秋の武蔵野を味わおうということで、三鷹の北口にいくことにした。三鷹には、3回いったことがある。そのうち2回は散歩が目的で、残りの1回は散歩のコースを度忘れして確認するためにいったものだ(記録をつけているので忘れては困るのだ)。その計3回とも降りたのは南口だった。つまり北口には一度もいっていない。そういうわけで三鷹北口だ。
食事をとるために三鷹ロンロンへ。とても狭くて、ひとつのフロアに店が3、4件しかない。吉祥寺ロンロンと比べても圧倒的に狭くて驚いた。5階にあるとんかつ屋いな葉に入る。創業記念かなにかで、厚切りロースカツ定食にドリンクがついたセットが、ふだんより300円安い。かきフライも魅力だったが、値段にひかれてこっちにしてみた。
ドリンクはグラスビール。日のあるうちはアルコールを飲まないことにしているが、たまにはいいだろう。まず、すり鉢がでてきて胡麻をすらされる。黒胡麻だった。白胡麻は経験あるが黒胡麻ははじめてだ。それにソースをいれてとんかつにかけるのだ。とんかつも、とん汁も、付け合せの漬物もすべておいしかった。大満足。おなかいっぱいだ。
散歩開始。予定通り北口へ。駅前には「武蔵野市民文化祭」という横断幕。三鷹なのに武蔵野市?と一瞬思うが、三鷹は、三鷹市と武蔵野市の境界にあって、北口から一歩外に出ると、武蔵野市なのだ。
正面のバス通りから1本外れた静かな道を歩く。しっとりした雰囲気。やはり武蔵野はいい。水道局の手前で左折。チョコレート色とウエハースの色に塗り分けられた水道タンクを見ていたら、デザートが食べたくなった。
武蔵野中央公園へ。敷地の面積は広いが、ただ芝生のグラウンドが広がるばかりで、あまり面白みのない公園だった。中を通り抜けて、西武柳沢方面へ。いつの間にか武蔵野市から出て、この間合併して誕生した西東京市に入っていた。合併後散歩するのははじめて。といってもその前も1度しかないが。
片側1車線しかなく歩道と車道もはっきり分かれていない狭い道を、車がひっきりなしに通り過ぎる。散歩にはもっとも向かない道だ。23区外の小さな市にはこういう道が多いのだ。西武の踏切を渡ったところで、この道に見切りをつけて西武柳沢の駅のほうに向かう。決してにぎやかとはいえない駅前通り。電柱には「富士街道」と書いてあった。練馬区のあたりではある程度大きな道路だが、ここまでくると夕方には車が入れなくなる買物道路になってしまう。しかし、買物といっても店はさびれている感じがする。
まっすぐいくと大きな道路にぶつかりそうだったので、右折して北の西武池袋線方面を目指す。北へ向うその道は交通量も少なく旧道というような風情があってよかった。
やがてひばりが丘へ続くバス通りに出る。だらだらと商店街が続き、ようやく駅前に出た。散歩終了。7.8kmだった。駅前はパルコもあるしそれなりににぎわっている。西東京市で一番大きな街なのかもしれない。西東京という名前もどうかと思うが、ひばりが丘も、歴史を感じさせない、いかにも不動産屋がつけそうな名前だ。実際にひばりはいるのだろうか。
急行で池袋までは2駅。あっという間だ。そこから丸の内線で淡路町へ。駅前のスタバでコーヒーを飲んだ後、久々の秋葉原電気街めぐり(先週は通過しただけ)。
とりあえずの目当ては、miniPCI規格でWOL対応のLANカード。2台あるPCの電源を2回入れるのが面倒なので、1回で済ませようという計画なのだが、Linux機の方はminiPCIのスロットしかないのだ。といっても、miniPCIは一部のノートPC用の規格で非常にマイナーである。しかも、カードはOEM専用で市場には出回っていないらしい。というわけで、もともと、あまり期待していなかったのだ。電気街を何かを探して歩き回るというその行為そのものが楽しかった。しばらく忘れていた感覚だ。
結局、miniPCIのほうは見つからず、代わりにPCIのLANカードLINKSYS LNE100TX-V4 を買った(2480円)。当初は、Windows機の電源を入れてLinux機も立ち上げようというつもりだったが、逆にLinux機の電源をいれてWindows機を立ち上げてもいいと思ったのだ。
やはり電気街はいい。また何か探し物を見つけよう。
帰りの電車の中で、「白い恋人」と書かれた袋をもっている人がいた。下に小さくフランス語で “chocolat blanc et langue de chat”(ホワイトチョコと猫の舌)と書かれている。なんて残酷!というわけはなく、「猫の舌」のような形をしたお菓子のことだろう、と思う。
電車は蒲田の直前でしばらく停車。踏切事故の影響で、前に電車がつかえているらしい。あと数百メートルだったのにとほほだ。

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