昼食は、京急蒲田駅前商店街のパンダというラーメン屋。タンタンメンと餃子がセットで550円というサービス中だったが、心に決めていたサイタンタンメン(620円)を注文してしまった。野菜のシャキシャキ感がたまらないのだ。まわりの客はほとんどタンタンメン単品(350円)かセットを注文しているのを見て少し後悔したが、サイタンタンメンはおいしかった。
京急蒲田駅へ。ホームで若い女性が電話をかけながら号泣していた。どうしたのだろう。人目を避けるようにどこかにいってしまった。
空港線に乗って、1駅目の糀谷でおりる。昔は京急蒲田のそばに住んでいたので、このあたりに自転車でよくやってきたものだ。そのときはとてもにぎやかで楽しい感じがしたのだが、今見るとそれほどでもない。日曜日でシャッターを閉じている店が多いのが理由か、この街が衰退しかけているのか、あるいはぼくの感じ方が変わってしまったのかもしれない。
こっちの方に住んでいたときは、家族のことで不安が多い時期だったが、今よりずっと自由で、街の中に住む喜びを満喫していた。あのときの自由をまた味わってみたいものだ。
商店街をぬけていい感じの住宅地、そして国道15号にぶつかる。大田区体育館では、モノトーンの妙なユニフォームの男たちが頭に白いハタキをつけて行進していた。パレードだろうか。
昔は酒の買出しをするのに、国道15号を自転車で疾走して大森町の酒屋までいっていた。ほかに安売りの酒屋を知らなかったし、大森町の雰囲気が好きだったのだ。ときたまその店で、ファニーフェースの若い女性が店番をしていることがあって、ちょっと彼女の笑顔を見るのが楽しみだったりもした。今日、久しぶりに寄ってみようかと思ったが、店のあった場所にはかわりにコンビニができていた。少し寂しい気持ちになった。でも、大森町の商店街は相変わらずにぎやかだった。
JRの踏切を越え、臼田坂という坂を登る。坂の周りに臼田さんという人がたくさん住んでいたのが由来だそうだ。今でも住んでいるのだろうか。坂を登りきったところにあるコンビニで発泡酒(小泉の息子が宣伝しているやつ)を買った。日も暮れたし、飲んでもいいだろう。なんか飲みたい気分だった。一般の家のような場所に古いスタイルの時計台が建っているのを見かけた。その時計はちょうど5時をさしていた。
西大井の駅からのんき通りというのんきな通りを歩く。のんき過ぎて、道はどんどん狭くなって路地になる。ついには消えてしまうかと思ったその矢先。いきなり前が開けて、戸越公園の駅前の繁華な通りに出る。まぶしさで目がやられそうだ。散歩終了。9kmジャスト。
戸越公園から大井町線と東横線、日比谷線を乗り継ぎ、日比谷へ。ビックカメラで蛍光灯を買った。2つのうち1つが切れていたのだ。切れたのは、前の家から持ってきた蛍光灯だった。ずいぶん長くもってくれたものだ。
帰りの電車の中で、前に座っていた女性の目が泣きはらしたように赤かった。なんか、そういう光景をよく見る。秋のせいだろうか。

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