片耳歩行

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寒い、寒くない、寒い、寒くない、寒い、寒い。やっぱり寒い。

11時前に一度目が覚めたものの、二度寝をしてしまい、結局出かけたのは2時半すぎになってしまった。

まずは図書館へ。調べ物をしていたら、自習席に座っているローティーンの女の子二人が話す会話が聞こえてきた。どうやら、一人が最近男の子とデートをしたのだが、もう会いたくないらしい。また誘われたらどうしようと困っている。もう一人の方は、「これからついていってあげるから、ちゃんといいにいこう、早いほうがいい」といっている。もっともなアドバイスだ。当事者の方は煮え切らない様子で、「男装してついてきてくれれば、今この人とつきあってると紹介するんだけど」などといっている。結局どうするのかと興味津々で聞き耳をたてていたら、いきなり自習席に座っていたおやじが怒り出した。「静かにしろ、さっきから…ぶつぶつぶつぶつ」。何をいっているのかよくわからない。いっていることは正しいかも知れないが、いい方は最低だ。ぼくはもっと聞いていたかったのに。

食事は蒲田の土風炉でおさつ天せいろ。せいろが600円で、おさつ天せいろが850円なので、おさつ天3切れが250円ということになる。高いか安いか。そんなことを考えるのがせこいのは間違いない。

今度は、山手線の電車の中で隣に座っていた若い男二人組みの話に聞き耳をたてた。映像関係の学校の生徒か何からしく、今製作中の映像作品の話をしている。最初ドキュメンタリーと思わせて、途中からフィクションということが明らかになる構成だそうだ。ただ、3人連名の作品でありながら、ドキュメンタリーという形で出てくるのは、その中の一人の作品なので、どうしても不自然さがある、それをどうにかしたい、と真剣に話し合っていた。

目白でおりた。まず駅前で確かめたいことがあった。ふむ、そうだったのか。今日の目的の一つはこれで果たした。あとは散歩。ヘッドフォンの調子がいよいよおかしく、いくらケーブルをのばしても右耳の方がまったく聞こえない。今日は左耳だけの片耳歩行だ。

目白通りを左折し、新宿方面をめざす。西戸山公園では、ホームレスの人が、廃材に火をつけて暖をとっていた。学校の教室にあるような椅子に座りながら、火をじっとみつめている。

新宿でヘッドフォンを買おうとして、ついつい時計売り場に足を踏み入れてしまった。CasioのFILM WATCHというのに興味をひかれた。本体部分の厚さが薄いので、FILMというのだろう。結局購入。デザインだけにひかれて必要のない時計を買ってしまうのは、ぼくの悪いくせの一つだ。

ヘッドフォンはヘッドフォンでちゃんと買った。前と同じSony MDR-Q33だ。耳にぶら下げるタイプで、耳への装着感が心地いいやつをほかに知らない。ほかのはすぐに痛くなってしまうのだ。

マインズタワーのスターバックスに入ろうとしたらもう閉店。しかたなく、代々木駅前のドトールで、エスプレッソコンパーナ(一応散歩はここで完了。6kmだった)。ミルクの甘さと苦味のバランスがとてもいい。あとからきてとなりに座ったおばさんがたばこをふかしていて、しかも火のついたまま灰皿に置くので、煙がそのままこちらに漂ってくる。カフェはコーヒーを飲むところで、たばこを吸うところではないのだが。

さきほど買った時計を腕にはめてみたら、当然のようにゆるゆる。説明書をみながら、フィットさせようとしてみたが、どこにもそんな記述はない。販売店で調整してもらわなければならないタイプのようだ。そんなことわかりそうなものなのに、さっき対応してくれた店員は何を考えていたのだろう。仕方なく、また新宿まで戻ることになってしまった。とほほだ。

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