雨季雨季

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何かの呪いのように雨が降り続く。まるで雨季のようだが、うきうきはしないで、気持ちは沈むばかり。

夕方にはやむということだったので、待ってから出かけようかと思ったが、おなかもすいてきたし待ちきれずに、3時過ぎにカサを持って家を出た。

郵便受けをあさったら、ようやくNTTから9月分の請求書が届いていた(ADSLの料金は通常の電話代と別の請求になっていたことに気がつかず2ヶ月支払いを止めてしまっていた。おまけに9月分の請求書を紛失。再発行を依頼していたのだ)。支払いができるコンビニが駅までの道にはない。駅の反対側の東口に出ることを余儀なくされる。駅前のローソンはえらく混んでいたので、少し離れたセブンイレブンまで歩いて、支払いをすませた。これでNTTへの借りはなくなった。

セブンイレブンの近くのモスバーガーで遅い昼食を軽くすませた。

しながわ区民公園でタイのお祭りがやるよと会社の人に聞いていた。東京にいながらそういう異国情緒が味わえるせっかくの機会なので散歩の途中に寄ってみようと思っていたが、あいにくの雨。多分やっていないとは思ったが、ほかの場所を散歩することもできそうもないし、とりあえずいくだけいってみることにした。雨で閑散とした公園に一人たたずんで、本来開かれるだった祭りに思いをはせるのも一興だ。最寄駅は京急の大森海岸だが、散歩をしようという一縷の望みを捨てきれず、少し離れたJR大森駅から歩いてみることにした。

冷たい雨が降りしきる中、少し遠回りをしてしながわ区民公園に向った。モノクロームに塗りつぶされた街の中で、ただ葉の緑色だけが鮮やかに映えている。途中、タイ人らしい女の子二人づれがきょろきょろと歩いているのを発見。どうやら公園に向っているらしい。ひょっとしたらやっているかもしれないとささやかな希望をもった。

住宅地の人通りが少ない道をしばらく歩くと、右手に公園の入り口に続く小道があった。道を進むにしたがって人のざわめきが大きくなっていった。入り口にたどりついて見渡すと、中にはカサをさしながらたくさんの人がうろうろ歩き回っている。ジャングルで道に迷っていたときに村を発見したような感じだ。

公園そのものはかなり広いが、祭りが行われているのは、入り口のそばの広場のまわりだけのようだ。広場の中央の池(というよりくぼみに雨のせいで水がたまっただけかもしれない)の周りに露店がいくつもいくつも並んでいる。まずは一通り見てまわることにした。やはり食べ物がメイン。タイ料理は好きだが、さっき食べたばかりでさほど食欲がない。おまけにカサをさしながら立って食べるのはいやだったので、パスした。多分後悔するだろう。

一周したところで、ちょうど舞台の上でショーのようなものがはじまった。色鮮やかな民族衣装をまとった女性たちが、タイの音楽にあわせて踊る。タイの女性は美しい人が多い。踊りは古典的な様式を感じさせるもの。指先の細やかな動きが観ていて飽きなかった。

カサを持ちながら立ち尽くしても仕方がないので、踊りが終わったところで、その場をあとにすることにした。来年は晴れるといい。

ついでに散歩も断念。来たときとは別の道をたどって大森駅に戻った。

さて、今日は7時から下北沢で芝居見物だ。電車で何度も乗り換えるのが面倒だったので、バスでいくことにした。大森から新代田まで環七を走る路線がある。

駅前の乗り場についたのが5時26分。時刻表を見ると、32分発。ラッキーと思ったが、バスは10分以上遅れて到着した。途中の道も混んでいて、乗客の乗り降りも激しいので、終点の一つ手前の代田四丁目(小田急の世田谷代田のそば)についたのは結局6時30分過ぎ。バスから降りたらようやく雨があがっていた。下北沢までの道を散歩気分で歩いた。できればほんとうに散歩で歩きたかった。雨がほんとうにうらめしい。

劇場についたのは6時45分くらい。観劇の前に食事をとろうと思っていたが、無理だった。

芝居は最高。笑った、笑った。隣に座っていた女性二人連れの一人が、上演時間が休憩15分をいれて2時間40分というのを聞いてしきりに困っていた。後に約束があるらしい。案の定、休憩後いなくなってしまった。芝居を観るときにはあとに約束を入れないのが基本だ。

芝居がはけたのは9時40分。下北沢の沖縄料理屋で、豆腐ちゃんぷる定食。遅い、遅い夕食だ。

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