昨日の散歩は雨のせいで中途半端で終わってしまった。くやしいので、今日はほぼ同じ道を歩くことにした。リターンマッチだ。
昨日と同じ経路をたどって麻布十番の駅にたどりつく。時間までまったく同じだったのではないだろうか。ただひとつのちがいは、昨日は食事をすませていたが、今日はまだだということ。麻布十番の名物といってもいいような蕎麦屋、永坂更科にでも入ろうかと思ったが、3時過ぎだというのにまだ混んでいて、席が空くのを待っている人までいる。待ってもよかったが、今日のところは、すぐそばの'''焼肉屋'''に入ってしまった。
永坂更科とは対照的に空ききった店。客はぼくだけだった。まだランチメニューをやっていたので、焼肉ランチを注文した。味はなかなかいける。特に、ワカメのスープの味は塩辛すぎず、淡すぎず、絶妙だった。
満足して散歩開始。六本木一丁目の駅までは、寸分たがわず昨日と同じ道を歩く。すべてが昨日見た風景。デジャブだ。ただ、六本木交差点のそばで、昨日は見かけなかった猫をみかけた。階段の下にちょこんとすわっている。ちょうどそばにやってきた仲間の体のにおいをくんくんと嗅いでいた。しばらくいっていない懐かしい場所のにおいを思い出すように。
六本木一丁目で昨日とコースを少し変えてみた。といっても大きくずれるつもりはなく、昨日思っていたように、虎ノ門から銀座方面に抜けるつもりだった。ところが例によって方向感覚を失ってしまい、溜池の交差点まで戻ってしまった。そこから引き返すのもなんなので、そのまま赤坂方面に向かった。
右手に山王日枝神社が見えた。せっかくなので、お参りすることにする。ちなみに境内に立ち入るのは初めてだ。階段のわきにエスカレーターがあった。なんか邪道だと思ったが、ここで無駄な体力を使うことはないと思い、ありがたく使わせていただく。らくちん、らくちん。
本殿の前には舞台がしつらえられており、椅子がたくさん並べられている。今夜、能か狂言が行われるようだ。いつか見てみるのも面白いかもしれない。今日のところは、軽くお参りをしてその場をあとにした。
いつのまにか国会議事堂のそばに出ていた。そんなところに、ごく普通の住宅が何件かあった。こういっては失礼だが、どちらかといえば古びた感じのする小さな家だ。そのあたりは、警官と大きなビルばかりで散歩には向かないところと思い込んでいたが、路地をうまく選べば、まんざら捨てたものじゃない。
平河町から半蔵門駅を通り、千鳥ヶ淵へ。夕闇濃いお濠沿いの道を歩いていたら、やたらに気持ちよくなってきた。久しぶりのウォーキングハイだ。
九段下の橋のたもとにスターバックスがあったので入る。のどが渇いていたので、フラペチーノにした。ちょっと体が冷えた。
神保町に到着。ここで散歩を終えてもよかったのだが、気持ちよかったので、大手町まで歩いた。8.8km。
三田線に乗り、目黒経由で帰ることにした。時間もお金も余計にかかるが、のんびり座って帰れるので、なかなかいい。本を読みたければ心ゆくまで読めるし、疲れていれば、好きなだけ寝ていられる。少しまた世界が広がった。

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