酔っ払いの国

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昼食は八重洲地下街でハンバーグセット。近くの席にかなり酒がまわった中年男が座っていた。単なる陽気な酔っ払いかと思って気にせず席についてしまったが、大きな声でまくしたてる大阪弁がかなり迷惑だ。一人客なのだが、携帯で話したり、ときおり店の前を通る女性客に声をかけたりする。いくら金を払っていようがこういう客は追い出すべきだと思う。日本は酔っ払いに甘すぎる。まるで、酒でも飲まなきゃやってられない社会ということが、みんなの了解事項になっているようだ。

ところで、この酔っ払いが携帯で話していた内容がなかなか興味深い。相手は彼に仕事を依頼した会社の「番頭さん」らしいが、その仕事の成果があがらないことを盛んに愚痴っている。その仕事とは何かを探すことらしい。浅草で何日か探し回り、そのあと東京駅の周りでも探したらしい。会話の中に出てきた単語「妊婦」、「最近は大部屋をいやがる」などから、産婦人科の集客だと判断したが、現在そういう商売が成り立つかどうか、もともとそういう商売があったのかどうか、皆目わからない。

うるさくて落ち着いて食べることができなかったが、気を取り直して移動。吉祥寺の町をぶらつこうと思った。散歩をするかどうかは直前まで迷ったが、比較的穏やかな気候だったこともあり、二駅手前の荻窪で降りることにした。

教会通りという気持ちのいい商店街を歩く。何度か折れ曲がって商店街が尽きた先に名前の由来になったセブンスデーアドベンチスト教会がある。商店街の看板に「鐘がなる町」と書いてあったので、一日に何回か清らかな鐘の音が響くのだろう。ぼくは残念ながらまだ一度も聞いたことがない。

青梅街道と環八が交わる四面道というところに出た。それからしばらくはほぼ青梅街道に沿って歩く。荻窪警察署のそばの大きな敷地で大規模な工事をしていた。後で調べたら日産の事業所だった。撤退するのだろうか。そうだとしたら跡地は何になるのだろう。

神社としてはかなり広大な井草八幡宮の横を抜け、善福寺公園へ。鴨たちがたくさんいた。散歩は予定通り吉祥寺まで7.0kmだった。

さて、延長戦だ。吉祥寺の町を少し歩き回った。パルコの地下のブックセンター。伊勢丹は開店30周年なのに、近鉄百貨店は2月20日で閉店だそうだ。吉祥寺はほんとうに大きな町で楽しい。23区外の東京近郊では一番だと思う(二番が町田)。

都心とは逆方向の西国分寺まで出て武蔵野線に乗り換え、終点の府中本町から南武線で帰ってきた。

府中本町で、60前後の男性二人と若い女性一人の三人組といっしょに乗り込んだ。親子でもなさそうだし、日曜日なので仕事帰りというのも考えにくい。府中本町という場所からして競馬場帰りということなのだろう。結構かわいい娘だったのだが、「点五」とか「点ピン」とかいう言葉を平気で使っていた。相当なギャンブルガールのようだ。

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