26℃

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117に電話をかけたら、いつものとびっきり感情のこもっていないしゃべりをするお姉さんから、今日の最高気温は26℃だといわれた。昨日、秋の予感がしたと思ったら、今日は早速、秋めいた散歩日和の日かと喜んだ。しかし実際外に出てみると、異常に湿度が高く、じっとりと汗ばんでくる。むしろ昨日の方が過ごしやすいくらいだ。

まずは蒲田のラーメン屋で腹ごしらえ。出来上がるのを待っていたら、目の前のカウンターをチャバネがうろうろ動き回っているのが目に入った。何かいやな感じだったので、席をすうっと横にずれた。

今日の散歩は恵比寿からだ。駅から出たら、すでに雨が降り始めていた。雨の粒は細かいが、雨脚は決して弱くない。仕方なく折りたたみのカサをかばんから出してさす。今日は一日中ふったりやんだりだった。

駒沢通りを中目黒方向に進み、 鎗ヶ崎の交差点で右折、旧山手通りに入る。歩道の上には街路樹から散ったとおぼしき白い花びらがまきちらされていた。砧公園や駒場野公園で見たのと同じ種類かもしれない。木のそばにあった看板によると、この木はエンジュというそうだ。旧山手通りに植えられている木はすべてこれらしい。一つ疑問が解決した。

エジプト大使館の手前で左折し、目黒川を渡る。浅く澄んだ水のそこに、岸に植えられた木から落ちた葉が壁紙のように模様を形作って、川の流れるリズムにあわせてきらきら輝いていた。

山手通りを渡って上目黒三丁目の方へ行く。烏森と呼ばれる地域だ。急な階段の上にたって、あたりの家々の屋根を見渡す。なかなかいい眺めだ。

祐天寺の駅を越えて目黒区役所付近でUターン。逆に都心方向を目指す。清掃工場のある田道橋で再び目黒川を渡り、厚生中央病院北の三田橋で山手線の内側に入った。そのまま道なりにあるいて、散歩は広尾で終わり。自分としてはもっと歩いた気がしたが、8.6kmだった。

スターバックスの看板が目に入ったので、フラペチーノを買って、手にもったまま有栖川宮公園に急いだ。ここは、ぼくの23区内公園ランキングで砧公園と1,2を争っている公園だが、来たのはしばらくぶりだ。人気のない円形の広場まで階段を登って、ベンチに腰掛ける。フラペチーノの中に入っている氷の細かい粒が、渇いた喉を気持ちよく刺激した。しばらく木のそよぎや鳥の声に耳をかたむけ、体を休めた。

広尾で北千住方面の電車を待っていたら、年配の女性から「霞ヶ関に行く電車はどっちのホームか」と尋ねられた。「こっちです」と答え、その瞬間は納得してくれたが、ご年配の方特有の用心深さまたは小心からか、何度か確認するように「霞ヶ関にいきますか」と尋ねられた。あるいは、よっぽどぼくが頼りなく見えたのだろうか。質問の合間には、自分の家が荻窪にあること、丸の内線はのりつけているが日比谷線はほとんどわからないこと、なんとかという店の店長が広尾店に転勤したので来てみたが今日は店が休みだったこと、などを話してくれた。「そうですか」としかいいようがなかったが、その人の状況は十分すぎるほど理解できた。

秋葉原の石丸電気にふらっと立ち寄ったら、『パパと呼ばないで』の続編のビデオの第2巻と第3巻が出ていた。つい最近まで、1話目と2話目が収録されている第1巻しかなかったのだ。3~5話が収録されている第2巻だけ買った。ドラマそのものも面白いが、映し出される昔の東京の風景がたまらない。

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