冬は夜

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冬はつとめて、つまり早朝がいいということをいったのは清少納言だ。誰しも冬の朝の寒さはまったくたまったものではないと思うはずだが、きっと、清少納言は十二単を着ていたので寒さをあまり感じなかったのだろう。

今日目覚めたのは例によって昼過ぎ。それでもまだ寒かった。2時半ごろようやくでかけて、田園調布の蕎麦屋兵隊家で穴子天せいろを食べる。うまい。ここの蕎麦と天麩羅はかなりいけると思う。

散歩開始。自由が丘方面に進み、駅の手前で左折して等々力通りに入る。ほぼ大井町線に沿っているので、駅が近づくごとに商店が増え、人通りも多くなる。目黒通りの高架の下をくぐったところで、わきの細い道にそれた。満願寺という寺があった。その敷地の中に、ワイン色に色づいた高さ3mくらいの木と、オレンジ色の高さ10m近い木が並ぶようにたっている。とてもきれいだった。

銭湯の煙突を見上げたら三日月ととても明るい一番星が青みがかった空に浮かんでいた。煙突と月と星、そのいびつな三角形を見ていたらなんだか不思議な気持ちになった。

桜新町を通過。風邪が完全に治りきっていないので、そこで散歩を終えてもよかったのだが、何となく新宿まで一本でいける駅まで歩こうと思った。これから新宿で用事があるのは事実だが、歩きつづける理由にはなっていないような気がする。

東京農大のあたりを経由して経堂まで歩いた。9.3km。

新宿にでる。まず、寒くなってきたので、GAPでこの冬用のマフラーと手袋を買い、その場でつけた。少し暖かくなった。

7時からシアターモリエールというところで芝居を観るのだが、その場所を把握せずに家を出てしまっていた。紀伊国屋で、ぴあまっぷを立ち読みして、場所を確認。すぐそこだった。雑誌『東京人』1月号を買った。12月12日に全線開通する大江戸線の特集。南北線のときは麻布十番にいきやすくなっただけだったが、今回は散歩の経路の選び方が大幅に広がる。楽しみだ。

今回の芝居は猫ニャーの最終公演。「将来への不安Z-2000」と「ファーブル・ミニ」との二本立てだ。時間が長いそうなので、開演前に食事をとらなければならない。しかし昼食から3時間ではさすがにあまり腹はへらない。軽そうなものということで、紀伊国屋の地下のカレー屋に入ったが、味は今ひとつだった。

芝居がはけたのは10時ちょうど。代々木から帰ることにした。途中、タイムズスクエアの下で、色とりどりに輝くイルミネーションを見た。やはり冬は夜だ。

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