1+1=2

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この三連休は11月初めとは思えないほどの風の冷たさ、強さだった。まるで2月の寒さ。でもまだまだ春は遠く、ぼくのちっぽけな想像力を越えたところにある。

今日も散歩。ほかにすることはないのかときかれたら、「ない」と答えるだろう。散歩の過去の記録を検索してみると、西武新宿線の井荻、上井草は通っていないことがわかった。ちなみに都心に近いほうから、下井草、井荻、上井草と駅が並んでいて、井荻は下と上にはさまれている。しかも都心に近いほうがなぜか下だ。実はかなり古い地名で、武蔵の国の国府、府中からみた呼び方かもしれない。

西武新宿から延々と各駅停車で上井草に向かう。いまどきの服装をしている高校生くらいの孫(男)とその祖父らしい男性の二人連れ。なんだかとても仲がよさそうに話していた。ほのぼのといい感じだった。最近あまりみない光景だ。

南か北か大いに迷って、結局南の荻窪方向に歩き始める。駅前のバス通りをまっすぐと。広大な日産自動車の工場跡地はまわりの塀が取り払われていた。公園として整備されているような様子。

荻窪警察署、JRの高架下を通ってさらにまっすぐ。井の頭線の線路も越えて、久我山稲荷の境内を通り抜ける。

南に向かっているつもりがいつの間にか東を向いていて、久我山の商店街に出る。かなり寒かったので、久我山から電車に乗り込むという選択もあったが、もうひとがんばり、NHKのグランドの方に向かう。

さすがに富士見ヶ丘で散歩を終えようと思っていたが、コンビニで温かいカフェオレを仕入れて、さらにがんばる。犬を連れて散歩する年配の男性。男性が獣のようなうなり声をあげ、犬はそれを「何だこのおやじ」とでもいいたげな冷静な表情で見上げていた。

散歩は芦花公園まで、7.7km。

京王線は各駅に待合室が設けてあって、中は暖房完備。もちろん禁煙だ。こういう日にはほんとうに助かる。

明大前で井の頭線に乗り換えて渋谷に出た。道玄坂のねぎしで食事。

ブックファーストで本を物色。平積みされていた『望楼館追想』という本に目を奪われた。イギリスのエドワード・ケアリーという人の小説。帯には「もしあなたが小説好きで、①ひとりでいるのが好き②体育会は苦手③新しい才能を本気で探している どれかにあてはまるのなら保証します。この本を読まない手はありません。」と書かれていた。何と、ぼくは3つともあてはまってしまうので、もちろん買ってしまった。

あと目についたのが、ポルトガルの詩人フェルナンド・ペセア関連の本。もう半世紀以上も前に亡くなった人なのだが、最近注目されているらしい。ぼくがはじめてその名前を目にしたのは、最近何冊か読んだイタリアの小説家アントニオ・タブッキの作品中だ。しかも、今日買った本の作者エドワード・ケアリーも好きな詩人にペセアの名前をあげている。なんか自分が勝手気ままに読んでいる本に伏線のような関連があるのを感じるのは楽しいことだ。そのうちペセアの詩集でも読んでみることにしよう。

雑誌『東京人』12月号の特集は「寺見物」。こちらも買った。

なんかゆったりと座って帰りたかったので、大井町行きのバスに乗る。バスの中ではずっと本を読んでいた。

大井町駅前のスタバで休憩。もちろん本の続きを読んだ。

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