また風邪をひいた。というよりまだ前回と同じ風邪が続いていて、症状が悪化したと考えるべきなのか。どちらが正確な表現かといわれると難しいところだ。まあ、デジャブのように襲いかかってくる咳の前では、どちらでもいいことだ。
まず、会社へ向かう。締め切りをのばしてもらっていた仕事のうちの一つがようやく片付き、夕方4時30分ごろ会社を上がった。体調はよくないが、解放感につき動かされて散歩することにする。9月23日に同じような状況で散歩したら、とびっきりの高揚感がやってきたので、今日もその再来を期待した。
渋谷、新宿と降りそびれて目白で降りた。山手線の内側をほぼ線路沿いに北に向かい、西武線の高架にぶつかったところで東へ。東京音楽大学、都電の線路、など宮沢章夫さんの『サーチエンジンシステムクラッシュ』の舞台になった街を歩く。空はもう完全に暮れていた。
雑司が谷霊園沿いの道、そしてガス灯のような灯りに照らされる旧宣教師館通りという煉瓦道。と、このあたりまではいい感じだったのだが、護国寺を過ぎるあたりから、交通量の激しい道を通らざるを得なくなったり、かといって道をずれると寂しげな空気が漂っていたりで、高揚感は結局やってこなかった。
考えてみれば風邪というのは、ブレーキをかけろという体からのサインなわけで、そのサインをたまにはまともに受けとめようと、巣鴨で散歩を終えた。5.5km。
巣鴨から山手線で帰る場合、内回りでも外回りでもほとんど時間はかわらない。最初に来たのは外回り。しかも新型電車E231系だった。今日唯一の収穫といってもいい出来事だった。
E231系は4月から運行していたのだが、どういうわけか乗る機会がなかった。見かけたことは何度もあるし、自分の向かうのとは反対側のホームに停まっていたりして無理に乗ろうと思えば乗れたのだが、さすがそこまでして乗る気にはなれず、結局約半年かかったことになる。
田町まで30分近く乗ってみて気がついた旧型との違いは以下の通り。
-若干ゆったり広く感じる。 -走行音が静か。 -液晶パネルが大きくなって、しかも2つ並んでいる。片方が従来と同じ、ニュース、イベント情報などで、もう片方が、乗り換え情報などの電車の案内。 -アナウンスが車掌じゃなく録音された女性の声になっている。地下鉄・私鉄では多数派だが、JRではまだまだ珍しい。

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