ルリスダンダラバレ

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昼食は八重洲地下街で三色コロッケ。おそらくコロッケの中に入っているクリームの色が三色なのだと思うが、食べるのに夢中で見るのを忘れてしまった。どんな組み合わせの三色だったのだろう。トリコロールで、赤、青、白か。赤と白はいいとして、青は何が材料なのか気になる。

今日は本郷三丁目から歩き始めた。ぼくの散歩の原点といってもいいような地域だ。散歩をはじめたばかりのころは、この辺を中心に歩き回った。もう歩き尽くしてしまったと思ってしばらく遠ざかっていたが、路地が縦横斜めに入り組んでいて緑が多く、やはり散歩していて楽しくなる場所だ。

西片のお屋敷町―夏目漱石の『三四郎』で広田先生が引っ越したあたり―を歩いていると、電柱に「ルリスダンダラバレ」というフランス料理店の広告があった。カタカナで区切りなく「ルリスダンダラバレ」だ。フランス料理店なのでフランス語だとは思うが、どうも語感がフランス語らしくない。頭の中でカタカナを分解してアルファベットにしようとしてもどうもうまくいかない。つきあたりを曲がるとか書いてあるので、とりあえず店の前まで行ってスペルを確認しようとしたが、見つからなかった。歩いているうちにふと、「リス」というのは確か「百合」のことではないかと思いあたった。そして「バレ」は「谷」。「百合」と「谷」、バルザックの「谷間の百合」だという結論に達した。

後で本屋で確認したところ、ほぼビンゴ。“Le Lys Dans La Vallee”が「谷間の百合」の原題だった。しかしこれだと「ルリスダンラバレ」にしかならず、「ダ」が一つ足りない。しかも語感としてもおもしろくない。ぼくの見間違いか、あるいは店の主人の茶目っ気か、どちらだろう?

西日暮里の開成高校では体育祭をやっていた。生徒たちの歓声が響いてくる。若さのエネルギーを感じてしまった。ぼくはもう無条件に若いと言い切れる年齢ではないが、それでも若気のいたりだけは繰り返している。

開成高校脇の坂を登りきると眼下に広大なJRの線路が広がった。絶景だ。線路沿いに道なりに進んでいって田端駅で今日の散歩は終了。5.3kmだった。

帰りに秋葉原によってPCのパーツ屋を見て回った。USBとSCSIの接続キットが少し気になったが、Windows2000対応と謳われてないのでやめておいた。今ぼくの使っているSCSI機器は古い230MBのMOドライブだけで、それもめったに使わない。PCの中から邪魔なSCSIカードを引っこ抜けるかと思ったのだ。だいたいぼくがPCパーツを欲しくなる理由は、機能を拡張したいというのではなく、それによって他のパーツを追い出したいということが多い。そういえば、昔からものを組み立てるより分解して壊すのが得意だった。

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