実在しない人のいる町

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曇りだしちょっと肌寒いが、心がとても軽やかでなんだかとても気持ちのいい日だ。

HDDが壊れたので秋葉原に買いにいくことにした。といってもその前に散歩ができないわけはない。強いて気にかけなければいけないことを挙げるとすれば、散歩は東京の東部にしておいた方が秋葉原に出やすいということくらいだ。

というわけで秋葉原で総武線に乗り換えて小岩に出た。まずは食事。小岩駅に隣接するPoPoというショッピングセンターの中のトプカというカレー屋に入った。注文したのは欧風チキン野菜カレー。初老の夫婦と若い浅黒い肌の外国人女性(アフリカ系ではなく南アジア系のような感じ)という組み合わせの客がちょっと気になった。どういう関係なのだろう。ホームステイ?息子の嫁?従業員?いろいろ考えられる。カレーはおいしかった。

もともと北の柴又方面に向かうつもりだったが、南口の商店街の感じがよかったのでちょっと寄り道することにした。駅前の銀行でハードディスクを買うお金をおろしてから昭和通りという商店街に足を踏み入れる。最初の信号を渡ると店の並びも人通りも閑散としてきたので、気持ちのいい路地にそれてしばらく歩くと柴又街道にぶつかった。

柴又街道を駅に戻る方に進むが、駅から続く別の商店街にぶつかったところで、その通りを東に入ることにした。篠崎街道にぶつかる前に左折。総武線の高架をくぐった。結局は、小高く盛り上がった京成の線路に阻まれて、篠崎街道を歩くことになった。ちょっと退屈だが、交通量はそれほど多くなく、まあまあ歩きやすい。一応曲がる機会をうかがいながら歩く。目の前に江戸川の土手が見えたところで、左折して西へ。かなり小岩駅から歩いたはずなのに、まだ住所が北小岩だったり京成小岩という文字がやたら多く目につくことに少し驚いた。ぐるっと遠回りして小岩の中心地にもどりつつあったのだ。

ようやく住所が柴又に変わった。北総公団線の高架をくぐって、緑道のような細い路地に入る。普通の民家のような家の窓にキティーちゃんをはじめとしたぬいぐるみがたくさん飾ってあった。表に回るとショップなのかもしれない。その先に象の糞のかけらのような塊と、群がるハエ。耳元をかすめて気持ちを不安にさせる。弱った猫が黄色い目を節目がちにしている。なんだかそのあたり一帯に悪い気が立ち込めているようだった。空気の流れが停滞した場所。

寅さん記念館の西側を通り山本亭という休憩所のようなところの庭を通り抜けて、帝釈天の境内へ。境内に入るのは初めて。靴を脱いで、お堂の前に立ち一応参拝をしておいた。

有名な参道の商店街を通り抜け、柴又の駅前へ。さらにてくてくと金町公園まで歩いて休憩。公園前に。警察の立て看板があって、女子大生殺人・放火事件の情報を求めていた。事件はこのあたりで起きたようだ。

京成の線路とひとつ離れた道を歩いて金町駅前、その手前で商店街に入った。アーケードがちゃんと整備されているわりにはやけに人通りが少ない。トンネルをくぐって北口へ。

本来ここで散歩を終えてもいいのだが、金町に来て水元まで足を伸ばさないのがとてももったいないことのように思えたので、もうひとがんばりすることにした。最短経路ではなく北口駅前の昌明通りという通りに寄り道。だが、すぐに商店街は終わってしまった。ちょっと間違えて松戸との間の葛飾大橋の方に来てしまってどうしようかと途方にくれたが、突如目の前に水元公園という文字。とりあえずほっとした。とはいってもいわゆる水郷といわれる水元公園からは遠くへだった場所。犬の散歩をしている人しかいない。そこから2kmちかく歩いて、ようやく水辺にたどりついた。ベンチに座ってぴくりとも動かない静かな水面をながめた。

公園を出て、大通りのバス停へ。そこで散歩は終わり。11.7km。できれば今通ってきた金町とは別のところにいきたかったが、逆方向のバス停は戸ヶ崎操車場など、そこからどこも行き着けないところに向かうバスばかり。仕方なく金町行きのバスに乗り込んだ。ものの10分ほどで着いた。

JRで秋葉原へ。改札の手前で会社の同僚にあった。東京は狭い。

軽く価格調査をして、IBM製の80GBのハードディスクを買った。何と税込み13000円ちょっと。とても安くなっていて驚いた。

今日の締めにスタバで休憩。とても充実した一日だった。おっと、まだ終わるのは早い。これからPCの復旧作業が待っている。

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