川越再訪

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早起きとはいえないが、目が覚めたのは一応午前中だった。川越に行こうと思った。おととい行った鎌倉に比べると、蒲田からははるかに遠いが、見る場所が少ないので、こんな時間でも十分回りきれると思ったのだ。ちなみに川越に行くのは去年の10月20日に続いて二度目だ。13ヶ月ぶりということになる。

この前は池袋から東武線でいったので、今回は西武新宿から西武線に乗ることにした。高田馬場の方が乗り換えは楽だが、始発駅で確実に座れる方を選んだのだ。ホームには13時20分発の本川越行きがすでに停車していた。となりのホームには、特急小江戸号がとまっている。特急料金は410円。これにのるのも一興だと思ったが、到着時刻は10分くらいしかちがわないようなので、やめておいた。

東京区部を抜け、電車は、小平、東村山、所沢と武蔵野の真中を走っていく。それにしてもこのあたりの西武線は、都心の地下鉄並に線路が入り組んでいて面白い。

本川越についたのは14時18分。賑やかな商店街にそって、蔵造りの建物がかたまっている方を目指す。東武の川越駅、川越市駅よりは近いとはいうものの、それでもかなり歩いた。

おなかがへったので、その蔵造りの中の一軒、天あさという天麩羅屋に入った。天丼を注文。天麩羅はしそ、えび、白身魚(きす?)、いか。ちょっと油っこいが、おいしい。特に赤みその味噌汁は何ともいえない酸味があって、よかった。

前回見つけられなかった菓子屋横丁へいく。蔵造りの通りを道一本入ったところだったようだ。最近話題になっているらしい日本一長い麩菓子というのがあった。何人かそれを持った人とすれちがったが、50cm以上ありそうだ。そんなものをぶらさげて電車に乗る気がしなかったので、やめた。

代わりに、花まるマーケットで川越出身の桜井淳子さんが紹介していたという芋パイというのを買った。ちょっとミーハーしてしまった。同じ店に、発狂くんというせんべいがあった。表面に七味がまぶしてある。発狂するほど辛いということなのだろうが、このネーミングはどうにかならないか。

鯛焼きの店にひとだかりができていた。おいしそうなのでぼくも一つ買ってみた。芋餡という白い餡子。ほくほくのやつを一口がぶりとやったら、滅法甘い。最近やたら甘いものばかりだ。

時の鐘を見る。今は機械仕掛けで鐘が鳴るようになっているらしい。午前6時、正午、午後3時、午後6時の4回。午前6時に鳴らされたら、まわりの夜更かしの人はたまったものではないと思うのだが、苦情などはないのだろうか。

蔵の街から1kmほど歩いて、やはり前回見られなかった川越城本丸御殿にいってみた。本丸というと城のようなものを想像してしまうが、平屋の古い木造家屋だ。入場料は300円。お金を払わなくても外から庭の風景が見える。ワイン色に紅葉した木々。それだけで十分だ。

そのそばにある富士見櫓という高台にのぼってみた。昔は城の一部だったらしいが、今は御岳神社という神社になっている。目つきの悪い狐の像が二体鳥居の向こうからこちらをにらみつけていた。その間では岩が細いアーチ状になっている。もともとはその間を通れないようにふさいでいた石版が、長い年月の間に風化して、一番上の部分だけが残ったようにも見える。その先には古井戸のような四角い柱上の物体。中は落ち葉と水で埋まっている。なんか薄気味悪い場所だ。夜には肝試しができそうだ。

本川越の駅まで戻って電車に乗り込んだ。東村山でおりて、西武国分寺線に乗り換える。何となく乗ってみたくなったのだ。しかし、5時をまわったばかりだというのにあたりはもう真っ暗。何も見えない。途中、恋ヶ窪という駅があった。ロマンチックな駅名だ。でもやはり真っ暗で何も見えなかった。

国分寺でJR中央線に乗り換え。新宿まで出た。すっかり甘くなった口を整えるため、ドトールでエスプレッソを飲んだ。その後、サザンテラスのfranc francでぼんやり雑貨を眺めた。彩りがとてもいいので、見ているだけで楽しくなる。結局、FMラジオ付の目覚し時計を購入。これで少しは早起きできるだろうか。

紀伊国屋でアート関係の本を物色。井上直久という人のイバラードというシリーズがなかなかいい。家に帰ってからWWWサイトを発見。

http://artgallery.co.jp/iblard/agallery.html

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