Return To Tokyo

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数日間東京を離れていた。どこにいっていても、帰ってきて、東京の街の匂いをかぐと、安らぎと高揚を同時に感じる。今日は東京を満喫だ。

平日の休みという機会を利用して、昼食は学芸大学の夢呆という蕎麦屋でとることにした。土日は3時で休憩に入ってしまうが、平日はぶっつづけで営業するのだ。

着いたのは3時半ごろだったので、店内はすいていた。雑誌か何かの取材をしているようで、女性の編集者が店主らしき人に質問をしており、巨大な光るオブジェ(料理の撮影用のライトらしい。まわりにビロードのような布がかぶせてある)のまわりで女性カメラマンが忙しそうにシャッターをきっていた。

ぼくが注文したのは「夢呆」という店名と同じ名前の蕎麦。出来上がるのを待っていたら、帽子まで組になった茶のスーツをきっちりと着こなした年配の紳士が入ってきた。この前は田舎そばを二枚注文したのだが、もうこの通り年寄りなので多すぎた、大盛はないのかと、尋ねた。店員の答えは、大盛はないので、まず一枚注文して、それで足りないようであればもう一枚注文なさればいかがでしょう、というもの。老紳士は、結局、二枚頼んで、食べきれなければ、残すことにしたようだ。こういう場合、配慮して、特例で大盛を出すのが、商売をやるものの心意気だと思うのだが。

「夢呆」は、蕎麦の上に細切りの大根、紫蘇の葉、そして白ごまがまぶしてある。量も少なめだし、淡白だが、抜群においしかった。これまで食べた蕎麦の中で一、二を争うといってもいい。

満ち足りたところで、駅に戻り、急行で一駅先の中目黒までいく。そこから散歩開始だ。池尻大橋から世田谷線の西太子堂、若林を通って下北沢まで。8.8kmだった。桜はもう7分から8分くらいほど咲いていた。特に北沢川緑道は道の両側にトンネルのように桜がおおいかぶさっており、涙がでるほど美しかった。多分今週末には満開だろう。

下北沢ではいつものようにヴィレッジバンガードをひやかしてから、スターバックスでコーヒー。そして渋谷へ向かう。

パルコブックセンターで去年の7月に公開されていた映画『ざわざわ下北沢』の脚本を買う。『東京日和』の次くらいに好きな映画だ。早くDVD化されないだろうか。

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