天気予報では一日中雨のようなことをいっていた。家にいると体中がさびついてしまうような気がするので、もちろん外出する。
まずは図書館でSAQ関係の調べ物。当初明らかにしなければならないと思っていた最低ラインはクリアできたので、何とか回答は作れそうだ。
東京駅に向かう。カレーを食べた後、丸善で講談社現代新書の『はじめてのイタリア語』を買った。SAQの回答を作っていくのに基礎的なイタリア語の知識が必要だと思ったからだ。電車の中で頭の部分だけ読んだが、フランス語と似ているので、理解するのに苦労することはなさそうだ。
スターバックスでコーヒーを飲んで、外に出たら、いつの間にか雨が上がっていた。今日はもともと散歩するつもりはなかったのだが、こうやってお膳立てされてしまっては仕方ない。また散歩だ。時間が時間だったので、そのまま東京駅から歩きはじめた。
しばらく、日曜で車の少ない永代通りを歩き、そのあと左折して箱崎方面に向かった。すぐそばに、首都高の下に隠されて目立たない橋―隅田川大橋が見えたので渡る。歩行者がこの橋を渡ることができることを知っている人はあまりいないのではないだろうか。家に帰って調べてみたら、ぼく自身も、1997年に今の形で散歩の記録をつけはじめてから一度も渡っていない。でも、ここから見える隅田川下流側の景色はなかなかすごい。高速道路に上をさえぎられた細長いスクリーンいっぱいに、佃のリバーシティ21の高層ビル群や、遠くお台場パレットタウンの観覧車が映し出されている。
少し寂しい佐賀町の倉庫街を抜け、仙台堀川沿いを木場公園まで歩いた。さてこれからどうしようかと、木場公園でぼんやり立ち止まっていると、人懐っこい猫がぼくめがけてやってきて、濡れそぼった体をぼくのズボンに何度もこすりつけた。おかげでこっちまで濡れてしまったが、なんだかとても微笑ましかった。こう見えてもぼくは猫の見方だ。猫のために特別何かしてあげるわけではないが、いつも猫の幸福を祈っている。ぼくが車の運転をしない一つの理由が、猫をひき殺さないためだったりする。
そのまま仙台堀川沿いを進んでいくと、ちょっとした決定的瞬間を目撃してしまった。自転車に乗って横断歩道を渡ろうとした小学生を、かなりのスピードで走ってきたバイクがよけようとして転倒したのだ。バイクの男は地面に投げ出された。幸い、小学生の方は尻のあたりを軽く打ったくらいでなんともないようであったし、バイクに乗った男もすぐに起き上がった。もちろん、横断歩道なので悪いのは100%バイクの方だ。
横十間川親水公園に入り込む。竹林のある一角には筍を持っていかないようにという看板があった。その先にはハトに餌をやらないようにという看板。その理由として三つが挙げられている。
・糞による汚染防止・無秩序な繁殖防止・ハトが苦手な人もいます
他の二つはわかるが、最後のは何がいいたいのかよくわからない。だからどうしたといいたくなってしまう。
さらにその先には、アジサイと並ぶ梅雨時の風物詩、花菖蒲が咲き誇っていた。白、菫色、紫、色とりどりだ。
散歩は東陽町まで。6.2kmだった。

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