを歩く度に通っている気がする、西武国分寺線恋ヶ窪駅近くの道を、あえて避けたつもりだったが、またしても通ってしまった。ほんとうは国立までいこうかと思っていたが、中央線の線路と武蔵野線の線路を間違えて府中街道に舞い戻ってしまい、そのまま道なりに西国分寺まで歩いた。[武蔵小金井駅〜東京学芸大学〜恋ヶ窪〜西国分寺駅(8.8km)[地図]]

中央線の電車の中で、以前同じオフィスで働いていた人を見かけた。違うグループで話したこともほとんどない人で、名前すら覚えていない。昨夜も、横浜で、(たぶん)別の同じような関係の人を見かけたので、偶然は重なるものだなと思う。

吉祥寺で下車する。リブロで、今日もってくるのを忘れてしまった『ドン・キホーテ』の続きを買い、ディスクユニオンで椎名林檎のデビューアルバム『無罪モラトリアム』を買う。椎名林檎はきいたら絶対好きなのはわかっているが、これまであえて聞かずにきたのだ。そろそろ解禁。

スタバでアイスラテをすすりながら、ドン・キホーテの続きを読みはじめてしまう。間が抜けても全然平気だ。

2010-07-31

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IMGP1504

あれよあれよという間に7月も終わり。あれよは繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。

ずいぶん前に、友人に、ここおいしいから食べて感想を聞かせてくれといわれていた中華料理屋が保土ヶ谷にある。今日は横浜を歩こうと思っていたので、好機到来。まず食べてから歩き始めることにした。

ところがところが、保土ヶ谷駅東口から続く歩道橋の眼下、国道の並びを見下ろすと、目的の「天華」という看板は見つけることはできたが、シャッターがおろされている。確か土曜日はあいているはずなので、臨時休業か何かかかなと思いつつ、とりあえず近づいて状況を確認してみることにする。

お知らせ
健康上の都合により
五月二十九日にて廃業致しました
二十二年間お世話になりました
有難うございました             店主

という小さな貼り紙をみつけて事情がわかった。肉野菜炒めを味わえなかったのは残念だ。それにしても二十二年か。

踏切を渡って西口側へ。途中で店をみつけたら入る気満々だったが、足が向いたのは、店の気配さえないような路地。 曲がりくねった急な坂をのぼりつめる。おなかはすいたままだけど、味わいのある一角だ。

横浜都心部を見下ろす崖沿いの道から階段で下におり、道なりに進むと天王町駅近くで相鉄線の踏切をわたる。やがて旧東海道に合流し、横浜駅の直前までいってみた。

方向をかえて相鉄線の平沼橋の方へ。紆余曲折しながら、よく東海道線や相鉄線の電車から見える平沼橋の商店街にたどりついた。入口のアーチはあるけれど、今やあまり商店街の体をなしていない。さびれた通りだ。あいているのかしまっているのかわからない、そのあいまいさに耐えながら、進んでいくとやがて戸部エリアに入った。横浜駅にほどちかいのに、午後の眠気のようなさびれに覆われた街が続く。いい感じだ。

うってかわってモダンなみなとみらいに入る。みなとみらい駅で散歩は終わり。[保土ヶ谷駅〜旧東海道〜平沼橋〜みなとみらい駅(7.8km)[地図]]

結局歩いている間は歩くだけで精一杯で、店を探す余裕なんてなかった。クイーンズスクエア地下のとりまるという唐揚げ専門店でシーザーサラダ唐揚げ定食、880円。ジューシーでおいしかった。

横浜に出た。近くの劇場で観劇の予定だが、時間に余裕があったので、ヨドバシカメラに入る。一緒に入れておいた Suica を落としたり、カバーを閉じるとイヤフォンをさせなかったりと、複数問題があったので、買ったばかりではあるが、iPhone用のケースを買い直すことにした。同じメーカーの違う形の製品。ファスナーがついているのでSuicaを落とすことはなくなるはず。

2010-07-25

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IMGP1503

東京都西部はいまやぼくの散歩のホームグラウンドといってもいいような場所だけど、ここ1ヶ月くらい様々な巡り合わせでとんとご無沙汰していた。今日こそはと勢い込んだものの、予報では首都圏全域的に雷雨の恐れがあるとのことで、東京西部は早い時間から雨マークがついていた。雨の到来が遅いことになっている千葉方面にいくという選択肢が頭をもたげてきて、かなり迷う。東京駅についても決心がつかず、もうなりゆきにまかせることにした。

これから食事をして、一時間に一本しかない中央線の青梅特快の電車に間に合えば、西へ、間に合わなければ、別の選択肢だ。残り時間は20分。いつものカレーのアルプスで、久しぶりのカツカレーをかきこんで、外に出ると、残り時間は5分。微妙な時間だ。急げば間に合うかも知れない。ということは急がざるを得ない。大きな荷物をかかえた乗客たちをかきわけてホームに上がりどうにか間に合った。席に座り電車が発車してからも、新宿あたりまで汗がとまらなかった。

西に進むに従い、車窓からみる空の色はどんどん暗くなっていったが、雨が落ちている様子はなかった。だから、羽村で降りたときに地面が濡れているのをみて、驚いたのだった。まだぽつぽつと気まぐれに雨粒が落ちてきたが、太陽も雲間から顔をだしている。たぶん、しばらくはひどいことにはならないだろう。歩き始める。

坂を下って多摩川の羽村堰。このあたりは水深が浅いので、子供たちが平気で水の中に入っている。せいぜいくるぶしくらいまでだ。同じ多摩川でも河口部とは全然違う。

長い人道橋を渡り向こう岸にたどりつくと、とたんに風景がワイルドに変わる。河岸はまだ羽村市の領土で、外の世界につながる道路に上がると、あきる野市に入る。その道はだらだらとのぼっていき、重苦しい木の葉に行く手が隠されていて、これはもう隣の橋で元の側にもどるしかないと決意したが、その橋の先で道が広がりマイルドになった。そのままサイドをキープすることにする。それからどこまでもどこまでも草花という地名が続いた。

二つ先の多摩橋でサイドを左岸にチェンジしようかと思ったが、いつぞや同じようなコースをたどったことを思い出して、逆側の平川にかかる橋を渡った。五日市線の踏切を越え、やがて左手に睦橋に続く道路がこんもりと盛り上がる。地図をみるとその先は秋川にはばまれて先がない。睦橋を渡って、クロージングモードに入ることにした。

そのまままっすぐ進めば拝島だったが、欲を出して変な脇道に入ってしまい、大回りして結局拝島駅にたどりついた。雷雨の心配は杞憂で、なんだかんだいって、ここ数回歩いた中では一番過ごしやすい日だった。[羽村駅〜羽村堰〜睦橋〜拝島駅(9.7km)[地図]]

拝島駅は真新しい立派な駅舎ができていて、東西の通り抜けができるようになっていた。ようやく駅の規模に見合うようになった。

西武線で新宿に出た。雨がぐずぐず降っていて、夏が維持できず崩壊しようとする8月終わり気候を思わせた。しかし、夏はまだこれからなのだ。

無印良品でハンカチ、ブックファーストで『ドンキホーテ』前編第1巻、スターバックスでアイスアメリカーノと買い物しながら移動する。さて、そろそろ帰るか、と自動改札にパスケース(ほんとうは携帯電話ケースなんだが)をのせると無反応。溶けかかったアイスみたいにぐにゃっとしている。新しいケースにして、落ちやすいことは確認していたのだ。不運は確実に弱点をついてくる。

これが悪夢でないとすれば、途中で落としたのだ。ブックファーストで使っているので、それ以降。駅とスタバの間か、スタバとブックファーストの間か。地面を虫のように見つめながら、来た道を戻る。ない、ない、ない。オートチャージしているし、もう時間もたっているので、あきらめて再発行手続きをとってしまうことにした。

2010-07-24

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都心は今日もまた体温とのデッドヒートを繰り広げているが、ちょっと視線を西にそらすと湘南の予想最高気温は30度。その差約5度。標高1000mの山に登るような気温差だ。登山をするくらいなら湘南。というわけで、ぼくは湘南の入口、大船に降り立った。

いつもならそのまま歩き始めるのだが、今日は先に食事をすることにした。記録をほじくりかえしてみると2002年の冬あたりを境目に散歩を終えてから食事をとることが習慣化してしまっていたが、このところ散歩の時間があまりにも後ろにずれこんで、食事をとることが難しくなっていた。冬場には貴重な日の当たる時間を少しでも味わうためという大義名分があるが、夏場はむしろ怠惰こそが美徳、歩き始めるのが遅ければ遅いほど酷暑のピークをのがれることができる。そこで、少なくとも真夏の間は先に昼食を食べてから歩くというスタイルをとることにする。

駅前の大戸屋で夏らしくさっぱりと、ミニマグロ丼と箱うどんのセット、780円。確か3枚はあったはずのマグロの切れ端が、1枚しか食べた記憶がないのに、残り1枚になっていて、ひどく残念なことをした。

歩き始める。確かに風は都心より気持ちがいいが、5度も違うとは思えない。数々の名作を生み出した松竹撮影所の跡地は、女子大とイトーヨーカドーになっている。横須賀線の踏切を渡り、北鎌倉駅の方に向かいかけるが、手前で右折して小川に沿った曲がりくねった道。覚悟はしていたが、前方の道が急激にせりあがって、汗と気息をしぼりだした。たまらず、頂上あたりの自販機で水分補給。生き返る。

道は下り坂になり、折しも太陽が薄い雲に覆い隠されて、いきなり空気の感じが変わった。変わったのは空気だけじゃなく光もだ。路傍の枯れかけたアジサイの花が青く光っていた。

湘南モノレールが、もうこのあたりで乗っちゃえば、と何度か誘いかけてきたが、あとから振り返れば海がみたくて南下を続けたことになる。かなり海に近づいているはずなのに、坂をのぼっていくというミステリーの先に待っていたのはまっすぐ坂道の向こうに広がるエメラルドグリーンの海。沖に行くほどせり上がっているように見えて、まるで壁のようだった。これは今日なくしたキャップが届いたばかりの70mmのレンズで撮るべきだと、カバンの中から取り出そうとしたが、家に置き忘れてきたことに気がついた。今日はほかにもろくな写真が撮れなかった。暑さのせいだ。そういうことにしておこう。

そして海辺。サーファーも海水浴客もいない。階段に座って海を見つめているカップル、バーべキューの後片付けをするグループ、難民みたいに方を寄せ合って静かに座っているサザエさんみたいな大家族。波が激しい。ここは安全圏だと高をくくっていると、やすやすと波が侵犯してきて、ゲームをしているみたいな気になってくる。途中からは敗北を認めて、波が靴を洗うのにまかせた。

江ノ電の腰越駅にたどりついた。[大船駅〜梶原〜西鎌倉〜片瀬山〜鎌倉高校〜腰越駅(13.0km)[地図]]

藤沢へ。歩いている間冷たいものを飲み過ぎたので、タリーズではあえてホットのソイラテ。ユニクロやビックカメラで、衣類やらワインやらを買う。

2010-07-19

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IMGP1473

夏になくてはならないもののひとつ、扇子。東急ハンズあたりで買うと高いので、浅草にやってきた。新仲見世通りの一角。もともと人形屋らしく店の片側には人形が置かれているがそちらは閑散としている。反対側に並んだ扇子のまわりに客が集まっていた。地味な絵柄のものはほとんどが1050円だ。安い。その中から適当に見繕って買った。

浅草からだと物珍しさが感じられるコースを思い描けなかったので東武線で小菅駅に移動。すぐ目の前に広がる東京拘置所の塀の中は、職員の居住する団地のような建物や、功利主義の哲学者ペンサムが考えた監視装置パノプティコンを多層にしたみたいな巨大な建物があったりして、それ自身巨大な街のようだった。

東武伊勢崎線からつかずはなれず、北に進んでは西へという感じでカクカクと階段状に進んでいく。五反野駅、足立区役所、梅島駅、そして西新井駅を通り抜ける。

この3日間で一番の暑さということで、扇子くらいではどうにもならない。街並みも昨日の江戸川区に比べると一段彩度が落ちる感じで、身体的にも精神的にもパワーがなくなってきた。

足立区の人々、特に子供たちは、肌の色がさまざまだ。外国からきた人が多く住んでいるのだろう。人種の坩堝というとまるでニューヨークみたいだが。

日暮里舎人ライナーの西新井大師西駅にたどりついた。昨日歩き始めた場所は西葛西で、どちらも頭とおしりが「西」という奇遇さに、心の中で小さく乾杯。[小菅駅〜五反野〜足立区役所〜梅島〜西新井〜西新井大師西駅(7.2km)[地図]]

「西」ついでに西日暮里でおりて千代田線に乗り換え、新御茶ノ水駅へ。駿河台下のハンバーグ屋ザ・ハンバーグでハーブチキンとハンバーグのセット880円。この数日ではじめてまともなものを食べた気がする。おいしかった。スープのカップが熱くてもてず、文庫本にこぼしてしまったのは失態。

三省堂を冷やかすだけのつもりが、村上春樹のロングインタビューにひかれて、新潮社の雑誌「考える人」をつい買ってしまった。それをスタバに持ち込んで、アイスチャイラテをすする。

有楽町のビックカメラを通り抜けている最中、店員に声をかけられた。「お客様、落とされましたか?」店員が手にしていたのは、今日買ったばかりの扇子。あやうく、一日でなくすところだった。

そういえば今日は海の日だったのか。海をみにいけばよかった。

2010-07-18

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IMGP1471

東京駅で無意識に中央線のホームに上がってしまったが、もうかなり時間は遅くて、今ここから西方の街にいくのはつらいことに気がつき、下りエスカレーターに足をのせた。

下り下って東西線のホーム。がたがた揺られてたどりついたのは左から読んでも右から読んでも西葛西だ。駅前の商店街と団地の間をぬけて、気ままに路地を選びながら歩いていく。日射しはきついけど風が気持ちいい。心なしか、このところ道の選択が上手になった気がする。どこの街でも、うまく道を選べば、まったく見知らぬ魅力的な顔をみせてくれる。夏の太陽のたくみな照明のおかげもあるのだろうが。

小さな川を渡った後は、整備されたまっすぐな並木道を進む。なんだかんだ今日の散歩の半分以上はこの道をひたすらまっすぐ歩いていた。

その道が終わり新中川を渡る。都営新宿線の瑞江駅が近づいてきた。駅の方向はほとんど本能的にわかる。まだ歩きたりないが、買い物をしたいので、あがることにした。[西葛西駅〜春江橋〜瑞江駅(6.3km)[地図]]

都営新宿線と浅草線を乗り継いで東銀座。買い物、買い物と意気込んでいたが、思ったほどは買わなかった。夏服も扇子も。さすがにくたびれてきたので、iPhoneを首からさげるためのケース(いつものGollaのやつ)を買ったついでに。東急ハンズのポイントカードを作成した。前々から作ろうと思っていたのだ。ブックファーストで次に読む本チャイナ・ミエヴィル『ジェイクをさがして』を買い、スタバでキーマブレッドとアイスラテで軽く腹ごしらえ。ほんとうはどこかでがっつり食べようと思っていたが、適当な店をみつけられなかったのだ。

2010-07-17

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IMGP1456

夏がきた。

歩き始める前に御茶ノ水駅前のディスクユニオンで、このところずっと探していたプロコルハルムの 2nd アルバム "Shine on Brightly" を買う。ネットで調べたらここに在庫があることがわかったのだ。1260円。1500円以下で買うのが目標だったので、十分クリア。

神田の路地を選ぶ。選ぶには論理が必要。これを称して路地ックという。それは功を奏して自分の大域的を見失うことに成功し、歩き慣れた場所なのに街並みが新鮮にみえてきた。

さすがにそれは長く続かない。行く手に皇居の森。突き抜けて向こう側にいくことができる道は限られている。どうしても見知った場所に吸い込まれてしまう。どうせなら神保町。

商店街が歩行者天国になっていてテーブルと椅子が配置され露店がでている。真ん中についたてのようなものがおかれて絵のようなものが展示されていた。そのときは特に興味がわかず通り過ぎてしまったのだけど、あとで調べたら、神保町 ONE PIECE カーニバルという催しらしい。「ONE PIECE」というマンガはぼくも名前くらいは知っている。

九段下のセブンイレブンで今日みる芝居のチケットを引き替えてから、坂をのぼり靖国神社の境内へ。警備員の人が遠くから声をかけてきたので、ぼくの不敬な心が見抜かれたかと思ったが、飲食禁止なのでもっているペットボトルのふたを閉めろということだった。いい子なのでいいつけに従うが、ちょうど外に出ようと思っていたところだった。

麹町、番町のあたりの高級住宅地。一時期、銀座のホステスが多く住んでいるといわれたところだが、今はどうなのだろう。そういえばさっき靖国で、白いブラウスと紺のスカートという昭和のOLのような清楚な服装をした女性が、中年男性と向かい合ってベンチに座っていたが、人目をひかずにはいられない独特の色香がただよっていた。

四ッ谷駅をすぎてもうひとがんばり。商店街沿いに四谷三丁目まで。[御茶ノ水駅〜九段下〜靖国神社〜四ッ谷駅〜四谷三丁目駅[地図]]

芝居をみるため新宿経由で下北沢へ。もうあまり時間がないので、駅前のラーメン屋に飛び込む。フランス料理出身の人が開店したというCHABUTONという店。店内はジャズが流れ、ラーメン屋特有の猥雑さは皆無。注文した洋風コンソメらぁ麺(750円)は、あっさりしたスープにトマトやベーコンの角切り、ネギがのっていて、あっさりしたスープと細麺。なんとライムがついてきて、お好みでしぼっていれるようになっている。ぼくは好きだけど、いわゆるラーメン好きの人は物足りないかもしれない。

芝居が終わったのは22時30分。どこかによる余裕もなく、混んだ電車を乗り継いで帰る。たぶんその帰路のどこかでデジカメのレンズキャップを落としてしまった。カランという音が聞こえたのは、何となく覚えている。この前落としたのは6月27日。まだ一ヶ月たっていない。別のレンズだというのが、まだしも救い。

2010-07-11

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stairs outside the time - IMGP1451

赤羽駅の埼京線ホーム。電車とホームの間を飛び越えようとしながらも躊躇してる小さな男の子。他の乗客に迷惑でもあるので、母親が腕を引っ張って飛び越えさせたが、男の子は泣き始めた。自尊心を傷つけられたのだろう。すぐさま再チャレンジの機会が与えられた。

予報によれば、ぼくが散歩しそうな時間を狙い撃ちして雨。そんな都合よくあたるもんじゃないと思って、埼京線の武蔵浦和までいってみたが、見事本降りにまきこまれた。駅前からすぐに桜並木の遊歩道、今は桜の花の代わりにアジサイが咲き誇っている。その遊歩道からはずれる理由を見つけられなかったので、まっすぐ歩いていく。というよりそもそもこの雨の中歩く理由がない。

別所沼公園。カッパが棲んでそうな沼。実際カッパの像がご本尊みたいに鎮座している。カッパの化身みたいなおじさんが雨の中鉄棒で懸垂をしていた。雨の中歩くにはうってつけの場所だ。公園を抜けてもまだ遊歩道は続く。なんか腕がこそばゆいのでみてみると小さなカマキリがちゃっかり雨宿りをしていた。いったん遊歩道がつきて市街地にでるところで、たもとをわかとうと思ったが、どうしても離れてくれようとしない。めんどうになったので、もうカマキリくんの好きにまかせることにした。

遊歩道に付き従う形でいったん京浜東北線の線路にぶつかるが、Uターン。入口に大きな門があったので、誰かの邸宅かと思ったが、公園。入口周辺は鬱蒼としていたけど、中は開けていて、人の姿も多い。喪服の女性たちとすれちがった。中には美術館があって(埼玉県立近代美術館)、ちょっと世田谷の砧公園を思い出した。その公園の名前は北浦和公園。まぎらわしいことに、すぐ隣も公園で、名前は浦和北公園というのだ。どういうことかと思ったが、北浦和公園の方が県立で、浦和北公園はさいたま市立ということのようだ。

雨はいったんあがった。が、すぐにまた降り出した。大宮が目標だったが、さいたま新都心で散歩を終える。[武蔵浦和駅〜別所沼公園〜北浦和公園〜さいたま新都心駅(8.6km)[地図]]

大宮に出た。雨の中を彷徨した末、スタバに入り込む。サンドイッチとアイスラテ。首筋のあたりがむずむずすると思ったら、今度はクモ、薄い緑色のすばっしこいクモだ。遊歩道から連れてきたのだろうか。それならもっと早く気がついてもいいはずだが。今日は、いろいろな小動物たちの運び屋になった日だった。約束の土地にたどりつけたものたちばかりじゃないと思うが。

渋谷で途中下車する。プロコルハルムのセカンドアルバム"Shine On Brightly"をなるたけ安い値段で買いたかったのだが、置いてないか、あっても定価と変わらないか、時間が遅くてもう店は閉まっているか、3つのうちどれかだった。実はさっき、大宮のブックオフで1575円で売っていたのだが、傷ありと書いてあった。傷ありで1500円台はちょっと高い気がしたので、見送った。買えばよかったか。ここまできたら何が何でも入手しなくては。

2010-07-10

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晴れ上がって気温は上がりそうだが、湿度が低くてさわやかな日。いやがらせのように、投票所が駅と反対側の隣の学区の小学校なので、駅前の区役所で期日前投票をすませてから、目的地町屋に向かう。

名前から想像できるように町屋はとてもにぎやかで、個人的にも下町エリア随一の好きな場所だ。ずっと郊外の開拓に励んでいたせいか、なんと5年間もごぶさたしていた。地下鉄千代田線、京成線、都電荒川線3線乗り入れているが、今日は京成線で向かったので、慣れていなくて、駅前の大通り尾竹橋通りにたどりつくまでに軽く一周してしまった。

5年ぶりの尾竹橋通りはやはりにぎわっていた。商店の並びを確かめながら、北千住方面に向けてぶらぶらと練り歩く。にぎわいがとぎれてきたかなと思ったところで、裏道に入り、日に照らされた路地を吹き抜ける風を浴びる。そして再びにぎわいの中。といっても町屋に比べれば全然小規模な熊野前の商店街だ。

田端駅に近づき、もう少しこの荒川路地探検を続けるべくJRと平行な道を選んだつもりが、Uターンする形になり、今日何度目かの、都電の線路にぶつかってしまった。ビリヤード台の縁に反射するみたいに西へ向かい、やがて王子駅のそばにたどりついた。ちょっと早いが都電に乗り込むことにする。これから池袋で観劇なのだ。[町屋駅〜熊野前駅〜宮ノ前駅〜王子駅前駅(8.0km)[地図]]

都電はかなり混雑していた。狭いので、移動が大変。特にベビーカーを持ち込んでいる人は一苦労だ。15分くらいで東池袋四丁目駅に着いた。ゆっくり走っているが、王子から池袋へは、やはり都電が一番早いようだ。近くのファミリーマートで今日の芝居のチケットを引き取り、大戸屋で食事(炭火焼き鶏オレンジポン酢定食+納豆=890円)。西口の劇場に向かった。

芝居が終わって再び東口へ。夜の街のにぎわいは好きだ。いつでも勇気づけられる。夏なので、ブックオフで The Beach Boys "Smiley Smile"を950円で買った。

2010-07-04

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蒸し暑いし、日も長いし、夕方から歩いてもいいじゃないかと思い、まず伸びた髪をはらりはらりと刈ってもらう。それは自分のなかにはびこる無気力への先制攻撃のつもりだったが、ダメージを受けたのは気力の方だったかもしれない。

なるべく近場から歩き始めようと思っていたが、一駅ごとにニエットを繰り返し、阿佐ヶ谷でようやく消極的なダーが脳内でささやかれた。折しも、光量が足りない失敗写真みたいな空からぽつぽつと雨粒が落ちてきて、食事がてら雨宿りをして待とうかとも思ったが、いつあがるかもわからないので、歩き始めることにした。

すぐに雨足が弱くなって、自分の運を信じてもいいような気がしてきたが、あっという間に形勢逆転、やがて本降りになった。いったんは北東、どちらかといえば高円寺、中野の方に進むが、妙正寺川にぶつかったところで、荻窪方面を選択した。たぶん、これが今日の運命の分かれ目。どちらを選択しても同じようなものだった可能性も高いが。

再び雨足は弱まり、西の空には沈みかけの太陽の光が雲間で輝いているにもかかわらず、ぼくがいる場所の真上では執拗に雨が降り続ける。せっかく重いカメラとレンズを持ち歩いているのに、活躍の機会はほとんどない。足は呪いをかけられて鎖で鉄の玉を結びつけられているように重く、誰かの悪夢の中の亡霊みたいな足取りだった。

歩いている場所もよくなかった。荻窪の北、町名でいうと清水とか桃井のあたりはどうも苦手だ。瀟洒な住宅街で街並みとしては悪くないのだが、同じ街並みがどこまでも続いて、妙な閉塞感を感じてしまうのだ。早めにそのエリアから抜け出したものの、それで気分が華やぐわけでもなかった。早々と夕闇がやってきた。距離的には全然歩いていないはずだが、もう日没の19時を過ぎたということなのだろう。足取りの遅さにあらためて驚く。

どうにか西荻窪にたどりついた。[阿佐ヶ谷駅〜西荻窪駅(8.0km)[地図]]

隣駅吉祥寺へ。スタバで、ミートパイとアイスラテで小腹を満たし、リブロで、今話題、サンデル教授の『これからの正義の話をしよう』を買った。リブロもポイントカードをはじめていた。ぼくはいろいろな本屋で買うのが好きなので、あまり意味がないのだが、とりあえず作成してみた。

2010-07-03

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夜から一ヶ月ぶりくらいの観劇の予定がはいっているが、今日はそういうことがなかったとしても都心を歩きたい気分だった。このところ郊外というか、郊外の縁の部分を歩くことが続いていたので、その人がほとんど歩いていない閑散とした感じが、心のひだにしみこんで、都会のにぎわいが恋しくてたまらなくなっていたのだ。

上野からスタート。最初は、アメ横を通って御徒町にいって切り通しを抜けようかと思っていたが、上野の山の緑に目がひきつけられ、上野公園の中を通り抜けることにした。郊外なら、いくら退屈な街並みであっても、未知の場所を歩く高揚感は得られるが、東京都心ではどの道を選んでもだいたいそれがどういう街並みで、どこに抜けるかは頭に入っている。限られた選択肢の中からひとつ選ぶことしかできない。

公園をぬけて谷中をかすめお化け階段をのぼる。昔階段の上にあった年季の入った東大向ヶ岡学寮はとりこわされて、白いモダンな建物が建っていた。教職員の短期滞在用の宿舎として利用されているとのこと。レストランは一般の人間でも利用できるそうだ。弥生門から東大本郷キャンバスに入る。以前同様部外者でも自由に出入りできるが、警備員が目立つ位置に立つようになっている。ここも古びた校舎がなくなり、モダンなビルに建て替えられている。

赤門から出て、本郷三丁目、水道橋、そして飯田橋。久しぶりにラムラの中を通り抜けて神楽坂をのぼる。ここの商店街はにぎやかなんだけど、どうもなじめなくて、どこに何があるか全然覚えられない。でも、ここを通り抜けたあたりでリミッターがはずれたというか、気鬱の虫がどこかにとんでいった。

何度か道をそれながらも基本的に早稲田通りを進む。江戸川橋駅までの道を尋ねられたり、鼻血がたれた中学生くらいの女子とすれちがったり。そして副都心線の西早稲田駅にたどりついた。[上野駅〜上野公園〜東大本郷キャンバス〜水道橋〜飯田橋〜早稲田駅〜西早稲田駅(11.3km)[地図]]

いつの間にか18時30分近くになっていた。地下鉄を乗り継いで下北沢に着いたのは開演のジャスト30分前。韓国食堂という値段の割に本格的な店で、ユッケジャンうどん、680円。うどんはいまひとつあわないかもしれない。劇場に着いたのは10分前くらいだった。

芝居がはけて外にでると雨が降ってきていた。

渋谷のタワーレコードで久しぶりにCDを買った。Ornette Coleman "Tomorrow is the Question!"。フリージャズの開祖みたいな人。

2010-06-27

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IMGP1411

昨日行こうとして果たせなかった京成線ユーカリが丘に向かう。上野から日暮里の間、上野の山の緑がすでに郊外っぽくて、いち早く千葉の奥地にきたような気分になる。ユーカリが丘には特急はとまらないので、勝田台で普通電車に乗り換える。うすい(臼井)行きだ。千葉県には白井という市もあるのでまぎらしい(それでひらがなにしているようだ)。

ユーカリが丘駅前はコンコースや中型ショッピングセンターがあってそれなりに開けた印象。ここから新交通システムユーカリが丘線に乗り換える。不動産会社が運営する珍しい路線だ。京成線の駅舎から外に出た瞬間にちょうど発車してしまい、20分待つことになってしまった。ホームは結構高いところにあるので、駅前の風景が見下ろせる。のどかさと退屈さ。自動販売機の下にもぐりこんでしまった10円玉の裏表。

ホームにいるのはずっとぼく一人だけだったが、折り返しの電車(ユーカリだけに車体にコアラが描かれている)がやってくると、どこからかわらわらと人が集まってきた。みんなちゃんと時刻表を把握しているのだろう。

発車。かなり揺れる。東京都心の大江戸線をミニチュアにしたように、環状部と直線部にわかれている。ユーカリが丘をでるとまず北にまっすぐ向かって2駅、地区センター、公園。ここから環状部に入る。すべての電車が反時計回り。6時の位置からはじまり、3時の位置、12の位置、9時の位置にそれぞれ駅があって、再び6時の位置の公園駅に帰ってくる。3時の位置にあるのは女子大駅、12時の位置にあるのは中学校駅。公園もそうだが、匿名的な駅名が続く。12時の中学校駅でおりた。リアルな時刻はだいたい5時。

駅前にはカフェがあるくらいでほかに商業施設はない。いきなり住宅地のただ中。郊外と農村の境界だ。

ひどく蒸し暑い日だった。立ち止まっていると汗がだらだらたれてくる。工場が集まった地域を抜けて公園の中に入り込んだ。そこで聞いていた音楽が一瞬途切れた。おかしいなと思ってiPhoneを確認すると、電話の履歴に一通話追加されている。とっさのことで、こちらからかけたものか向こうからきたものかよくわからなくて、かけ直したのだが、向こうからはかけていないとのことだった。実は昨日の夜にも同じようなことがあって、別の人に通話状態になってしまっていた。2日連続で誤操作する可能性は低いし、しかも今回は一切手を触れていなかった(首にさげていたので、妙にカバンや身体に接触してしまったという可能性はあるが)。ちょっと、怖くて、しばらくおっかなびっくりでiPhoneをさわることになりそうだ。音楽をきくのも怖くて、いったんとめる。とりあえず、電話のアイコンをあまりさわらない場所に移動した。

そうこうしている間に、いつの間にかデジカメのレンズキャップがなくなっていた。どこかで落としたらしい。なんかふんだりけったりだ。

新川という大きな川を渡ってしばらく歩くと風景が変わった。八千代市の都心部に入ってきたのだ。広くて緑が整備された道路の両側に中高層アパートメントが並び、やがて商店が入り込んでくる。てっきり八千代緑が丘駅に向かっているつもりだったが、たどりついたのは実は隣の八千代中央駅だった。[中学校駅〜村上緑地公園〜城橋〜八千代中中央駅(7.9km)[地図]]

東葉高速鉄道から地下鉄東西線に直通して、大手町で下車。東京駅はすぐそこだ。時間も時間なので、マクドナルドに入って、ベーコンエッグバーガーとアイスカフェオレ、530円。もう遅いのでまっすぐ帰る。