雪は注意深くあらゆるところに降っている

| コメント(0) このエントリーを含むはてなブックマーク

最高気温6度。昨日より2度も低いが、むしろ寒さは和らいで感じる。夏をつらくするのが気温の高さではなく湿度であるのと同様に、冬をつらくするのは風であって、気温の低さではないのだ。

食事は蒲田の蕎麦屋ですませた。せいろと麦とろろ丼。ヘルシーな組み合わせだ。

隣の大森までいって、散歩開始。山王口の方でおりたら、「オーム出て行け」という内容の立て看板があちこちにあった。最近ニュースに出てこないと思ったら、今は大森にいるらしい。過去にあれだけのことをしでかした連中なので、自分の住む町にいてほしくないという気持ちはよくわかる。ただ、ぼくは善良な市民を装った人たちの正義面というやつがあまり好きではない。どこかに後ろめたさを感じていて欲しいと思う。だって、どんな理由があるにせよ、それは差別と排斥にほかならないのだから。

歩く。とにかく歩く。鼻水がたれてきたので、戸越公園駅近くの薬局でポケットティッシュを買う。袋にタケコプターをつけたドラえもんが描かれている。ほかになかったのだ。さらに歩く。

目黒不動の前を通り過ぎるたところで、細かい雪が降ってきた。雪国では雪が降った方が暖かいといわれるように、顔にあたる雪の粒さえ決して冷たくはない。E.E.カミングスの“somewhere i have never travelled”ではじまる詩の“the snow carefully everywhere descending”という一節を思い出した。雪といっしょにステップを踏みながら、恵比寿ガーデンプレイスまで。9.7kmだった。

恵比寿ガーデンプレイスにはいろいろ用事があった。まずは東京都写真美術館のミュージアムショップに。『式日』のサントラ『式日音集』―加古隆によるサティ風の哀愁のあるメロディーがとてもいい―とパンフレットがほしかったのだ。パンフレットには、主演の藤谷文子の原作『逃避夢』が収められている。荒削りで拙さを感じさせる表現と、不思議な輝きをもった表現が交互に出てくるような作品だ。何かの原石のように、磨いてみると、輝きだすのか、すりへってしまうのかどちらかだ。

エクセルシオールカフェに入ってみた。実ははじめての経験だ。スターバックスがあるところだと、そちらに入ってしまうので、なかなか今まで機会がなかったのだ。小腹が減ったので、クロワッサンをつまみにアイリッシュラテ。悪くない。ドトールがスターバックスのまねをして作ったチェーンだけあって、ちゃんと研究していいところを吸収している感じがした。ただ、店内が禁煙じゃないのは減点だ。

地下のワインショップへ。ちょっと探しているワインがあったのだ。丸いビンが特徴のフランケンワインだ。ドイツワインといえば貴腐ワインという印象があるが、これは比較的辛口らしいのだ。店内を探しまわって、特徴的な形のビンを見つけたときのうれしさといったら…。2本買って帰った。

コメントする