人工の空虚

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晴れてはいるが風の冷たい日。

東京へ向かう電車の中で、前に座っていたカップルが、マクドナルドのハンバーガーやらスープやらシェイクを食べていた。ロングシートの通勤電車でテーブルなどはないので、とても食べにくそうだった。なんでそこまでして車内で食べるのかとても不思議だった。マクドナルドなんてどこにでもあるだろう。

八重洲地下街で昼食。ラーメンが食べたかったので和歌山ラーメンの店に入る。ネギチャーシュウメンというのを食べてみたが、チャーシュウの脂身が多すぎて今ひとつ。麺は極細、スープは見た目よりはあっさりしている。ラーメンに関してはずぶずぶの素人なので、絶対的な評価はできないが、この前入った中野のラーメン屋のほうがおいしいと思う。

秋葉原経由で総武線の平井へ。隅田川と荒川にはさまれた島のような地域。南口の商店街はかなりにぎやかだが、今日は北口に出て、ちょっとさびれた商店街を新小岩方向に歩く。

荒川に架かる平井大橋という橋を渡る。上から眺めると、荒川はあまりにも広大すぎて、川という感じがせず、ただ茫漠とした何もない空間のように見える。それを何十年も前に人間が掘ったのだ。人工の空虚。

荒川を渡りきって一息つく暇もなく中川を渡る。なぜか橋の欄干に透明のプラスチックが設置されている。風除けだろうか。それにしては荒川の方にはないのが謎だ。

新小岩中の前の道を北へ。上平井という交差点から細くて曲がりくねった路地に入る。東京の東側、いわゆる下町の方は、車の通る広い道はとても殺風景なのだが、こういう路地を歩くのはとても気持ちいい。その割にあまり歩かないのには、二つ理由がある。一つは、散歩の後半、疲れてきたり、寒くなってきたりすると、遠回りになったり迷子になるのは、どうしても避けてしまうからだ。もう一つは、あとで散歩の経路を記録している都合上、何度も曲がったりすると、わからなくなってしまう危険性があるから。一つ目は仕方ないが、二つ目の理由は本末転倒なのでどうにかしたいところだ。

同業の某メーカーとは打って変わって安泰の森永乳業の前を通って、葛飾区総合スポーツセンター。その脇の奥戸橋を渡る(書いてて気がついたが奥戸橋とオクトパス(蛸)は似ている)。

シンフォニーヒルズの前を通って、お花茶屋まで。7.8km。「おばな」ではなく「おはな」と読むことにあらためて気がついた。茶屋の看板娘のお花さんにちなんでつけられた名前なので、当たり前だ。さぞ美人だったのだろう。

京成線で上野に出た。ちょっと歩いて御徒町駅前のスタバで休憩。二階にはオープンテラスがある。今日は寒くてみんな敬遠していたが、春になったら、あの席に座ってコーヒーを飲むのもいいかな、と思った。

ところで、梅の花の香りは、まぼろしかと思えるくらいはかない香りだそうだ。

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