春未満

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今日も相変わらず風が冷たい。春だなと実感できるのはいつのことだろう。

連休3日目の今日は、どこにいくか今ひとつ心が決まらなかった。『東京日和』の写真も昨日挫折してまたすぐ撮りにいく気にはならなかったし、足に疲労がたまっているので、散歩パワーも全開にはほど遠い。

いくつかあった候補の中から最終的に残ったのはなぜか赤羽。東京の南端の蒲田から、北端の赤羽に向かう。といっても京浜東北線の電車一本だ。

赤羽駅の構内はいつの間にか改良工事も終わり、すっかり小奇麗になっていた。食事をとるため東口のスズラン通りへ。しかし、スズラン通りという名前はあちこちにある。今や「~銀座」よりも多いのではないか。

お目当ては、西洋風のちょっと変わったスープが売りのラーメン屋さん。確か、スズラン通りを越えた先にあったと思うのだが、見つけられなかった。いつか入ろうと思っていたのだが、移転してしまったのだろうか。あるいはぼくの記憶違いかもしれない。

仕方がないので来た道をとぼとぼと戻る。途中見かけてぼくの腹の虫の触覚をくすぐった焼肉系の定食屋ビビンパへ入ることにした。石焼カルビ丼を注文。雨がふっていないのに雨の日用の割引券をくれたので、どうしたのかと思ったが、この店は3月31日で閉店になってしまうとのこと。ビビンパはあちこちで見かけるが、混んでいるところをみたことがない。味も値段も悪くないのだが、なぜだろう。人は毎日焼肉を食っては生きられないということだろうか。ひょっとして狂牛病騒動が尾を引いていたりもするのだろうか。

反対側の西口から散歩開始。駅のすぐ近く、トンネルの両脇に上にのぼる階段がある。階段の上は団地になっていて、雰囲気が一変する。なんか異世界へ続く階段のようだ。しばらくはパノラマを楽しみながら崖沿いの道を歩く。はるか向こう側にはまるで鏡に映したように対称に盛り上がった台地。十条の台地だ。谷間には赤羽西の町が広がっている。

何やら公園らしきものがあったが、向かっている方向とは逆だったのでやめた。しかし、いつものように方向感覚を失って、西ケ丘一丁目と二丁目を一周した末にもとのところに戻ってきてしまった。今度は迷わず公園の方に進む。公園の名前は赤羽自然観察公園。あまり自然を観察するという感じはなく、ただ子供が大勢ではしゃぎまわっていた。

風は冷たいし、足の疲れもひどいので、早めに散歩を切り上げようと思っていた。どうせなら一度もいったことがない常盤台で散歩を終えることにした。もちろん東武東上線沿線は何度も散歩しているのだが、両隣の中板橋、上板橋は何度も通っているくせに、間の常盤台はどうしても行き着けなかったのだ。

今日も道なりに歩いていたら(というよりなぜか避けるように歩いてしまうようだ)中板橋の商店街についてしまった。慌てて方向転換し、ようやく念願の常盤台へ。どうということのない普通の駅前だが、とにかく来ることができてうれしい。

東上線で池袋まで出て丸の内線に乗り換え。御茶ノ水まで。エクセルシオールカフェでコーヒー(ヘーゼルナッツチョコラータ。今日で入るのは二回目だが、味は全体的にスタバより上かもしれない)を飲んだ後、神保町へ。本屋を何件か回る。秋葉原まで歩いて、『しこふんじゃった』のDVDを探してみるが、まだDVD化されていないようだった。

なぜ「しこふん」かというと、映画自体が面白いのでもう一度みたいと思ったのももちろんだが、『東京日和』に出てくる郊外の民家がロケ場所に使われているという理由もあったりする。まあ、気長にいこう。

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