川向こうの町で

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窓から差し込むまぶしい陽射しに淡い期待を抱いていたが、外に一歩出たとたんにそんな期待は冷たい風に吹き飛ばされ、泡と消えた。

昼食は蒲田で蕎麦。最近週に一度はおいしい蕎麦を食わなくてはすまない体になってしまった。腹が減ったときに目を閉じると、瞼の裏には山盛りの蕎麦がフルカラーで毎分30枚の速度でプリントされている。

今日は久しぶりに多摩川を渡った向こう側を歩くことにした。出発点は新丸子だ。普通電車しか止まらない駅だが、向こう岸の急行停車駅多摩川とは比較にならないほどにぎわっている。隣の武蔵小杉と近く、一つの大きな商業圏を形作っているような感じだ。

多摩川の上流方向に歩くつもりが、道を選び損ねて武蔵小杉の近くまでいってしまった。工場と工場にはさまれた殺風景な道を歩いて、どうにか第一の目的地等々力緑地にたどりつく。名前から緑広がる広大な場所を想像していたが、とどろきアリーナとか市民ミュージアムなど箱物が多いので、意外に手狭な感じのする場所だった。あっというまに通り抜けてしまった。

多摩川に近づきすぎてしまったので、南武線の方に針路変更。セブンイレブンの角で曲がったら、目の前に白い塀が続いていた。ちょっといい感じだ。塀の上には臙脂色の瓦がのっている。臙脂色。なつかしい色だ。12色入りのクレヨンの中に入ってなくて、24色入りのには入っていた。臙脂色は24色の豪華さを感じさせてくれる色だった。

第三京浜の下をくぐると町がだんだんにぎやかになってくる。散歩は溝の口まで。7.5kmだった。

南武線と小田急を乗り継いで下北沢まで。電車は両方とも混雑していた。ラッシュ時なみだった。

ヴィレッジ・ヴァンガード。今一番気に入っている店(本屋、CD屋、雑貨屋?謎の店)だ。MARI(夏木マリ)の"La Marie en Septembre”というCDを買った。5年以上前のCDだが、ヴィレッジ・ヴァンガードでは大量に仕入れて推薦盤にしている。

下北沢市場を通り抜けて北口へ。スターバックスで休憩。スコーンを食べたらおなかいっぱいになってしまった。夕食は食べなくてもよさそうだ。

渋谷に向かう。ソニプラ→ブックファースト→パルコ地下→FrancFranc→ユニクロ。FrancFrancではCDケース、ユニクロではちょっと春を感じさせる服を買った。まだまだ寒い。早くこの服が着られる暖かい日がきてほしい。

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