もうひとつの朝

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今日は午後一時から初台で芝居を観る予定(岩松了作・演出『「三人姉妹」を追放されしトゥーゼンバフの物語』)。いつもならまだ惰眠をむさぼっている時間に家を出た。

それくらいの時刻の街にはなんともいえない初々しさがあるが、いつもより人が多くて電車が混んでいるのが玉に瑕だ。

心持ち早めに出たつもりだったが、京王新線の乗り継ぎが悪く、結局着いたのはぎりぎりの時間だった。場所は新国立劇場の小劇場だったが、ついいつもの習慣で東京オペラシティの方に出てしまい、ちょっと時間をロス。それでも席に着いてから開演まで5分以上余裕があった。

15分の休憩をはさんで、2時間30分の芝居。椅子が余りよくなくて、腰が痛くなった。

芝居が終わったのは3時半。東京オペラシティの地下のイタ飯屋でオムライスでも食べようかと思っていたが、考えてみたら、もう昼の部は終わっている時間だった。食べるところを探し回るのも面倒なので、そのまま歩き始めることにした。

今まで暗い劇場の中にいたせいか外はまばゆいばかりに輝き、空気はひきしまり、薄日がちらちらと眠たげにまたたいて、季節が変わった最初の日の朝のようだった。なんだかどこへでもゆけそうな気がした。

路地を選んで笹塚方面へ。マイクロソフトの前を通って、東北沢から下北沢に出る。いつもにもましてすごい人出。

真竜寺の前を通りかかった。『ざわざわ下北沢』という映画に出てきた寺だ。天狗の巨大な面が有名。せっかくなのでお参りしていくことにした。境内では犬を連れた若奥様風の女性が二人で立ち話をしていた。片方の人の連れている犬はその寺が大好きで、毎日来ないと気がすまないそうだ。ぼくが見ている間に、そこから立ち去ろうとしていたが、犬はなかなかそこを動こうとしなかった。

茶沢通りを三軒茶屋まで。7.4km。駅前のとんかつ屋で昼夜兼用の食事。ヒレカツ定食を注文。トン汁がつくのがうれしい。さらにスタバで一息入れる。

神保町へ。三省堂をうろついてみるが、特に何も買わなかった。秋葉原まで歩き、石丸電気。ミシェル・ルグランの「ミシェル・ルグランの世界」というCDを買った。甘ったるい弦の調べがいかにもイージーリスニングという感じだった。もう少しジャズっぽいものを期待していたのだが。

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