フェスティバル

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神保町の古書祭りにでかけることにした。できれば散歩のあと寄るという形にしたかったが、出かけたのはもうランチタイムの終わる時間。いつの間にか重い雲が垂れ込めているし、まっすぐ神保町に向かうことにした。

御茶ノ水から駿河台の坂を下る。昼間に駿河台を通るのは久しぶりのことだったので、明治大学のリバティタワーがとても新鮮に見えた。いつの間にこんなのできたんだ、という感じだ。もちろん夜には何度も見ているはずなのだが。ついでに向かいのお茶の水スクエアは両側のシンメトリックでクラシカルなビルはとてもいいのだが、真中の、紫のタイルをはりつけたような背の高いビルは、どうもいただけないと思った。

まずは食事をするところを探すため古本屋街とは反対側の通りを歩く。結局裏通りのいもやというとんかつ屋に入った。メニューは、とんかつ定食、ひれかつ定食、おしんこの三つしかないのだが、とても安い。とんかつが700円で、ひれかつが900円だ。愛想のよくない店の人にひれかつの方を注文。量はたっぷりでおなか一杯になったが、味は値段相応だった。とんかつは蕎麦と並んで、かなり店によって味の差が激しい食べ物だ。高カロリーなだけに、それでも許せるくらいおいしいものを食べたかった。

本を見て回る。やはり、古本屋の店先に並びがちな本が、並んでいる。もちろん、それはそういうものだ。その中から掘り出し物を見つけるのが醍醐味なのだろうが、あまり根気のないぼくにはちょっとつらい作業だった。結局、洋書のタトルで、洋書は全品二割引だというので、レイモンド・カーヴァーの詩集を買ったのだった。詩なら短いので根気がなくても読めるだろう。

靖国通りから一本奥に入ったさくら通りやすずらん通りには模擬店が出ていて、軽食を売っていた。こっちで食べればよかったかもしれない。

浮世絵を売っていた。昔の火消しが描かれたものが、どういうわけかフィーチャーされていて、別枠で扱われていた。色使いが鮮やかで、ほしくなったが、決めきれず、結局買わなかった。

一回りするだけして神保町を離れる。ついでに小川町の方にヴィレッジ・ヴァン・ガードができたということをきいたので、探してみたが、見つけられなかった。休憩しようとCafé Di Espresso というカフェに入ったみたら、何のことはない珈琲館が名前を変えただけだった。ヘーゼルナッツラテヴィエンナとかいうものを飲んでみたが、やたら甘かった。その上店内は喫煙者の無法地帯と化していて、形だけの分煙すらされていない。やっぱりスタバがいいな。

そういえば千代田区の歩行喫煙禁止条例の効果だろう。今日は歩きタバコのやつを全然みなかった。少なくとも全東京に広げてほしいものだ。あと、タバコのせいで(?)頭をやられて基本的なルールを守ることすらできなくなってしまった喫煙者に代わって、タバコ会社は責任をもって不法に投棄された吸殻を回収すべきだ。

秋葉原まで歩く。PCアップグレード計画のため、いろいろ見て回ってたら、CoppermineのCeleron1.1GHzが6000円ちょいで売っていたので、つい買ってしまった。うちではじめてのクロック1GHz超のCPU。linux機の方につけたので、いまいち速さを実感できていないが。

もういい時間だったので、このまま散歩をせずに帰ろうと、電車に乗り込んだら、大森駅で人身事故があったとかで、品川に停まったまま動かなくなってしまった。買ったばかりの本を読みながら、30分間じっと待ってみたが、一向に動き出す気配がない。これはぼくに散歩をしろというメッセージなのではないかという気がしてきて、さっと立ち上がって、階段を上り、改札を抜け、夜の街に繰り出した。

御殿山の方へ。灯りにつられて、森ビルの脇の緑地を歩く。夜も煌々と蛍光灯に照らされて木も眠る暇がないだろう。居木橋を渡って人気のない線路沿い。大井町駅前のイトーヨーカドーを目指して進んだが、袋小路に入り込み、結局一回りしてもどるはめになった。線路の下をくぐるときにもう電車が動き出していることがわかった。大井町到着。4.4km。

大井町は、りんかい線が12月1日から乗り入れるためだろうか、様変わりしつつある。スタバができているし、アトレも改装して、明るく広い感じになっていた。蒲田、大森、大井町は仲間だと思っていたが、大井町に大きく水をあけられつつある。

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