今日もまた雨がにぎやかに踊り狂い、アスファルトの上で同時多発的に同じ大きさの紋を描いている。雨の足跡。すぐに消えてしまうが。
これだけ涼しいと夏バテになりようもない気がするのだが、にも関わらず、全身の倦怠感はまさに夏バテ。夏バテといういいわけのできない夏バテだ。
雨の中床屋に向かう。髪を切りたいというより、全体的にリフレッシュしたいという気持ちのほうが強かった。床屋の大きな鏡の中のぼくはいつも疲れきった表情をしているのだが、いつにも増して今日は、顔色が土気色で、だるさが顔中の筋肉ににじみでていた。肩や首、それに頭をマッサージしてもらって、少し回復したが、だが根本的なだるさはとれない。
5時ごろ床屋を出た。きつねせいろが食べたくなって、池上線で大崎広小路に向かう。電車の中でお盆休みの真っ最中ということにあらためて気がついてこれは休みかもしれないぞという疑いを抱いた。かなり休日の頻度の高い店なのだ。一応店の前までいってみたが、予想通り15,16は連休だそうだ。とぼとぼと五反田の駅方向に引き返した。
今日芝居を観る予定の新宿に向かってしまう。この雨のせいで首都圏の鉄道はかなりの打撃をうけているが、山手線もその例外ではなく、遅れがでているようだった。なんだか少しずつ機能が失われてゆく崩壊途上の都市にいるような気がしてきた。
新宿に到着。まずは食事ということで、西口のねぎしに入った。豚旨辛焼定食、860円。肉を食べると元気が出る。
劇場が東口にあるのに西口に出たのにはヨドバシカメラのマルチメディア館でもひやかそうかという意図があったのだが、もうそんな時間の余裕はなく、地下を通って東口へ。箒と塵取りを持った掃除夫の横で死んだように寝転んでいる2人のホームレスたち。塵取りの中に掃きいれられても何の不思議もなかった。紀伊国屋をちょっとだけ冷やかしてすぐそばのシアター・トップスへ。
芝居はちょうど2時間ほど。外はまだ相変わらずの雨だったが、代々木まで歩いた。明日こそは雨があがってほしいものだ、照る照る坊主を頭の中に吊ろう。

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