昨日の散歩の、京王多摩川の駅から多摩川の川沿いの道路に出るまでの経路をどうしても地図に重ね合わせることができなかった。ぼくはきわめて合理的に道を選択しているはずなのだが、その合理性とぼくの記憶が一致しないのだ。記憶では、いまぼくが進むべき方向と逆になだらかにカーブする道を歩いたはずなのだが、その道がどうしても地図上に見当たらない。一晩寝ても得心がいかず、ちょっとしたパズルの様相を呈してきたので、パズルを解きにもう一度いってみることにした。
今日は毛色(経路)を変えて川崎から南武線経由でいってみる。京王多摩川に着いたのは昨日よりも少し早い時間で、まだ京王フローラルガーデンもかろうじて開いていた。そして昨日の経路をとぼとぼとたどってみたら何のことはない。記憶がちょっと変形されていて、その道の形を間違えて覚えていただけだった。でも、いかなければわからなかっただろう。仕方ない。
再び京王多摩川の駅に戻る。このまま逆方向に歩くのもありだったが、河岸を変えたくなったので仙川に出ることにした。
仙川から北へ。白百合女子大の前から北野中央通り。北野中央通りの沿道には畑が点々とあるのだが、そのひとつのはじにキュウリとナスがいくつもぶちまけられていた。野菜の中でキュウリとナスのみに恨みを持つものの犯行かとも思ったが、その先でキュウリとナスに箸を4つさして、お盆の出迎えの形にしていた。そういえばそれには決まってキュウリとナスを使い、その他の野菜、たとえば大根やニンジンは使わないような気がするが、何か理由があるのだろうか。
三鷹台団地から連雀通り。吉祥寺に出ることもできたが、ちょっと粘って三鷹まで歩いた。6.1km。たいした距離を歩いていないのに暑さのせいでへとへとだ。
結局また吉祥寺にでる。伊勢丹の地下のラスプールという洋食屋に入った。ポークと野菜のガーリック炒めとかいうのを注文したが、出てきたものをみてちょっとくじけた。鉄板の上に山盛りでキャベツと肉がのっている。腹ペコの学生や、味より量という人にはいいかもしれないが、どう見ても味で勝負をしている感じがしない。実際食べてみても、その通りで、満腹感だけで満足感がなかった。スープセット250円をつけて、1100円。
タリーズで喉を潤し、ヴィレッジ・ヴァンガードを冷やかしてから、井の頭公園に詣でることにした。8時なのにまだまだ人がたくさんいる。カップルがほとんどだが。池を渡る橋が幻想的にライトアップされていたので、渡ってみることにした。橋の上ではリリカル茶という女性ボーカルとキーボードのグループがライブをやっていた。なんかアコースティックでぼく好みの曲だった。曲に耳を傾けながら暗い水面に目をやると、畔のマンションがさかさまになって映っていた。なんだか水の中に沈んでしまった館のようで、ゆらゆら揺れる窓の灯りを少しの間見つめていた。

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