散歩日和: 2003年アーカイブ

ゆっくり磯子

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かなり遅く家を出たので、できるだけ近くを歩くつもりで横浜方面の電車に乗ったのだが、おりるきかっけのないまま横浜、関内、石川町と過ぎてゆき、このまま新杉田からシーサイドラインに乗ってみるのも悪くないと考えた矢先、電車は磯子駅にすべりこんだ。考えてみたらまた磯子で乗降したことは一度も...

座る日

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床屋へゆく。正面の窓のところにCDがいくつもつなげて吊るしてあるのでなぜかときいてみたら、きらきら光って目立つからだそうだ。カラスよけにもなるとも言っていったが、それはあまり関係なさそうだ。おもしろかったのは、ほとんどはCD-Rか雑誌の付録のCDだったのだが、中に市販のオーディオ...
散歩ばかりしていては疲れてしまうので、現代美術でも見にいこうかと思っていったが、美術館は軒並み年末年始の休暇にはいっているようだった。現代美術も正月には勝てない。正月以外にもいろいろなものに勝てなさそうだが。 というわけで、散歩に向かう。品川方面か横浜方面かどちらにしようと迷った...

しもうさ

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駅名に「下総」なんて接頭辞がついているとかなり遠くまできたという感じがしてしまう。隅田川の東側がもう下総の国だったのははるか昔のことだ。 というわけでJR総武線の下総中山にやってきた。行政区分でいえば船橋市。散歩を目的に船橋市にはいるのは原木中山に続いて二度目のことだ。駅前の年期...

フリーズドライ

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今年の最終出勤日は、午前中で終わり。窓から青い空と照りつける陽射しをみていたら、日向ぼっこをしたくなったが、それはお定まりのフェイクで、外に出ると今年の煤をフリーズドライするかのような冷たく乾いた風が吹きつけていた。それでも解放感というものはうまれるもので、それを味わうためにわざ...
昨日に続いて新横浜にいくつもりで逆方向の電車に乗った。また気が変わったわけでもとちくるったわけでもなく、ちゃんとした成算があってのことだ。そう、品川から新幹線に乗るのだ。 実は昨日の行きの電車の中で思いついたのが、新幹線の切符の販売機の前でテンションが下がってしまったのだ。新幹線...
冬なんて遠い世界の出来事のような気がしていたが、ドアを開けたら、明るい陽射しの向こうに厳しい冬がいた。 なんとなく新横浜にいこうかと思っていたが、いざ駅についたら気が進まなくなって反対方向の電車に乗っていた。幾多の迷いを乗り越えてたどり着いたのは原宿だ。 代々木公園の中へ直行。公...

郊外へ

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『郊外へ』という本を読んでいたら郊外にいってみたくなった。緑豊かで情緒ある武蔵野の方ではなく、中心からとりのこされた周辺という雰囲気を漂わせる荒川東岸の江戸川区、葛飾区、足立区あたりだ。「いきたくなった」ではなく「いってみたくなった」と書いたのは、心底いきたいわけではなく、むしろ...

1629

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夜の側の人間なので朝日が何時にのぼろうがどうでもよくて、太陽の運行で関心があるのは日没時刻くらいだ。日が沈む、つまり太陽の上端が地平線に落ちきるのが一番早いのは冬至ではなく実は12月前半で、東京では11月の末から12月上旬に16時28分という最も早い時刻を記録し続ける。今年につい...

里への道

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保土ヶ谷駅前の東海道を渡って入口が階段になっている細い坂道をあがる。駅前だというのにもう山間の住宅地みたいな雰囲気を漂わせてしまうのが横浜の面白いところで、上り坂が全身に与える負荷が心地いい。首都高の上をまたぐとそこは西日がさしこむ墓場で、その脇の階段をおりて下界の喧騒に戻った。...

街灯へのオマージュ

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桜上水の駅前ではもう街灯がちらほらと淡い光を投げかけていた。まだまわりも明るくて、「照らす」という役割は果たしていない。そうやって自分自身のために光っているときの街灯が一番美しい。 昔から、街灯にはなぜか心惹かれるものがあって、そのクールな光の中では昼の光の中では起きないようなシ...

長い幕間

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今日の主役は雨だとばかり思い込んでいたが、いつのまにか窓の外で通奏低音のように鳴り響いていた雨音がなりをひそめ、カーテンを淡い陽射しが染めていた。どうやら雨の幕が一時的に閉じて幕間にはいったらしい。その間にやるべきこと―散歩をやってしまわなくてはならない。荷物をかきあつめて外に飛...

蒙古

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雨が降っているかときかれれば、そうだとうなずき、カサは必要かときかれれば、肩をすくめ、どんな気分かときかれれば、最悪だと答えるだろう。つまりはそんな日。 7時から新宿で芝居を観る予定なので、早々と新宿へ直行してしまう。ヨドバシカメラの西口本店に上りにのエスカレータが設置されてかな...

インウツ

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秋空を覆いつくす厚い雲の陰が鬱をひきつれてきた。写真を撮るにはまったく不向きな日だがそれでも一応カメラはもってゆく。歩きはじめたのは阿佐ヶ谷から。中央線には乗るもののこのところ武蔵野まで行きつけない。 青梅街道を渡って路地に入り込んだら、なんともいえない不思議な匂いがただよってき...

1/100秒の世界

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久々にデジカメをもってゆく。シャッタースピード固定ができるようになったので、1/100秒というまず手ブレをしないスピードに固定した。手ブレした写真は使いものにならないが、暗い写真はある程度レタッチで復活できるからだ。夕方出歩くことが多いぼくにとって手ブレは最大の問題だったが、これ...

ブレーメン

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元住吉の駅前の商店街はなぜかブレーメン通りという名前だ。音楽隊はぼくのベルトの脇のiPodの中にいた。気まぐれでイヤフォンを付属のものから、別の探し物をしていたら偶然出てきたソニーの耳の中に挿入するタイプのやつに変えてみたのだが、色は白でぴったりなものの、音が、プライバシー保護の...

くすぶる

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せっかくのいい天気だというのに、遅くまで家の中にくすぶっていた。特に何かしていたわけではないのだが、そういうときはなにやらわからないうちにあっという間に時間が過ぎ去ってしまうのだ。太陽もくすぶられてビルの谷間に落ちていこうとしていた。 そういうときはどこを歩くかいい考えがまったく...

虹をみたよな

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海が見たくなったので横浜に向かう。空は雨模様、アスファルトは水を吸い込んで黒く変色していて、まったく週末のたびに天気がくずれていやになるな、と心の中で毒づいていたら、関内の駅から降りるときにはかすかに薄日がさしていた。雨上がり特有の幸福感。 横浜公園をつっきって日本大通りへ。並木...

カサもなし上着もなし

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昨日の蒸し暑さが嘘のようなうそ寒さ。空はいつ降りだしてもおかしくないような暗い灰色に染まっている。当然のことながら、上着を着てカサを持って出かけるべきなのだが、そのどちらも持たずに出かけるぼくであった。 当座の行き先は床屋。前回、秋の訪れにぬか喜びして「少し長めに」と口走ったせい...

気分はもう目白

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半袖にしようかどうか迷うような蒸し暑い日。まずは不在者投票をしに区役所へ向かう。 投票所が家から遠く、駅の反対側にあるので、最近ずっとそうしているのだ。小選挙区と比例代表は決めていたが(というか選択肢がない)、最高裁判所の判事の方はさぱっりわからないので、途中の図書館で公報を読ん...

10080

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先週は30分早く着いてしまったが、今週は10080分早く着いてしまった。比率にして336倍だ。 芝居のチケットを出したら怪訝な表情とともに、日付がちがうといわれたのだった。正しくはちょうど1週間先だった。 あまりの衝撃に足が萎えてコントロール不能になってしまい、あてもなく下北沢の...

ぬるい雨

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連休最終日なので思い切り歩こうと思っていたのにあいにくの雨だ。おまけに、PCのセットアップなどで完全に昼夜逆転状態のせいで、頭をはじめとして体全体が重い。その重さは結局その日一日とれなかった。 夢も希望も展望も目的もなく新宿に向かう。雨がやんだら、そこを足がかりにどこかへ向かおう...

掃除と散歩

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どういうわけか何かを買うと部屋の掃除がしたくなる。部屋の中に新しい物をいれたり、入れ替えたりするわけだから、そのまわりの部屋の状況に目がいくのはある意味あたり前のことかもしれない。昼過ぎに起きてから、がたがたあちらのものをこちらにまとめたり、「隙間」に掃除機をかけたりしていたが、...

猫続き

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午前中は晴れていても夕方から曇るというこのところの通例にもれず重い雲が垂れ込めてきた。ぼくの眺めていたのは秋葉原の空で、電気街を本格的に訪れるのはかなり久しぶりのことだった。先週末Pentium4が大幅値下げというニュースを聞いて、PCをアップグレードする機運が盛り上がってきたの...

30分の隙間

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「開場は7時からなのでもうしばらくお待ちください」といわれて30分早く来てしまったことに気がついた。30分あればもう少し仕事ができたのに…というのは嘘で、30分くらいではほとんど進まなかっただろう。罪悪感が30分ぶん薄まるだけのことだ。いや、そもそも罪悪感なんて感じる必要のないも...

新しい日

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昨日は法事の一団に囲まれたが、同じ黒服でも今日は結婚式帰りの赤ら顔の一団だ。中央線の電車の中。酔っているので声がとても大きい。わが身の不運を呪ったが、新宿で席に座って集団がばらけたあとは静かになった。 立川で青梅線に乗り換える。ところでなぜ立川には1番線がないのだろう。一駅目の西...

疲れ気味

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特別意図したわけではないが、先週の土曜の散歩の終着点、目白から歩きはじめる。学習院に沿った静かな道。歩道に北原白秋の童謡が描かれている。 都電の学習院下駅を越えて、左手にそびえる急峻な坂をのぼる。神田川からなだらかに続く低地から目白通りにあがるにはいずれ劣らず急な坂をのぼらなけれ...

どことなく続き

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先週の駅密集地域めぐりの終着点鷹の台へ向かう。京浜東北線、中央線、西武国分寺線と乗り継いで、到着したのは4時15分くらいだった。最近散歩する地域がすっかりいわゆる武蔵野に移っているが、住んでいるのが京浜工業地帯なのでえらく時間がかかってしまう。引っ越せるものなら引っ越したい。 こ...

非・雨の日

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そろそろ出かけようかと思ったら、窓の外の雨音に気がついた。さっき曇りだと確認した予報をもう一度開いているみるといつの間にか「曇り」のあとに「ときどき雨」が追加されていた。 雨音が聞こえなくなるのを見計らって外に出てみたが、まだぽつりぽつりと降っている。仕方ないと腹を決めカサをもっ...

北風と太陽

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雨がフォルテッシモの演奏をやめるのをまってから出かけた。相変わらず蒸した空気に、雨上がりの太陽のまっすぐな光線が射し込むのと同時にどこからか冷たい風が吹き込んできて、暑いのか寒いのかよくわからない気候だった。でも空は透き通るくらい青く、この連休で一番の散歩日和になった。 まず、大...

バラキ

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原木中山が「バラキナカヤマ」と読むことを知って心底驚き、頭の中をいろいろな言葉が流れていった。イバラキ、バラック、バラバラ死体、酒鬼薔薇、薔薇のない人生…。 そう。今日は久しぶりに東京の東の方へいこうと思っていて、勢いあまって千葉まで出てしまい、バラキナカヤマでおりたのだった。車...

踏切の街

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狭い地域にいくつもいくつも駅が密集しているのは都心ではめずらしいことではないが、郊外では珍しい。小平のあたりは西武線の本線・支線が縦横無尽に走っている。今日はちゃんと計画をたててそのあたりの駅から駅へとめぐるつもりだった。 JR新宿のホームから西武新宿のホームまで10分かかった。...

前夜

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会社は休みなのだが、一挙に積みあがってしまったやらなければいけないことの山を取り除けるために出社する。 山はまだまだ堆いが、とりあえず今週中にやろうと思っていたことは終わったので、5時半ごろ会社を出た。外はまだかろうじて明るさが残っている。これから三連休なので、別に今日無理して散...

寒空

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昨日の穏やかさが嘘のように冷たい風が吹きつけてくる。心にちょっとばかりまとった秋の余裕というやつがいとも簡単に吹き飛ばされてしまう。 さて、このところ週に多くても一日しか歩くことができなかったので、確実に散歩の醍醐味を味わうことができる場所ということで、どうしても武蔵野方面にしか...

金木犀の香りの中走る

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街中が金木犀の香りに包まれている。子供のころ飲んだ橙色のジュースの匂い。味は思い出せない。 南武線で登戸に出て小田急に乗り換える。新宿方面に乗るつもりが誤って本厚木行きに飛び乗ってしまった。この前に続いて二度目だが、これは、新宿方面にはこちらが便利ですと、仮設の改札口に誘導してお...

呼吸と散歩

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息をとめてみる。すると自分がふだん呼吸をしていることに気がつく。 このところ走馬灯のように時間が過ぎ去ってしまったが、髪の毛は正確に時間の経過を伝えていた。まず伸びた分の髪を切りに床屋へ向かう。 散歩をするときはあらかじめ何らかの計画をたてるときと、いきあたりばったりの白紙状態で...

運休の街~くじら山

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久しぶりの休暇。 16時ごろから三鷹以西の中央線が大幅に運休になるといわれると、逆に好奇心が働いてそちらの方にひきつけられる。そういうこともあって、武蔵小金井に向かう。運休の前に移動を済ませておこうということなのかどうかわからないが、中央線の電車は心持ち混んでいるように感じた。 ...

一駅歩く

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会社の帰り、わざと一駅乗り過ごしてみた。 大森駅から歩き始めたのは午後10時35分。さすがにちょっと怖い時間帯だ。行く手の辻で大柄な若い男が立ちどまっている。ちょうど人通りが絶え、男はぼくに覆いかぶさるように話しかけてくる。 「マッサージいかがですか」。 ふうっと深い息をつきなが...

たまたま

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今日は休むことにした。 前々からいこうと思っていた、東京オペラシティギャラリーの「ガール!ガール!ガール!」展へ。木を見れば木という記号しか見えず、森を見れば森という記号になってしまってそれ以上何も見えなくなる。それはどんどんものを記号化して脳の省力化をはかるという優れた機能なの...
仕事を夕方で切り上げて下北沢に向かう。東海道線の電車の中で、挙動不審の若い男。低く「シー」という声を出しながら、車内を左右にうろうろする。前後に移動してどこかへいってくれないかと願ったが、いくそぶりだけみせてすぐにあきらめてしまう。結局品川までつきあわされた。一見スポーツマンの学...

内憂外患

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仕事は忙しいし、その他もろもろで内憂外患という言葉がぴったりだが、今はじまったことではない。そういうときは何より歩くに限る。一番落ち着いていられる時間だ。歩くということはぼくにとっては趣味というレベルにとどまるものではなく、歩くこと=生きることといっても過言でない。それ以外のもの...

夢の大泉

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夢の中で多分ぼくは練馬区の大泉あたりにいたのだと思う。そこから石神井公園に向かおうとしているようだったが、夢の中特有の不条理的ラビリンスからどうしても抜け出すことができなかった…。 夢を尊重しつつ、現実の世界では大泉学園の二つ先のひばりが丘に向かうことにした。ひばりが丘は二度目だ...

川べりの残暑

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真夏の時期に暑さらしい暑さがなかったのでいまさら残暑というのも変な気もするが、とにかく暑いものは暑い。 渋谷経由で京王多摩川に向かう。乗り継ぎがとてもスムーズで1時間くらいでついてしまった(明大前の駅であやうく子供と正面衝突しそうになった)。鄙びた駅前から今日は多摩川の下流方向の...

今夜雨中の片隅で

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西武柳沢の駅を出たら雨が降っていた。たった今降り始めたわけではなく、新宿で乗り換えのために外に出たときにもちょっと降っていたのだが、それが夢まぼろしや一時的な天気のいたずらでないことを示していた。だが、せいぜいは小糠雨、小虫程度にうっとうしいくらいで散歩の妨げにはならなかった。い...

冷夏バテ

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今日もまた雨がにぎやかに踊り狂い、アスファルトの上で同時多発的に同じ大きさの紋を描いている。雨の足跡。すぐに消えてしまうが。 これだけ涼しいと夏バテになりようもない気がするのだが、にも関わらず、全身の倦怠感はまさに夏バテ。夏バテといういいわけのできない夏バテだ。 雨の中床屋に向か...
地図を見てたら「美女木」という地名をみつけて、これは行ってみなくてはという気になった。ちなみに「びじょぎ」と読むらしい。 埼玉県戸田市、駅でいうと埼京線の北戸田の駅前が美女木だ。冷房の利きの悪い埼京線からおりると、地名の華やかさとはうらはらに鄙びた駅前。予想としていたこととはいえ...

アメリカの夜

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ちょうど台風の影響が過ぎ去ろうとする頃に会社を出た。お荷物になるカサはできればもっていきなくなかったのだが、会社のビルを出てから駅までの間は必要になりそうなのと、ほかにまともなカサがなく明日が予報はずれの雨だった場合に困るので、もっていくことにした。 芝居を観るために三鷹に向かう...

記憶の旅

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昨日の散歩の、京王多摩川の駅から多摩川の川沿いの道路に出るまでの経路をどうしても地図に重ね合わせることができなかった。ぼくはきわめて合理的に道を選択しているはずなのだが、その合理性とぼくの記憶が一致しないのだ。記憶では、いまぼくが進むべき方向と逆になだらかにカーブする道を歩いたは...

ダカーロ

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夏がきてしまった。それは悪いことばかりではなくて、喉がかわいて頭に水のイメージを思い描いているとき、そしてそれを実際に流し込むとき、感じているのは多分生きている実感というやつだ。 久々の土曜の休日。なんだか街もいいけどアートもね、という心持なので、渋谷のBunkamuraでタダ券...

校長先生の受難

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久々の横浜散歩。横浜駅から歩き始める。西口から、まっすぐ進めばダイエーや東急ハンズに行き当たるところを、ビックカメラの角で曲がる。道一本違うだけだが、平沼高校の正門の前を通ったりしてかなり新鮮だ。16号の下の天井の低いトンネルをくぐっていつでも盆踊りOK状態の公園の角を曲がると天...

風街

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散歩のコースがこのところ著しく西にずれていたということもあるのだが、そうでなくても足立区、特に町名に千住という名のつかない荒川の向こう側はほとんど歩くことはない。頭の中の散歩地図にも一部を除いて巨大な空白が広がるばかりだった。ということはそこには未知の鉱脈が埋まっているということ...

雨上がりのパスタ

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いつもよりかなり早く起きたのだが雨に足止めされてずっと音楽を聴いていた。雨があがったのを確認して家を出たのは4時ちょっと前。 今日の散歩のスタート地点光が丘についたのは5時過ぎだった。南に向かうつもりが、いきなり北の成増方向に歩いてしまい、あわててUターン。でも雨上がりの公園の中...
京王線の中河原。五十音でいえば5音すべてア段からできている。4音ならありふれているが、5音となればそれは何かの祝福を受けてもいいことのように思える。なにしろ声楽の発声練習のときにドミソミドの旋律にのせて「ナーカーガーワーラー」と歌っても全然違和感がない。 駅前では小太りのおじさん...

和光市の河童

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まずは床屋へ。ついでに新しくはじめたという足マッサージを頼んでみた。まわりの客たちが鏡の方を向いて髪を刈ってもらう中、ひとり逆方向を向いてかなり大振りな装置に足をいれたりするのは気恥ずかしくもあったが、散歩で足を酷使しているぼくにはかなり気持ちよかった。 和光市に向かう。志木市、...
まず会社に寄った。さまざまな雑用を片付けてから、ようやく5時半ごろ会社を出た。 7時から渋谷と表参道の間にある青山円形劇場で芝居を見る予定なので、渋谷に向かう。着いたのは6時過ぎで、すぐに食事をしなけば間に合わない。店を探しながら青山方面に歩いてゆく。 さっぱりとした冷製パスタで...

夜のバス

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武蔵野を歩きたくて井の頭線経由で国分寺に向かった。北口に出てまず西国分寺方向に進み、それから北に進路をとる。日立の研究所の前を通って東恋ヶ窪という街。そして西武多摩湖線沿いの滑走路のようなまっすぐな道に出る。線路を越えるため普通より高い歩道橋を渡った。眼下にまっすぐのびる単線の線...
仕事をしていて川崎を出たのが6時過ぎになった。たちの悪い病気にかかったように時々刻々青くなっていく空。風はさわやかだったが、秋の終わりのようなさみしさをはらんでいた。でも、人生が終わりだと思った瞬間に実際に人生が終わってしまうのとうらはらに、一日が始まると思った瞬間に一日は始まる...

アフタークルーズ

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勤務は午前中だけだったが、半強制的に東京湾クルーズというものに参加した。タバコが煙い以外は、ジャズの生演奏を聴きながら、ぼんやりレインボウブリッジや羽田空港などの湾岸の風景を眺めることができて、それなりに楽しかった。 下船してからまず有楽町に向かった。ビックカメラ、ソフマップ、何...
たまたま『下落合の向こう』という短編小説を読んでいたので、下落合から歩こうと思った。JR新宿から西武新宿まで歩いて、西武新宿線の各駅停車で2駅目だ。 「右手の川には緑色の橋が掛かっていた。川の水は低くぬめりながら流れていた。橋の向こうに汚れた白色の建物があった。観光ホテルという看...
土曜日は知らない街を歩いて好奇心に水をやりたいところだが、今日はさんざん歩きつくした恵比寿から。とりあえず目指すのも学芸大学方面と決まっている。そういう散歩で何が困るかというと、歩きながらその先のコースとその風景を予想してしまって、歩いても楽しくなさそうだなという退屈の先取りをし...

二人乗りの天使

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先週から蕎麦を食べようと思っているのだが、なかなか果たせない。今日もわざわざおいしい蕎麦屋のある田園調布や学芸大学を通っていったのだが、どうしても降りる気になれず渋谷までいってしまい、そのまま井の頭線で吉祥寺に出た。無論吉祥寺にもおいしい蕎麦屋はあるはずで、探すつもりで歩いていた...

垂直な夏・水平な夏

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山手線の中で白人二人組がギターと横笛のセッションをやっていた。横笛の音はノスタルジックな感じがしてとてもよかったのだが、ギターの男のカントリー風のボーカルは余計だった。ちょうど山手線の一駅ごとに一つの曲を演奏する。品川と大崎の間は少し長めの曲、大崎と五反田の間はワンコーラスだけの...

夢の新宿中央公園

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蕎麦がたべたくなった。それで中野に向かう。「それで」にはちょっと省略があって、実際はどのあたりを歩きたいかという散歩の気分と、おいしい蕎麦が食べたいということの論理演算で中野が選ばれたわけだ。 中野には北口と南口にそれぞれさらしな総本店という蕎麦屋があるらしく、総本店のくせに2件...
蒲田駅ビルサンカマタに開業した有隣堂に寄ってから出かける。本の品揃えは今ひとつだが、広々としていて気持ちがいい。 小岩に向かう。これだけ東にいくのも久しぶりだ。まるで海のような荒川を渡り、新小岩を過ぎたあたりで窓ガラスに水滴がいびつな線を描いた。そう、もうすっかり空は梅雨模様。い...

マイナス異音

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家を出たのは5時過ぎだった。東京駅八重洲地下街のカレー屋アルプスでまず食事。物珍しさで焼きそばカレーというのを食べてみることにした。その名のとおり、縁日などで売っている焼きそばにウスターソースの代わりにカレーのルーをかけたもので、それにから揚げが2つついてくる。もちろんB級だが、...

プレーンな朝食

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山手線の中で前の席に座っていた中年男性二人組みがブッキシュな会話をしていた。岩波文庫で三分冊になっているヘンリー・ジェームスというイギリスの作家の作品の中下巻だけ読んだという話をしていた。上巻がなかったそうなのだ。まあ、中巻がないとか、下巻がないとかよりはまだいい。 池袋駅の構内...

醤油ラテ

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11時に目覚ましをかけて12時に起きるという休日としてはなかなか精度の高い芸当を演じたあと、いつものようにうだうだしてしまって、3時半ごろ床屋に向かった。平日なのですいていると思っていたのだが、あにはからんや、かなりの混雑。床屋の人の話によると今日休みの人はかなり多いようだ。調べ...

作戦D始動

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はっきりしない天気が続く。そうすると、天気に左右されるこちらの気持ちもはっきりしなくなってしまうが、そこを無理やりはっきりさせて阿佐ヶ谷に向かったのだった。 なんとか雨はあがっていたが、すごい湿気だ。高架沿いに荻窪方向スターロードという名前のしけた商店街をゆく。しけているのは飲み...

靴が鳴る

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室内から聞く雨音は激しければ激しいほど気持ちいい。それに、激しければ、一種のあきらめのような感情がうまれて、雨そのものを許せるような気がする。そんな雨音を聞きながらいつも以上にうだうだしていたが、音がフォルテからメゾピアノくらいに落ち着いてきたのと、時間も3時半を過ぎたので、重い...

三ツ沢二周

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久々の横浜散歩。横浜駅西口から歩き始める。西口に林立するビルの間を通り抜けたあたりは、ぼくの頭の中の地図の空白地帯だった。が、広い道路をある程度進んで高速の下に隠れた小さな川を渡ると、この先反町というような標識が目に入って、まっすぐ進んだ場合の運命がはっきりと予言されたのだった。...

青空

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なんだかとてつもなくさわやかな日だった。ピリッとした香辛料のような風がいい感じに吹いていて、昨夜珍しく早めに眠りについて体調も万全。寝ている間頭痛がしたせいか、起きた時間はいつもとあまり変わらなかったのだが。 新宿から西武新宿線で上石神井に向かう。そのあたりの練馬区中部から西部に...

夜のランチ

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まず、渋谷によって、ケースが壊れていたCDを交換してもらった。どこか別の場所に移動しようと駅まで戻ったらハチ公前で川嶋あいという高校の制服を着た少女が弾き語りの路上ライブをはじめるところだった。17歳ということだが、あえて地道な道を選びながら、夢を目指してがんばっているらしい。そ...

すずめのお宿

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隣駅の大森から歩き始める。出たのは山王側。ときおり自転車と買い物客に道をさえぎられながら、商店街の中を環七の方へ向かってゆく。買い物袋をぶら下げた初老のおじさんがバス停の下からタバコの吸殻を拾い上げた。えらいなと思っていると、それをズボンのポケットに大事そうにしまった。よく見ると...

山手と山手の間

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新大久保から歩き始める。大久保通りを中央線の大久保駅方向へ。左右どちらを見ても、車が入り込めない気持ちのよさそうな路地が伸びている。「お兄さん、どう?いい道あるよ」と客引きされているような気分だ。とりあえずそこでは誘惑を振り切って、小滝橋通りを渡った先で左の新宿方面に曲がる。 北...

二つの母なる夜

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登戸駅から間違えて小田原方面の電車に乗ってしまった。車窓から見える風景がまったく見慣れないものだったのですぐに気がついたが、どんどん駅を通過していきおりることができない。乗った電車が多摩急行だったのだ。ほかの種別の電車はすべて登戸の隣の向ヶ丘遊園に停車するが、多摩急行だけは5駅先...

楽しい終末

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池澤夏樹著『楽しい終末』は、世界が終末に近づきつつあるという誰もが心のどこかで抱いているような予感を、予想される脅威ごとに深く考察した本だ。あわせて世界が今置かれている状況の見取り図みたいなものも提示されているので、物事を突っ込んで考えたい人にはお勧めの本だ。結論がほしい人には勧...

メモランダム

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いつもより大幅に早起き。まずお古のPCを出産祝いという名目で、家までとりにきた友人に押しつける。 そのあとすぐに家を出て、池袋に向かう。別の友人と待ち合わせて、映画『ロード・オブ・ザ・リングス/二つの塔』を見る。3時間半の映画なのにほぼ一瞬のうちに過ぎ去った。まさに魔法だ。まだま...

突然の夏

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いきなり夏がやってきた。じわじわと押し寄せる熱気と湿気に気力をすいとられる。 自由が丘に向かう。ファミリーなんとかというイベントで自由が丘デパートの前には露店が出ていた。100円のホットドッグに大きく心をひかれたが、なんとなく通り過ぎてしまった。 学園通りに出て北へまっすぐ。散歩...

キセル

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チケットぴあで芝居のチケットを受け取ってから床屋へ。それほど伸びてないのだが、せっかくなら世間が仕事をしていてすいているであろう今日いってしまおうと思ったのだ。それにだらけた心と体をリフレッシュさせることもできる。椅子に座ったときは何ヶ月も遭難していたようなうつろな顔をしているの...

空腹である幸福

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今日は歩こうと思っていた。だがその前に絵がみたくなった。上野の森美術館でやっている公募展、その名も上野の森美術館大賞展というそのものずばりな名前の展覧会だ。確か去年も見にいってなかなか楽しめた。 入場料600円を払って中に入ったが、今回は思わず足をその場に膠でくっつけたくなるよう...
今読み終えたばかりの池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』は「朝から話をはじめよう。すべてよき物語は朝の薄明の中から出現するものだから。」という一節からはじまる。昼過ぎに目覚めたぼくが物語るのは「よき物語」ではなく「それほどは悪くない物語」だ。 寝坊の甲斐あって、出かけるときには雨はあ...

目が覚めたら

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「目が覚めたら」という言葉にはいろいろなヴァラエティに富んだ状況がつながるが、今日の場合、見た目には何の変化もなくただ時刻だけが夕方の4時半になっていた。あきれて思わず浮かべた苦笑が、チェシャ猫の笑いのようにいつまでも残った。 こんな時間から何をすればいいのだろうか。その答えがみ...

弘明寺のぐ

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京急の弘明寺駅でおりた。京急とわざわざ断ったのは横浜市営地下鉄にも同じ名前の駅があって、しかもかなり離れているからだ。ところで、「弘明寺」は知らない人には読めないだろう。'''ぐみょうじ'''と読む。 駅の西側はこんもりした山になっていて、はるか上まで続く赤茶けた階段がとりつけて...

差異をさがして

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区議選と区長選の不在者投票をしようとした。だが、選挙公報は新聞に折込で入ってくるとのことなので、新聞をとっていないぼくは事前に確認できない。選挙管理委員会がWWWに載せてくれれば便利だと思うのだが。まあ、図書館にはあるようなので、区役所の前によることにした。 区長の方は候補者が少...

ミレーをみれば

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忘れかけていた寒さがカムバックした。霧のような雨をお供に連れて。 雨そのものは全然たいしたことなかったが、散歩日和には程遠いということは全会一致で可決できそうだった。Bunkamuraのミレー展のただ券があったので、とりあえず見にいくことにした。渋谷に向かう。 ミレーは特に好きな...

虹をみる

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府中本町から乗った武蔵野線の電車が東京行きだったのには激しく違和感を覚えた。一駅先の北府中でおりる。仕事で来たことはあるが、散歩をするのは初めてだ。とはいえ、東芝府中工場の中にあるエレベータの実験棟は、府中周辺を歩くたびにいやでも目にすることになる。まぎれもないランドマークだ。 ...

谷間への視線

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もともと東京ばかり歩いていて、ようやく最近横浜という街の面白さに気がつきつつあるわけだが、その間に細長く横たわる谷間、川崎については半ば無視してきた。それでも小杉、溝口、登戸などの中部~北部は東京の延長のような感覚で何度か歩いているが、南部の川崎駅周辺は「散歩」という形では一度も...
雨、というより空気中を浮遊する細かな水滴がじんわり体にへばりついていつの間にかぐっしょり濡れる。最近週末は決まって天気が崩れてしまう。 電車の中で池澤夏樹『骨は珊瑚、眼は真珠』読了。 当然のようにカサは持たず、下北沢の北口から散歩開始。駅前の繁華街を抜け、住宅地の裏道ばかりを選ん...

いつもとちがう同じ日