How to skip

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なんとか仕事に句読点をうつことができ(ピリオドでなくカンマだが)、6時半ごろ会社を出た。もう何が何でも歩かなくてはいられなかった。

原宿へ。咳が波のように断続的に押し寄せるし、軽い頭痛がするし、頭がぼうっとして判断力が落ちてはいるが、それ以外は身も心も軽やかだ。食欲がさわやかなくらいないので、夕食はとらずにそのまま歩き始める。

というわけで今日は頭痛と二人連れ。頭痛のやつはときおり何やら話しかけてくるが、イヤフォンと音楽で耳を堅くガードしているので、聞く耳は持たない。

祝日でも夜となれば竹下通りを歩くのも楽だ。原宿団地北という交差点を渡り、神宮球場、国立競技場方面へ。明治公園では若いやつらが群がって季節外れの花火をしていた。というより、花火が夏のものなんて誰が決めたんだ。冬のほうが火が暖かく感じられていいじゃないか。

将棋会館の窓にはあかりが灯っていて、少年たちが熱心に対局している。そのあたりから迷宮に入り込んだ。千駄ヶ谷の方へ向かっているつもりが、いつまでたってもつかない。緑が濃い大きな敷地にぶつかって、ぼくはそれを新宿御苑だと思った。ところが、いくら思い返しても中央線のガードをくぐった記憶がない。そのまま進むと、明治通りにぶつかった。かなり代々木に近づいたつもりで、明治通り沿いを歩こうとしたら、その方向は原宿という標識。逆に歩いていたのか?

いぶかしく思いながらも気をとりなおして、明治通りと垂直に交わる道をしばらくいくと、再び原宿団地北という交差点。もう、何が何やらわからなくなった。どうかしていた。多分ほんとうにどうかしていたのだろう。でも楽しかった。とても楽しかった。突如として目の前にスターバックスが現れ、そこで迷宮から抜け出した。

休憩後、外苑西通りをほぼまっすぐ歩く。大通りの路上で抱き合う男女。かたくかたく、間に紙一枚も入らないほど密着している。何が彼らをそんなに引き寄せあうんだろう。かと思うと、小さな広場の暗がりで、椅子に座って携帯の画面を見つめる若い女性。

楽しさは続き、思わずスキップしたくなったが、どうしてもやり方を思い出せなかった。広尾に着いたところで、散歩終了。7.4km。

多分あと少しで、スキップのやり方を思い出せそうな気がする。

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