買出し

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毎日散歩をしていると、当然ながら足を中心として体に疲労がたまってくる。それだけでなく、歩いていくときに、こっちはこの間いったばかりだとか、あっちは雰囲気がよくないとか、楽しくない考えが浮かんでくるようになる。

というわけで、今日は散歩はやめて、どこか広い場所で腰を落ち着けて過ごすことにした。思い浮かんだのは上野公園。

人ごみをかきわけて公園の南側の比較的すいている方に向かい、ひとまず敷石の上に腰をおろした。そのあたりで『菅公詠梅』という立て札を見つけた。「東風吹かば/においおこせよ/梅の花/あるじなしとて/春な忘れそ」。多分菅原道真が左遷させて京を去るときに詠んだ歌だろうか。とてもいい。

上野の森美術館でおもしろそうな展覧会をやっていたので入ることにした。「第20回上野の森美術館大賞展」だ。値段は600円。作品がみんなバラエティーに富んでいてとてもおもしろかったが、大賞作品はなぜそれが大賞なのか納得できなかった。黒と白がうねうねしているだけに見えた。

美術館を出てあたりをぶらぶらする。東照宮でぼたん祭りをやっているというので入ろうとしたが、600円というのを見てやめた。展覧会と花が同じというのは納得できない。

さらにぶらぶら続行。そうしているうちにおなかがへってきた。いったん公園を出て、根津方面に向かう。この間、工事をしている最中にもめていたルネ上野桜木というマンションが完成していた。なかなか立派なものだ。抗議文が書かれた黄色い貼り紙はすべて撤去されていた。和解したのだろうか。

根津駅の手前のパン屋でパンを買った。そう。公園に戻って食べるつもりだ。タイ風グリーンカレーパンと、チリソースのミートパイ、それにアンパンという珍妙なとりあわせ。帰りは来るときと全く同じコースをたどって帰った。散歩のときはできるだけ同じコースを歩かないようにするので、散歩ではないというデモンストレーションのつもりだ。

さっき見つけておいた東京都美術館そばの円形の休憩所にいく。石のベンチとテーブルまであるのだ。公園内はどこも混んでいて座る場所を確保するのも大変なのだが、なぜかここはすいている。席を確保してゆっくりと食事を楽しんだ。食べながら見上げると、天井の4つの方向にそれぞれ言葉が書いてある。「みんなに公平か」、「好意と友情を深めるか」、「みんなの為になるかどうか」、「真実かどうか」。この言葉による結界のせいで人が寄り付かないのだろうか。

すぐそばで児童書のフェアがやっていた。各出版社が露店を出している。中に紙芝居の実演をしているところがあった。

なおもぶらぶらと休憩を繰り返したが、5時を過ぎて風が冷たくなってきた。7時から天王洲で芝居があるので、早めに乗り込むことにした。

浜松町からモノレールに乗り換え。モノレールでもSuicaが使えることを確認した。

時間があったので天王洲をぶらぶら。といってもほとんどの時間、運河沿いのベンチに腰をかけていた。

観た芝居(というかライブといったほうが正確らしい)はシティボーイズ ミックス PRESENTS「パパ・センプリチータ」。テレビで何度か見たが生でみるのははじめてだ。おもしろかった。

9時ごろ芝居が終わったので、品川まで歩くことにした。赤く輝く東京タワー、青くライトアップされた船が幻想的。運河沿いの人気のない道をさくさくと歩いていたら、思いがけず雨がちらほらふってきた。

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