鬱陶しい梅雨模様が終わったと思ったら、鬱陶しさにかけては負けず劣らずの夏がやってきた。せめて五月中は、初夏のさわやかな陽気を味あわせてほしい。
昨日はこってりしたステーキを食べたので、今日の昼食はさっぱりと蕎麦ですませた。久しぶりのお日様なので、挨拶代わりに今日も散歩だ。
出発は大井町線の上野毛から。二子玉川の一駅手前だ。多摩美のまわりを半周してから、ほぼ環八ぞいに砧公園を目指した。東名高速に道をさえぎられたので、わきの緑地の木陰の下を歩く。吹き渡る風が気持ちいい。300メートルくらい進むと、人が通れるトンネルがあった。その向こうが砧公園だ。
ライフワークに「砧公園でサンドウィッチを食べる」というのがあるが、今日きたのはそれとは別件、というより特に目的はない。ライフワークのほうは、今度ちょっといいことか、ちょっといやなことがあったときにでもやろうと思う。ベンチに座ってぼんやりと休憩していたら、虫がひざを這い登ってきた。体長1cmくらい、黒くて腹のところだけ黄色い。羽はない。全く見たことのない虫だ。ひょっとして新種かも知れないと思ったが、発見者にちなんでsugi虫とでも命名されたらいやなので、地面に逃がしてやった。
砧四丁目で、表札の代わりに、番地を大きくドアに打ち付けている家を見つけた。右上に「丁目」の数字、真中に「番」の数字、左下に「号」の数字。前々から表札を掲げることはかっこ悪いと思っていたが、こうすれば郵便配達や宅配の人にもわかりやすいし、なおかつかっこいい。
散歩はその先の祖師谷大倉駅まで。6.6kmだった。ちょうど駅前に渋谷行きのバスが止まっていたので、それに乗り込んだ。運転手は若い人だったが、とても気持ちのいい人だった。乗ってくる客一人一人の「おまたせいたしました」と声をかけ、停留所が近づくと、「お降りの方はいらっしゃいませんでしょうか。お手ぢかのブザーを押してください」ときちんとアナウンスをする。今度もこの人の運転するバスに乗りたいと思わせる人だった。
渋谷から銀座線で末広町に行き、秋葉原の電気街で買物をしてから帰途についた。

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