もともとは横浜でも歩こうかと思っていたが、東京オペラシティーアートギャラリーが今日まで半額だというので、急遽初台へ向かう。
途中新宿で食事。三国一といううどん屋に入る。サラダうどんを食べるつもりが、つい本鴨ねぎうどんという温かいうどんを注文してしまった。悪くはないがやはりサラダうどんの方がおいしい。
京王新線で一駅目、初台に到着。アートギャラリーに直行する。今日展示されているのはダグ・エイケンの「ニュー・オーシャン」。ビデオ作品だ。「オーシャン」という言葉からわかるように、「水」をテーマとする作品ばかりが集められている。入って最初の作品、“thaw”は氷河が素材となっていて、氷の割れる音や水の滴る音を聞いているだけで、体にまとわりついていた外の蒸し暑い空気が引き剥がされた。
不可思議な映像を見ながらゆったりとした別世界の時間が流れる。
2階に上がって、まず収蔵品展を眺める。よくここで展示されている難波田龍起の、青が基調となっている作品ばかりが集められていた。
次に若手作家を紹介する“project N”というコーナー。大塚泰子という人の作品。ここに展示されているのはどういうわけかミニマルな作風の人が多いが、今回もその例に漏れない。「水の彫刻」といういびつな形の小石を水色に着色した作品を見て、若い女性が微笑んでいた。よほどその作品が気に入ったようでいろんな角度から何度も見つめている。なんか作品より、その好奇心にあふれた表情の方がよっぽど魅力的だった。笑顔は無償でもらうことのできるものなかで、たぶん最高の贈り物だ。
バスで渋谷に出る。正確には渋谷のひとつ手前の神南一丁目というバス停で降りた。今日の散歩はここがスタートということになる。
代官山。大通りに提灯が吊り下げられていたが、どうも似合わない。
旧山手通りを渡って脇道をちょっと進むとかなり広い空き地がある。代官山にも中目黒にも近く利便性が高いところなのだが、なぜか何年も空き地のままだ。まわりは針金の柵で囲まれていて、中央に一本歩行者がショートカットできる道がある。夜通るのは初めてだったが、街灯がないのでほとんど真っ暗闇だ。ちょっと闇に慣れた目で見ると、柵の中に人が入り込んで何やらしている。年配の女性だ。猫にえさをやってるらしい。なんか魔女がサバトに興じているように見えた。
中目黒へ。いつの間にかできていたスタバで休憩。
中目黒の商店街。電気店のテレビの前に新聞紙をおいて座り込む男性。ナイター中継を見ていた。そうまでして見たいものだろうか。
もんじゃ焼き屋の前に数名の行列。くずして書いてあったので一瞬「東京 月島 もんじゃ」の「東京」が「鯨」に見えた。東京を動物にたとえると、たぶん鯨だ。
もう夜。祐天寺(駅ではなく寺の方)、油面。暗い街をとぼとぼ歩いていたらさみしい気分になってきた。武蔵小山で散歩終了。7.2kmと思ったより歩いた。

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