商店街をしらない子供たち

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宅急便がきたので、比較的早い時間に目が覚めた(少なくとも午前中ではあった)。それでも出かけたのは、結局2時半くらいだった。

昨夜観た芝居『上野公園再々々襲撃』の舞台が葛飾区の四つ木だったので、そちらの方にいってみようと思った。そういうことでもないと、あまり東京の東部にいくことはないのだ。散歩をはじめたばかりで、東京をあまり知らなかったころはいろんなところにいってみたが、さすがに最近ではそれぞれの地域の傾向というのがわかってくる。歩いて気持ちいいかどうかと観点で考えると、東京の東部はおおむねあまりいい方ではないのだ。

京浜東北線で上野まで行く。食事をとろうかと思ったが、なんかこれはという店がない。上野は食に関してはだめな街だ。

京成に乗り込んで、青砥まで行った。駅前で食事をとろうと思ったが、さみしい方で下りてしまったらしく、またしても店がない。あるのはどこにでもあるチェーン店ばかりだ。一駅さきの立石まで歩いて、そこで食事をとることにした。立石は葛飾区役所の最寄駅でもあるし、商店街も発達していたはずだ。何かしらあるだろうと思ったのだ。

シンフォニーヒルズは、ちょうど青砥と立石の中間だろうか、その先に立石の商店街。しかし、日曜日のせいかシャッターをおろしている店が多い。あいているのは、思い切り大衆的な食堂と、やはりチェーン店。おいしい蕎麦でも食べたかったのだが、一回りして、結局、てんやに入った。穴子海老天丼690円なり。格別おいしいとは思わなかったが、とりあえず腹は満たせた。

散歩続行。奥戸街道の尽きるところまでいって踏み切りを渡ると四つ木の商店街。京成の線路を弦として、なだらかな弧を描いている。やはり、前きたときよりさびれているようだ。芝居の中でも、スーパーがつぶれたとかいう会話があったが、発展途上の街ではなく明らかに衰退途上の地域だ。そういう場所は、どういうわけか喪服を着た人とよくすれちがう。

四つ木に限らず商店街は衰退していく一方だ。何十年かたつと、商店街の存在をしらない世代が主流をしめるかもしれない。

「パパ、'''ショーテンガイ'''ってなあに?」

「とてもにぎやかな道のことだよ。両側にはお店がいっぱいあって、人がたくさん歩いていたんだ」

芝居の中に四つ木橋のたもとに集まることになっていたので、ぼくも行こうと思っていた。ところが方向を間違えて、ついた橋は木根川橋。待っている人は誰もいなかった。一人寂しく長い長い橋を渡る。

橋の向こう側は京成の八広駅。もとは荒川の河原だから荒川という駅名だったが、いくらなんでもあんまりだろうと思ったのか、数年前に町の名前をとって八広という駅名になった。

そこから少し紆余曲折して、東武の鐘ヶ淵駅で散歩終了。5.6km。ここはカネボウ発祥の地だ。鐘ヶ淵紡績を略してカネボウとなったわけだ。

浅草まで出て、銀座線で、末広町で降りる。秋葉原の電気街を散策。ソフトウェアDVDプレーヤーを物色。今使っているカノープスのWinDVDの新バージョンが発売されているのだが、買おうか、それとも他社のに乗り換えようか迷っていたのだ(WinDVDはどうも音量が小さい)。結局、お目当てのやつの一つがまだ売っていないことがわかったので、次回持ち越し。

閉店間際の書泉ブックタワーで岡野玲子『陰陽師』第4巻を購入して帰路についた。

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