あるWWWサイトに、松屋のハンバーグ定食がなくなって代わりにデミタマ定食ができたと書いてあったので、食べてみた。値段はハンバーグ定食より100円近く安くなっている。目玉焼きがついているはずなのに安くなるのはおかしいと思っていたら、案の定野菜がなかった。とても不健康な気がする。
昨日歩けなかったので、今日はその分まで歩くつもりだ。出発は王子から。駅前から道なりに本郷通りを歩いていると、中年の男性が、自転車に乗りながら、片手に柄のついた輪を持って、器用にシャボン玉を作り出しているのを見かけた。排気ガスの代わりにシャボン玉をはきだす乗り物。いいかもしれない。
大塚の駅前でホームが自分の進行方向右手に見えたので、山手線の外側を歩いてきて一度も線路を渡ってないのにも関わらず、いつの間にか内側にいると思い込んでしまった。そのまま線路沿いを道なりに進むとガードがある。その下をくぐると、ぼくの中では山手線の外側を板橋方向に歩いているという図式ができあがった。実は、進んでいる方向を180度間違えていて、自分が山手線の内側、文京区の千石にいるとわかったのはそれからかなり後のことだ。
都電の新庚申塚あたりからときおり顔にぽつりぽつりとあたるものを感じていたが、茗荷谷の手前で本格的に降ってきた。用意しておいたカサをさす。茗荷谷の駅をこえたところで、MP3プレーヤRio500の電池が切れた。単調なリズムに飽きてきて電池を入れ替えようと思うまでの間、カサにあたる雨音をBGMに歩く。
光の加減とか、歩いている人の様子がたまたまそれらしい感じになったせいだと思うが、信号機の上に据え付けてある「水道町」という交差点名がタイトルバックのように浮かび上がり、何ということのない交差点が一瞬だけ映画のシーンのように見えた。
その道が尽きるところに建っている江戸川アパートはかなりの年代もので、とても人が住んでいるようには見えなかった。まわりの樹木が建物を圧迫するほど生い茂っていて、南方のジャングル奥地に隠された病院か学校の廃墟のようだった。
雨はいったん弱くなりかけたが飯田橋に着く頃また激しさを増し、目的地の神保町につくころようやくあがった。9.4kmだった。

コメントする