ペーパーナイフムーン

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まずは図書館にいって調べ物をした。おいなりと太巻きの入ったすし「助六」の名前の由来についてだ。いろいろ文献をあたってみたが、そういうすしを「助六」と呼ぶことさえ確認できないありさまだった。そもそも、ぼくが「助六」という名前を知ったのはつい最近、会社近くのコンビニでのことだった。実はあまり一般的な呼び方ではないのかもしれない。

JRで渋谷に向かう。東京東横店地下のFoodShowに下りる。いつもながらすごい人出だ。今日はここに用事があるわけではなくマークシティーに直結しているということを確認してみようと思ったのだ。じゃがいもと焼豚の間を通り抜けて通路へと向かう。当然のことながら通路の向こうはマークシティ。左斜め前に進むようになっているので見通しは悪いが、ソニープラザまでたどり着くことができた。1月14日にソニープラザからFoodShownの方に向かおうとして、なぜか途中で行き止まりだと思い込んでしまって引き返したが、実はつながっていたわけだ。

地上に出て、新しくマークシティに開店した『三宿夢吟坊(京うどん・むぎとろ)』の前に行ってみた。14日の経験から、もう閉店しているとは思っていたが、店内の明かりが見えたので念のため近づいてみたのだ。だが、やはり「準備中」とのこと。14時までらしい。もう少し早起きしなければ。

食事は公園通りの大戸屋で。漬けまぐろ丼とそばすいとんの定食にしてみた。とてもヘルシーなメニューだ。そばすいとんは予想外にねばりが強く、入れ歯にくっつきそうだ。ぼくは入れ歯はしていないので平気だった。汗かきなので、こういう温かい汁物を飲んでいると汗がふきだしてくる。だが、体はとても温まった。

散歩開始。公園通りをそのまま進む。「アンプを使った音楽の演奏禁止」の立て看板が目に付く。以前はこの通りのあちこちで、路上ライブみたいなやつをやっていて人だかりができていたが、今はそれらしい服装の若者はいるものの、少なくとも演奏はしていない。代わりに、お笑いのコンビが、ライブをやっていた。面白いのかどうかはわからない。

代々木公園の中へ入る。ところどころ雪が溶け残っていて歩きにくい。芝生の上はまだ完全な白銀の世界で、漆黒の烏三羽が寄り集まっているのが、とてもよく映える。参宮橋口で公園の外に出て、初台、幡ヶ谷方面へ。

いつの間にか月が出ていた。ペーパーナイフになりそうな鋭い三日月だ。

幡ヶ谷の六号坂通りの商店街へ。ふるや古賀音庵という和菓子屋の本店があったので、ごま団子を買う。いつもは渋谷の東急本店の地下にある支店で買っている。ここで買うのは初めてだ。

中野新橋、新中野と通り過ぎて、紅葉山公園の方へ。もともとは中野で散歩を終えるつもりだったが、さらに西武新宿線の駅まで歩いてしまうことにした。どうせなら大江戸線の駅がある中井がいいと思った。

というわけで、今日の散歩は中井まで。11.5kmだった。11kmを越える散歩はなんと1999年の9月以来だ。2000年代に入って初ということになる。

大江戸線に乗った。六本木で乗り込んできた、白人の夫婦らしい男女二人連れが、ぼくの前の席に座った。男は無表情に体を前倒し気味にしていて、女は男の首のあたりをやさしくもみほぐしていた。やっぱり外人でも肩がこるんだな。

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