この前、佐藤信介(『ざわざわ下北沢』の脚本を書いた人。最近はアイドル映画みたいなものを撮っているようで残念。今の日本映画の現状では仕方ないが)の『正門前行』という映画をビデオで見た。とてもよかった。主人公が座るベンチの向こう、茫漠とした草地の向こうにそびえる高木が印象的だった。そのロケ地が小金井公園だったので、いくことにした。先月に続いて二度目だ。
高田馬場で西武新宿線に乗り換え。急行で花小金井まで乗る。せっかくこんな遠くまで来たのだからピクニック気分を味わおうと、公園でサンドイッチを食べることにした。駅前でパン屋を探す。右往左往して見つからず、いったん歩き始めて、通り過ぎてから気がついた。ちょうど曲がり角にあるサンマリーというパン屋。うれしい。3ピース入りのサンドイッチ、その店のなんとかさん(フルネームが書いてあったが忘れてしまった。すいません)という人が作ったレーズンクリームのパン、それに牛乳を買った。
踏み切りをわたってすぐに多摩湖自転車道という落ち葉が敷きつめられた気持ちよさそうな道に入る。その名の通り自転車が多い。その道ともすぐに別れを告げ、小金井公園と小金井カントリークラブの境界の小道をゆく。これまた木の香りが濃厚に漂ういい道だ。右をみても左をみてもそういう道が続く。まさに武蔵野という感じだ。
公園の中に入ったら例の高木が見えた。休日で人が多いので、今ひとつ雰囲気が違う。
今日のもうひとつの目的は小金井公園の中にある江戸東京たてもの園。昔懐かしい建築物が復元されて展示されている。その建物を撮るためにちゃんとデジカメも用意してある。中に入る前にまず食事。買ってきたパンをぱくついた。もちろんとてもおいしかった。
400円の入場料を払ってたてもの園の中に入る。西側には茅葺屋根の農家とか、田園調布のモダンな家とか、常盤台写真館などいろいろ。茅葺屋根の家では、茅に虫がつかないよう毎日囲炉裏に火をたくそうだ。ぼくが一番興味があるのは、やはり東側の下町仲通りという一角。銭湯や、文具店(武居三省堂という名前。本屋の三省堂の前身かもしれない)、花屋、酒屋、うどん屋、小間物屋、荒物屋などなど。都電の車両や交番もある。
今日は写真を撮るだけで精一杯で、中を見たり、説明をきいたりする余裕がなかった。次回に残しておくことにする。
散歩再開。公園の中を、西、都心の方向に歩く。歩いているうちに、公園の中か外かはわからないが、菜園が立ち並ぶ通りに出た。その通りを長いこと土を踏みしめながら歩いていたら、自分がずっと前からそういうところを歩いていたような気がした。しばらくいくと昔懐かしい手押し車の焼き芋屋があった。まだたてもの園の中かと思った。店をやっているのは意外にも若い男。芋は大好きなので買おうかとも思ったが、ちょっと気がひけてしまった。
公園の外に出た。五日市街道をしばらくいって、右折して曙橋という橋を渡る。そういえば昨日神田川を渡ったのも曙橋だった。
中央線と西武多摩川線の踏切を続けざまに渡る。そのまままっすぐ歩くと武蔵境の駅。大きなイトーヨーカドーもあるし、かなりにぎやかできれいな街並みだ。ここで今日の散歩は終わり。6.8km。歩いていて、武蔵野は、紅葉の色が濃いと感じた。
吉祥寺でおりるかどうか迷ったが、結局新宿まで出てしまった。ヨドバシカメラをひやかしてから南口の方へ。サザンテラスはまばゆいばかりのイルミネーション。目がくらみそうだ。橋を渡って東急ハンズへ。知恵の輪を買った。会社で誰かがもってきていたのをやったらはまってしまい、ほかのがほしくなったのだ(正確には、そう思ってから長いこと忘れていた)。買ったのはキャストパズルというシリーズものの中の、LABYというやつだ。
あと、紀伊国屋で、久々に美術手帖を買った。12月号の特集は「奈良美智読本」。
ドトールでラテを飲んだ。あれ、こんな味だったかという感じ。コーヒーにかすかにアンモニア臭があり、ラテには向かない豆を使っているようだ。というかドトールでラテを飲んだことはなかったかもしれない。スタバのほうが10倍おいしい。
代々木から帰った。

コメントする