今日は7時から青山で芝居を観る予定なので、ある意味特定の時間と場所にひもでしばられている。ひきちぎってしまうことはできないが、そのひもはとても長くゆるいものなので、歩く場所に制約なんてないも同然なのだが、なぜか近場の青山一丁目から歩きはじめて、ゆるいひもがさらにゆるゆるだ。
BGMはくるり、着メロはクープランの墓、アクセサリーは行く手にそびえ立つドコモタワー。
赤坂御所沿いから中央線の高架下のトンネルを抜けて某団体の牙城へ。やたらにおばさんたちが多いその地域を抜け出すと、左折と右折を交互に繰りかえさなければならない細い道。
御苑の脇を通って、新宿駅に近づくが、ちょっとよけて、タイムズスクエア。上も下も、歩く、人、人、人。一瞬、みんな映画かなにかエキストラで、歩く人の役をやっているように思えた。もちろんぼくも。うまく演じられただろうか。
アクセサリーは目の前にそびえ立つドコモタワー、着メロはクープランの墓、BGMはくるり。「いっそ悪いことやってつかまってしおうかな…ほしいものはあきらめてる…もってるものにも飽きてきた…どうにもならんし」
代々木で山手線の外に出るが、明治神宮の手前でまた中に入る。原宿竹下通りの雑踏をぬけて、表参道。取り壊しが決まった同潤会アパートでは、どの店も閉店セールの張り紙。青山ブックセンターで目的もなくぶらぶら。最近ビデオアートのDVDが出ているので興味をひかれる。
芝居を観る青山円形劇場の前で散歩終了。8.4kmだった。
表参道の駅あたりからずっと食事をする場所を探しながら歩いてきたのだが、ふんぎりがつかないままここまできてしまった。結局劇場の前の大戸屋へ。入口のところで食券を買うシステムでなく驚いた。この店だけなのだろうか、それともすべての店舗がそうなるのだろうか。確かに、食券は、店の混雑に関係なく、入口のところに待ち行列ができてしまうので、あまりよくないと思っていたが。チキンのおふくろ煮にひじきご飯をつけた。680円。チキンカツを醤油ベースのスープで煮たものだが、肉がすじっぽくっていまひとつだった。
芝居が終わったのは9時30分。外に出ると軽く雨がふっていた。最初に芝居を観た日も同じくらいの季節で、同じように雨がふってきた。今年もあの年と同じくいい芝居がたくさん観られそうな予感。でも、あれから5年の月日が流れたなんて、ほかの誰かが信じたとしても、このぼくには信じられない。

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