御一行

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会社は休みなのだが、不粋なことに、教育をいれられてしまった。ふだんより大幅に早起きして、昼休みスタバに避難したほかは一日中新横浜の某所に缶詰だった。

外に出るともう真っ暗で寒かったが、ちょっとした解放感がカバンの中に入っていた。それを掌にはめ、首に巻き、街にくりだすことにした。

行き先はみなとみらい。地下鉄で桜木町までいったが、地下鉄からだとみなとみらい側に出るのは遠かった。

最初は散歩しようと考えていたが、相当寒かったし、疲れていたし、横浜美術館にいくことにした。動く歩道からランドマークタワーを経由して横浜美術館へ。途中ですれちがった中年男性から渡されたビラが横浜美術館のやつで、それによると金曜日の夜6時以降は割引料金(通常1200円のところ1000円)で見られるらしい。なんとついているのかと喜びながら館内に入り入場券を買うと、今の時間は「団体料金」で見られるという言い方をされた。つまり美術館のなかではsugi御一行様ということになる。

ぼく、というか「ぼくら」が見るのはヴィフレド・ラムという人の展覧会。最近まで全然知らなかったのだが、シュールレアリスティックな絵を描いたキューバ出身の画家らしい。ピカソの影響を受けたと買いてあったが、ピカソ同様作風がめまぐるしく変わっていた。初期の作品はピカソの初期作品のような写実的でプリミティブな力強さを持った作品。この頃の風景画は建物が細かく描かれていて好きだ。それがキリコ風の写実的ながら不思議な絵に変わって、やがてアフリカの民芸品みたいな人物がモチーフの半抽象的な絵に変わる(この頃の作品はいまひとつ)。

一つの作品の前で若い男がじっと静止して動かないでいる。短く刈りそろえた髪とラフな服装。両手は力がぬけてだらりとたれさがっている。目はじっと絵をみつめているが、果たして絵がほんとうに見えているのかどうかわからない。「それ」も作品だったのかもしれない。

次には、さらに抽象的で色使いが激しく、妙なエロティシズムを感じされる作風に変わり、晩年は版画を中心に形が複雑にからみあって(合体に失敗したロボットのようにも見える)なんじゃらほいというような作風になった。

エイリアンの原画を描いたギーガに影響を与えたのは間違いない感じで(ギーガの方が思いきり通俗的だが)、あと、みかんに漫画の顔を描いたような小さなキャラクターが何度もモチーフとして使われところなど、村上隆なんかに影響を与えているのかな思ったりした。

外に出て、「ぼくら」はまたぼく一人に戻った。

クイーンズスクエアの地下の博多一風堂というラーメン屋で赤丸肉入りというのを食べた。スープが少しピリッとして、溶けそうなほどやわらかいチャーシューがたくさん入っていた。スープも含めて完食。おいしかった。

早起きして眠いので今日はここまで。

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