えすにっくおおえど

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先週の大江戸線試乗で麻布十番~国立競技場は乗ることができなかった。地下鉄じゃ車窓から見える風景はみんないっしょじゃないかという至極もっともな指摘はおいておいて、もちろん乗らなければならない。うち(蒲田)から最も近い大江戸線への接続駅である浜松町へ向かう。

JR浜松町駅には新橋よりの改札とホーム中央の改札があるが、電車を乗った位置がほぼ中央だったので、後者の改札から外に出た。地下鉄への案内板がそばにないところを見ると、新橋よりの改札から出るのが正解だったらしい。ぶらぶら世界貿易センタービルの中に入っていくと、地下のレストラン街へおりる階段に、「地下鉄」の文字を発見した。

まだ1時半だったが、地下のレストラン街はすいていた。浜松町はサラリーマンの街なので、土曜日はいつもこんな感じなのだろう。ここで食事にしてもよかったが、いかにもサラリーマンが昼食べるための定食というものしかなかったので、なんとなくやめておいた。レストラン街からさらに階段をおりると、ようやく都営地下鉄大門駅の改札。乗り換えが不便な大江戸線にしてはまあまあ近い方だと思う。

六本木方面の光が丘行きに乗る。赤羽橋、麻布十番、六本木、青山一丁目、国立競技場、代々木、新宿、都庁前。ここで階段をのぼりおりして、飯田橋方面の電車に乗り換え。新宿西口(丸の内線との乗り換えはこちら)、東新宿。東新宿でおりてみた。

もっと大久保方面なのかと思っていたが、ほぼ新宿と新大久保の中間くらい。職安通り(ハローワーク通りという名前にはならないらしい)と明治通りが交差するあたりに駅がある。西、山手線の外側に向けて歩き始めた。韓国料理店がとても多い。焼肉だけでなく、韓国家庭料理と銘打っている店もいくつかある。この辺はミニコリアンタウンと呼んでもいいようだ。

建物の切れ間から南の方向をみると、墓標の形をしたドコモのビルがもやの中に浮かび上がっている。一種のランドマークだ。

その先にドンキホーテがあった。渋谷の東急百貨店の前にもあるし、最近都心への進出が著しい。中が雑然としているのはアジアのバザール的な雰囲気がして楽しいのだが、狭い上にキャッシャーの数が少ないのがいやで、あまり入る気がしない。

山手線の外側に出て、北新宿百人町の交差点を新宿方面に少し歩いたところにあるタイ料理店「ゲウチャイ」に入ってみた。地下一階にあるのでちょっと入りにくいが、出迎えてくれたのは笑顔がすてきなタイ人の女性の人だった。客はぼく一人だ。タイ風カレーのセットを注文。ほかにサラダとデザート、それにコーヒーがつく。カレーはあまり辛くなく、日本人好みにアレンジしてあるようだった。ぼくは辛いものが特に苦手というわけではないが、汗っかきな体質のため、食べたあとがあまり気持ちよくない。そんなぼくにもちょうどいい辛さだった。デザートは、ココナッツミルクの中にタピオカの半透明の粒が浮いたもの。ほどよい甘さがいい。コーヒーの味もなかなか。新宿からすぐなので、今度はランチでなく、夜にきてみるのもいいかもしれない。

さて、満ち足りた気分で散歩再開。BGMは昨日買った矢野顕子のピアノ弾き語りアルバム“Home Girl Journey”だ。心を暖めてくれるような曲ばかりだ。特に、宮沢和史作詞作曲の『遠い街で』がいい。北新宿の街をぬけて、東中野へ。すれちがった、すらりとした若い女性がなぜか顔面を真っ赤にして泣いていた。ハンカチで涙をおさえる様子もない。何があったにせよ、これだけ大胆に泣いてしまえば、あとはすっきりできそうな気がする。

新井薬師の駅前を通って、哲学堂公園へ。入場は4時半までなので、休日の起床時間がめっきり遅くなってしまった関係で、近くまできても中に入ることができなかった。久しぶりだ。この公園は、もともと東洋大学の創設者である井上円了が精神修養のために開いた場所だったらしい。そのせいで、キッチュな建物や石像やらがあって珍妙な名前がつけられている。円了の自宅近くで幽霊が出るという噂がたった梅を植え替えた「幽霊梅」だの、「六賢塔」という六角形のピンク色の塔だの、ほかにも「宇宙館」、「絶対城」、「哲理門」(妖怪門)だのさまざまな建造物がある。実は、何度か来ているが、今回こうした建物を始めて見たのだ。今までなぜそちらにいかなかったのかとても不思議だ。

散歩は大江戸線の新江古田駅まで。7.8kmだった。また大江戸線。向かいに座っていた中年夫婦の抱えていた鞄の中に犬が入っていた。顔だけ表に出している。窮屈なはずだが、そんなそぶりは全く見せずに、大人しくしている。ちょっと、眠さそうだ。ときおり舌をだしたり、あくびをしたりして、とても可愛かった。渋谷に向かうため、青山一丁目で銀座線に乗り換える。この乗り換えはかなり面倒だった。

渋谷。先週買った靴が足にフィットしすぎて履くのに異常に時間がかかるので、100円ショップで靴べらを買った。ブックファーストでは『美術手帖』1月号、タワーレコードでは、Franck Avitabileの“In Tradition”、新作がよかったので、デビュー作を買ってみたのだ。そしてフードショーのアンデルセンで夕食のパン。

大井町駅行きのバスに乗ってみた。246を池尻大橋まで走った後は、山手通りを一直線。中目黒、大崎広小路を経由して大井町まで。大井町ではユニクロで服を買った。以前はコンピュータの部品をとっかえひっかえしていたぼくが、最近服をとっかえひっかえしていることを訝っている人がいるようだが、コンピュータだってもともとここ数年の趣味に過ぎない。それが服に変ったとしても何の不思議もないのだ。

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