連休最終日の今日は曇って、いくぶん涼しい。何かの贈り物だと思ってありがたく受け取っておくことにした。
最近はほとんど出発地だけ決めてあとはなりゆきにまかせてしまうのだが、今日は地図を見ておおざっぱなコースを決めることにした。実は歩いて気持ちよさそうな道を見つける秘訣を知っている。それはとても簡単で、単に細くて長く続く道を見つければいいのだ。細いということで車の交通量が少ないことがわかるし、長く続くということは古くからある道である可能性が高い。古のメインストリートだ。たとえ人っ子一人歩いてなくても、そういう道にはなんともいえない華やぎがある。
というわけで、東京の北のほうでそういう道を2、3本見繕って、西武池袋線の中村橋から散歩を開始しようと思ったのだった。
今さらながら村上春樹の『ノルウェーの森』を読んでいる。電車の中で読もうと思って持っていったが、単行本なので、ウェストポーチの中に入らずちょっと邪魔だった。
まず食事。乗換駅の池袋で食べることにした。今まで東武デパートで食べていたので、今日は西武デパート。8階のレストラン街へ向う。蕎麦屋、天ぷら屋、軽食・喫茶の店と一通りそろっているが、頭に銀座を冠している店が異常に多い。 その中から、トンカツ屋に入った。チーズトンカツセットを注文したが、麦飯にとろろがついてなかなかおいしかった。
さあ、西武池袋線に乗る。ちなみに中村橋は練馬の1つ先で、各駅しか停まらない駅だ。準急で練馬まで行き、有楽町線から直通してきた各駅電車に乗り換えた。
計画どおり中村橋から散歩開始。とりあえず中杉通りというバス通りを歩く。中村橋と杉並を結ぶから中杉なのだと思うがよくわからない。ところで、曲がるきっかけ(KDDのビル)を覚えてきたのだが、確認できないまま通り過ぎてしまったようだ。結局、途中で道をそれ、なんとか当初の計画のつじつまをあわせた。
歩き始めは涼しいと思ったが、湿度が高いのだろう。やはり汗ばんでくる。たまたま目に入った小公園で休憩した。ブランコと滑り台と、スプリングの台座の上に乗った木馬と、ベンチが2つだけの公園。ぼくは木馬でなく、ベンチに腰掛けた。
下井草の駅前を抜けて、荻窪。環八の手前の白山神社といういい感じの神社で参拝した。一応私的参拝ということにしておく。環八を渡った先には光明院という寺。荻窪の地名発祥の地らしい。通ったのは5時過ぎだったが、少なくともその時間なら自由に通り抜けられるようだ。
散歩は西荻窪まで。7.1kmだった。ほとんどの駅前にドトールコーヒーはある。西荻にないわけはないので、しばし探し回り、予想通り駅のすぐそばで見つけた。フローズンロイヤルミルクティーをはじめて飲んだ。苦くていい。
中央線で新宿方面に向うつもりだったが、突然気が変わって、逆方向の吉祥寺にいった。街の灯りを目の中に収めて、ざわめきを耳の中に収るために、しばしあてもなく歩き回った。こうしてぼくの休みは終わっていったのだった。
次はお盆休みだ。

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