まず床屋にいった。1ヵ月半ぶりのさっぱりだ。
多摩川線と東横線を乗り継いで渋谷に向う。うどん屋夢吟坊で昼食。以前は土日は2時から中休みに入ってしまったが、最近休みなしで営業するようになったらしい。渋谷ではその方があるべき姿だと思う。かき揚げ丼を注文。丼もかなり大きいが、うどんまでついてくる。ここにはおなかをすかしていくべき店だが、今日はちょうどぺこぺこでよかった。
井の頭線で明大前に行く。井の頭線では急行が停まり、京王線では特急が停まる駅だが、街は意外なほど小規模だ。2ブロック歩くだけで入りくんだ住宅街に入り込む。目の前には、熟れすぎたみかんのようにぶよぶよと膨らんだ太陽が、今にも沈みかけていた。
何度もT字路にぶつかってくねくねと曲がりながら桜上水方面へ。松原高校の前で何年も前にこのあたりを通ったときのことを思い出した。体育館か何かの工事中でものすごい轟音があたりに響いていて、そのときの不快さを今でもありありと思い浮かべることができる。何でこんなにはっきり覚えているのだろうと、家に帰ってから考えてみたら、その場所を通ったちょうどそのときに、ある不安が脳裏に浮かんでいたということを思い出した。その不安と轟音がセットになっていて忘れがたい記憶になってしまったわけだ。記憶というものは面白い。
元は小川が流れていた細い路地を通って桜上水の駅前に出る。もう完全な夕暮れだ。だが散歩は続く。
永福町と西永福の中間あたりで井の頭線の踏切を渡り、大宮八幡の方に出る。神社と高千穂商科大の間の暗い路地につい足を踏み入れた。街灯の明かりも届かない暗がり。通り抜けたらヤミクロになっていそうだった。善福寺川を渡って延々と、覚めない夢のように同じような街並みの続く道を歩く。このあたりの地名は成田(東、西)。一見由緒がありそうだが成宗と田端の合成地名だ。
青梅街道を渡ると阿佐ヶ谷のパールセンター商店街。ジャズストリートという催し物が開催されていて、「うみねこや」というアカペラのコーラスグループの路上ライブを聴くことができた。商店街のはずれの方で見物客が少なかったので、今ひとつ盛り上がりにかけていたようだ。街にはなぜか仮装して練り歩く人がちらほら。ちょうどハロウィンなので、ジャズのお祭りにそういう服装で参加しているのかもしれない。駅前ではライブの真っ最中。こちらはたくさんの人で混雑していた。
散歩は阿佐ヶ谷で終わり。7.6km。
中央線で秋葉原に向う。ブラボーミュージックをやっていたら久しぶりに聴きたくなったので、石丸電気でドボルザークの「スラブ舞曲」のCD(Grammophon:Pletnev 指揮 ロシア国立オーケストラ)を買った。ビックカメラやヨドバシではCDが実質19%引きで買えるご時世だが、クラシックは石丸電気で輸入版を買った方が安いし、品揃えが圧倒的に多い。
クラシックは意外とジャケットに気を使っていないレーベルが多く、地味な単色の背景に作曲家か演奏者の写真があるだけとか、趣味の悪い模様がちりばめてあったりとかいうのがよくある。その中で Grammophone は飛びぬけてセンスがいいので、つい選んでしまうのだ。
もう一つのお目当て、マウスを物色したかったのだが、こちらは有楽町のビックカメラにいくことにした。マイクロソフトからいくつかマウスの新製品が発売されている。ワイアレスに興味があるので Wireless IntelliMouse Explorer という製品を実際に触ってみたが、大きくて手になじまないし、不恰好に見えた。代わりに Logicool の Cordless Optical Mouseを買ってしまった。こちらの方がコンパクトでおしゃれだし、しかも値段もずっと安い。
カフェで休みたかったので、ぶらぶら歩いた。宝塚劇場の前を大勢の女性が取り囲んでいた。誰かが出てくるのを待っているらしい。
結局新橋の手前のエクセルシオールカフェに入った。昼食を遅い時間に多めに食べてしまったので、夕食はここでデニッシュ1つ食べてすますことにした。友だちにPHSからメールを送ろうとしたが、慣れないキー操作で手間取っているうちに電池切れ。とほほだ。

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