まず図書館へ。だが、なぜ野球のエース番号が18かという謎は解明されなかった。だが本に囲まれているとなぜか幸福感を感じる。森の中ではフィトンチッドという物質が出るように、本も何か人をリフレッシュするような物質を出すのかも知れない。考えてみれば紙は木から作られる。
渋谷経由にするかどうか迷ったが、結局ニコタマまわりで用賀にいった。渋谷の乗換えを考えるとそのほうが近そうだ。
久々にパークブリッジを渡って砧公園の中に入る。家族連れやらアベックやらですごい賑わい。芝生にシートを敷いてただただ寝転がっている人たちもいる。気持ちよさそうだ。
世田谷美術館に入る。知り合いの人のお母上が区民ギャラリーに絵を展示しているというので見にいったのだ。値段は無料。先週に続いて今週も無料で絵をみることになる。
最初間違えて地下の作品受付コーナーにいってしまい、ひまそうに机に前に座っている男性に物憂げな視線をなげかけられた。ポケットの中に入っている紙くずをオブジェとして展示してもらえばよかったか。
会場は一階。また間違えて、ちがう団体の日本画・水彩画が展示されているパーティションをうろうろしながら、お目当ての作品がない、あれおかしいと、狐につままれてみたりした。二週くらいしてようやく気がつき、隣のパーティションへ。ありました、三点確かにありました。「たいして上手くない」といわれていたが、なかなかどうして、非の打ち所なく描けているなあ、と感心した。アマチュアの人の描いた絵がこのように展示されているのを見るのははじめてだが、お金を払って入る展覧会で見るプロの絵画との違いはなんだろうと考えてみた。確かにちがうのだが、それが何かよくわからない。
歩き始める前に公園のベンチに座って休憩。実は気分が鬱だったが、こうして絵を見たり、公園の中を歩くことで少し回復。そのことに感謝しよう。
稲荷橋のバス停前で公園の外に出る。気持ちのいい路地をぬけ、いったん祖師谷大倉方面に向かうが、大蔵病院前に戻ってしまった。病院前の喫茶店のハンバーグを見てまだ食事前だということを思い出すが、暗くなってしまうのがいやだったのでその場はそのまま歩く。日大商学部前の道から東宝撮影所へ。撮影所前のレストランでは何かのパーティのようで、盛装した男女(男は西洋系の外人が多かった)が店の前で記念写真を撮ろうとしていた。
町名が成城に変わる。武蔵工大付属や砧中など学校にはさまれた路地から小田急の線路にかかる富士見橋へ続く道へ。橋を渡って、chez soiという自宅を改装したようなケーキ屋のところで左折。崖沿いの道をゆく。名も知らぬ色とりどりの花がまるで夢のように次から次へと現れては消えていった。
いつの間にか調布市。山道ですっかり方向感覚を狂わされて再び世田谷方面へ。世田谷区と調布市の境のバス通りからにぎやかな商店街をぬけて仙川まで歩いた。10kmちょうど。
さすがにおなかがへったので駅前のふらんす亭で食事。ふだん1960円のレモンステーキが半額というのでそれを注文してみたが、食べた感じは980円相当。値段に応じたおいしさだった。
渋谷へ。日本の野球の歴史についての本と『墓場の鬼太郎』を求めて、本屋をいくつかはしごしてみるが、どちらもみつからない。それでも本に囲まれているいるのは幸せだった。

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