曇っているが、風がさわやかで過ごしやすい日。散歩日和だ。
今までの散歩コースを調べていたら(97年以降の歩いたコースはすべてデータベース化して残してある)、北新宿のある一角を歩いていないことになっていることがわかった。結構感じのいい道で、ニ、三度くらいは行っているはずなのだが、おそらくは96年以前のことなのだろう。もう五年も前だ。
というわけで、新宿からそのあたりを目指して歩き始める。まずは小滝橋通り沿い。食事するところを探してきょろきょろしながら歩いたが、結構にぎやかで楽しい通りだ。
入ったのは遊記というラーメン屋。サラダがついたヘルシーセットを頼む。ラーメンは白湯スープで縮れ麺。こくがあっておいしかった。
新宿保健所という交差点から右斜め前に伸びている道へ。狭くて静かで人の生活が息づいている。緑も豊かで起伏にも富んでいる。そんな道が、ずっと東中野まで続いている。山手通りを渡った先に、高根広場という空き地があった。入り口はとても狭いが、中に進むと何もない原っぱが広がっている。真中には広場の主のような巨木。そのまわりにはベンチがいくつか無造作におかれている。錆びた台車、色とりどりの花。人気はまったくなかった。小さな羽虫が柱を作るばかり。白ばんばというやつだ。
入り口のところの白いビニール紐に束ねられた本。こんなところに詩集でもあればかっこいいが、あるのは新書の経済書ばかり。
その先の駄菓子屋にはたくさんの子供たち。子供ってまだこんなにいたんだ。アパートの入り口のところに、浅黒い顔の女の人(多分外国の人)が物悲しい表情で座っていた。
そこからは中野新橋、中野富士見町、立正佼成会を通って永福町まで。
渋谷に出る。いきなり映画が見たくなった。市川準監督の『東京マリーゴールド』だ。シネパレスに行ってみたら7時からだったので、本屋にいったり、タワーレコードにいったりして、時間をつぶす。タワーレコードではR.E.Mのニューアルバム“REVEAL”を買った。
映画は最高だった。画面に映し出される東京の風景がたまらない。
夢吟坊といううどん屋で食べようと思ったが、何人か待っている人がいる。今日は諦めた。
蒲田に戻ってから、藤原カムイの『町綺譚』の弐を買った。なんか食欲がないので、そのまま何も食べずに帰った。

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