昨日の夜は雷鳴に起こされた。暗い部屋の中が瞬時照らし出され、後から何かを引き裂くようなするどい音と、それに引き続いて鈍いごろごろという音が続く。雨も激しく降っているようで、ぼくの頭の中では道という道がすべて濁流に変わり、なぜかその上を'''たらい'''が何個も流れていった。
一夜明けて目覚めると、何ごともなかったかのような静かで穏やかな午前の光がカーテンの隙間から入り込んでいた。湿度が異常に高いので、さわやかというにはほど遠いが、今日は散歩をすることにした。会社に行くのはやめだ。
東京駅の地下で食事。ステーキを食べた。そのあと丸の内線に乗り込み、新中野まで。
新中野は荻窪よりと新宿よりの二箇所に出入口がある。荻窪よりの出入口のそばには杉山公園というこじんまりした公園があって、そこに行ってみるのも面白いかと思ったが、今日のところは久しぶりに鍋屋横丁という商店街を歩くため、新宿よりの方から出た。
鍋屋横丁はごくふつうの中規模の商店街だ。ここ数年、かなりそばまで来たことは何度かあったが、なぜかたどり着けなかった。そこで、今日はわざわざ散歩の出発点に選んでみたというわけだ。何年ぶりかの記念すべきステップを踏んでいると、向かうから、黄色いパーカーを着た人が歩いてくる。メガネをかけていて、髪は短く、性別は不明だ。おばさんにも見えるし、男性にも見える。とにかく腕の振り方が面白い。ひじを水平近くまであげ、シンバルをたたくおもちゃの猿とちょうど逆の動きで、腕をうしろに引き絞る。何かの健康法だろうか。ぜひモンティパイソンの“Ministryof Silly Walk”(ばかな歩き方省)に推薦したい。
ほぼ南へ向かう。営団の車庫付近で方南通りを横切った。そういえば先週の日曜の同じくらいの時刻、ちょうどぼくは方南通りを歩いていたのだ。信号待ちしながら新宿方面を眺めていると、ぼくの姿が見えてきそうだった。そうしたら、やあと一声かけようか。
笹塚はお祭り。最近お祭り遭遇率が高いと思ったが、今の時期、毎週どこかしらでお祭りをやっているので、一度も見かけないほうが変かもしれない。
代田橋、東松原、梅ヶ丘を経由し、松陰神社前まで歩く。8.1kmだった。それにしてもまだまだ暑い。
世田谷線で三茶に出て、スターバックスで喉をうるおす。そこから、田園都市線と地下鉄を乗り継いで秋葉原へ。『パパと呼ばないで』の6巻が出ていたので買う。あと、本来の目的のバルトーク『中国の不思議な役人』のCDを購入。

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