有楽町で昼食。昔何度かいったTIVOLIというレストランに入ろうと思っていたが、もうなくなって別の店になっていた。もともと、料理は作りおきで、暖め方が不十分なまま出したりする店だったから、なくなって当然かもしれない。新しくできた店はVICTORIAN PUBということだったが、今日はもう閉まっていた。
結局、晴海通りを渡ったところにある「おはち」という定食屋に入った。大戸屋と同じく、入るなりレジで注文をしてお金を前払いするタイプの店。この形式は、すぐ行列ができてしまい、席に着くまでに時間がかかるのが欠点だ。注文したのはハンバーグ定食。安くてなかなかおいしかった。
日比谷線で北千住方面に向う。日比谷線と直通運転をしている東武伊勢崎線の、北千住の一つ先の駅小菅が目的地だ。今までおりたころも近くを通ったこともない。すぐそばに東京拘置所があるので、塀の周りの雰囲気がどんなか見てみたかったのだ。
何もない駅前。線路沿いにしばらく歩くと、お堀のような水路にぶつかる。地図でみると拘置所の西側と北側を流れている水路らしいのだが、その向こうは塀もなく普通の団地に見える。拘置所の職員の住宅かもしれない。しばらく歩くとやっと塀が見えた。高い塀だ。ちょっとやそっとじゃ越えられそうにない。周りの水路も実は逃亡防止という役割を担っていて、とんでもなく深かったり、鰐が住んでいたりしたりするのかもしれない。塀の向こう側には威圧的な大きな建物。内側では外側とはちがう時間が流れているのだろう。
塀の周りを離れ、右往左往しながら五反野の駅前通りに出る。もともとはそのまま西新井や舎人など足立区のディープな部分に向うつもりだったが、いつの間にか反対方向の綾瀬川にぶつかってしまう。ここで川を越えるか越えないかの決断をせまられた。川を渡れば足立区というよりは葛飾区方面に向うことになる。結論としては渡ることにした。
川の端のほうで大きな魚(多分鯉)が腹を仰向けにして死んでいた。それを岸にいるカラスがどうにかしてつつこうとするのだが、臆病者のようで、少し足を水に浸したかと思うと、すぐに岸に戻ってしまう。そうこうしているうちに魚は少しずつ流れていく。見ていておもしろかった。
道路の案内板には直進すると水元と書いてある。水元公園は久しぶりだ(調べてみたら1998年の2月以来)。水郷といってもいいような広大な水面が広がっている。ぜひ寄りたくなった。
谷中という住所。台東区の谷中は寺町で、なんともいえない情緒のある街だが。足立区の谷中は、殺風景な場末の街という感じだ。
飯塚橋という橋を渡って中川を越えると、ようやく葛飾区に入る。だんだん夕闇がせまってきた。車ばかりが激しく通る道をひたすら歩く。散歩の楽しみはどこへやら、すっかり惰性で足を前に進めるだけになってしまった。5時半になってようやく水元公園のバス停に到着。夕闇はもうかなり濃い。そこから1km近く先の水元公園に向うか、公園はあきらめておそらく今日の最終地点になるであろう金町に直行するか、またしても決断をせまられる。結論としては、せっかくなので公園に寄ることにした。
すっかり暗くなっていたが幸いまだまだ人はたくさんいた。缶コーヒーをすすりながらベンチに座って、静かに凪いでいる水面を見つめる。やっぱりきてよかった。コーヒーを飲み終えてから、ちょっと散策。夕闇の中に溶け込んでみる。吸い込まれそうなダークブルーに染まる水面。対岸のナトリウムランプのオレンジ色の光がその上に浮かび上がる。まわりには犬を散歩させたり、自転車に乗ったり、恋人と歩いたりする人々の影。夢の中を歩いているような幻想的な光景だった。
そのまま金町まで。9.4kmだった。
常磐線の各駅電車は千代田線と直通しているので、日比谷までは一本だ(JRと他社の直通だとイオカードもパスネットも使えないので、切符を買わなければならないのが玉に瑕だ)。地下のコーヒーショップで休憩したあと、ビックカメラへ。スガシカオのニューアルバム“sugarless”が欲しかったのだが、なんと売り切れ。ビックカメラで買えばポイントをいれて実質19%引きだったのだが。仕方なく蒲田に戻ってから定価で買ってしまった。

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