棒にあたる

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昨日から兆しはあったが、風の強い寒い一日。

2時過ぎに家を出て池上線で大崎広小路へ。駅前の交差点では小さな紙袋が風に吹かれて、ビルの5,6階の高さまで舞い上げられている。そこから5分ほど歩いて遊庵という蕎麦屋に到着。3時までの営業なので心配だったが、ぎりぎり間に合った。ぼくが席に着いたすぐあとに暖簾がとりこまれた。いつものようにきつねせいろを注文。おいしかった。

そのまま散歩開始。五反田駅を越えて山手線の内側に入る。桜の木が並ぶ石畳の坂を上ると、猥雑な街並が一変してお屋敷町になった。池田山と呼ばれる地域だ。

電柱に、緑色のペットボトルを逆さにして、飲み口のところに木の枝を2本水平に組み合わせたものがぶらさがっている。カラスよけかもしれないが、何かの儀式に使う奇怪なオブジェのように見える。

以前行こうとしてたどり着けなかった池田山公園にいってみようと思った。地図で見るとそちら側からでもいけそうだったのだが、高い塀が道をふさいでいる。しかたなく迂回して、ようやく到着。庭の美しさが売りのようなのだが、今日みたいなうすら寒い日にはゆっくりと庭を見る気持ちにならない。人気も少なくてさみしいし、早々と立ち去ってしまった。

そこから北にちょっとした寺町がある。谷中ほどではないが、何軒も寺が立ち並んでいる。奥まっているので、わざと通ろうと思わなければ通ることはないだろう。今日はCLIEに地図を入れてきたので気がついたのだ。白い土塀がきれいだった。

外苑西通り、通称プラチナストリートへ。なぜプラチナかというと、町の名前が「白金」だからだ。寒いのにオープンカフェでお茶をしている人たちが何人もいた。

都バスと何台かすれちがった。どれも車体広告がある。基本的には賛成だが、リゲインとかじゃがりことか色のどぎついのはどうにかならないだろうか。

広尾を通って表参道まで。7.8kmだった。

銀座線と丸の内線を乗り継いで、また新宿に出る。地図ソフトを買ってしまうことにしたのだ。まずヨドバシカメラをのぞくが、おめあてのソフトは売り切れ。昨日は1つだけ残っていたのだが。昨日1つだけ残っていた地図ソフトはもうなかった。

ほかを回る前にまずはスターバックスで休憩。あともう少しだったポール・オースター『鍵のかかった部屋』を読み終えた。『偶然の音楽』がよかったので、「つんどく」の山からひっぱりだしたのだ。それにしてもポール・オースターの小説には自ら人生を棒にふろうとする人たちが必ずでてくる。ぼくは歩いてばかりなので、せいぜい棒にあたるくらいだ。

東急ハンズでまた知恵の輪(先週買った難易度4のやつがあっけないほど簡単だったので、反省して難易度5のやつ、ハート型だ)を買った。

東口に回ってビックカメラへ。お目当ての「ジオアトラス2002 東京都」は1つだけ残っていた。もちろんすぐにレジに持っていった。値段は高いが住宅地図並みに詳細な地図もついているし、散歩の経路の記録という目的を別にしても面白いソフトだ。たとえば「~駅の周りのパン屋さん」という探し方ができる。散歩のときの昼飯が楽しくなりそうだ。

最後に紀伊国屋で、川上弘美の最新エッセイ集『ゆっくりさよならをとなえる』を買った。小説はほぼ読み尽くしたが、エッセイは初めてだ。

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